「阪急電車のはじまりが宝塚線と箕面線で、これまで箕面線から宝塚線にも電車が直通しとっただけど、ほれが2022年12月のダイヤ改正でなくなる」ってニュース記事をみて、いってきた。いま箕面線からの直通電車は箕面発の早朝の2本だけで、さすがに県外の人間がこれにのるのはむづかしくて、梅田から電車をのりつぐかたちで箕面までいってきた。宝塚線で梅田から石橋までいって、箕面線で石橋から箕面までいってきた。きょう2022年10月はつか訪問。
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アッハッハ! 「しらんけど、、、いうたらあかん、ひのしまつ」。梅田のかいさつをはいったとこでみつけた防火標語だ。さすが関西。絶妙ないいまわしに感心。
5番のりばにはいってきた、おりかえし宝塚いき急行にのりこむ。のりばのゆかめんがくろびかりのするいしだたみになっとるのが独特。電車は8両編成。これもぴっかぴか。先頭1110。
9時40分、きたにむけてしゅっぱつ。線路はひだりから神戸線、宝塚線、京都線の3複線で、ひだり神戸線の電車も同時しゅっぱつ。
みぎ京都線をはんたい電車がやってくる。
わがいく宝塚線もはんたい電車がやってくる。
中津を通過するとこで、みぎ京都線をいく電車とならぶ。
みぎ、いちだんたっかいとこをはしる京都線をやってきた電車とすれちがって、淀川鉄橋にはいっていく。
淀川鉄橋をわたっとるとこで、宝塚線はんたい電車とすれちがい。
神戸線電車、京都線電車といっしょに十三(じゅうそう)のえきにはいっていく。いや、3複線区間のなんとたのしいこと。こころおどること。
十三で神戸線、京都線とわかれて、高架の三国(みくに)を通過。
みどりいろの鉄骨トラスの鉄橋で道路をこえる。
地平の庄内(しょうない)を通過。まちあい線のあるえきだ。
服部天神(はっとりてんじん)を通過。
高架の曽根(そね)を通過。ここもまちあい線のあるえきだ。
高架をすすんで、岡町(おかまち)を通過。
はんたい電車とすれちがい。
豊中(とよなか)に停車。こっから各駅停車になるって車内放送がはいる。
やまにむかっていく。
高架をおりはじめるとこで、はんたい電車とすれちがい。上下線にはさまれた留置線があって、ほれはたっかい位置のまますすんでいきどまり。こんな構造ははじめてみる。
地平をすすんで、ひだりうえにモノレールがあらわれる。伊丹空港からきたモノレールだ。
蛍池(ほたるがいけ)に停車。
しゅっぱつして、ひだりうえからモノレールがやってくる。万博記念公園のほうからきて、蛍池で宝塚線と連絡したあと伊丹空港にいくだ。
線路のひだりにいいかんじのとおりがみえる。
石橋(いしばし)のえきにはいっていく。
みぎにゆみなって箕面線が分岐していく。
わが電車はひだりにゆみなって、宝塚線のりば1番のりばにとうちゃく。9時55分。
電車をおりたひとたちがうしろにあるいていく。のりばのみなみのほうにかいさつがあるだ。あるいは、地下通路をとおって箕面線にのりかえるひとたち。
宝塚線はんたい線2番のりばのむこう、直角につっこんでくる5番のりばに箕面線電車がとまっとるのがみえる。箕面線から宝塚線直通電車は梅田方向に1日2本だけで、ほれ以外の箕面線電車ははぜんぶこののりばから発着するだ。
かいさつをでるまえに構内を観察するうちに、地下通路に4番のりば案内表示を発見。「梅田方面いき箕面駅発ふつう4番のりば → |平日6時59分発梅田いき/平日7時16分発ふつう梅田いき|十三、梅田にはあとの通勤特急がさきにとうちゃくします/通勤特急は2号線ホームから発車します」。うん、この石橋で宝塚線から分岐する3、4番のりばでつかわれとるのは4番のりばだけなだ。しかも1日2本だけ。さらにしかも、直通電車より通勤特急にのりかえたほうがはやいっていう。
構内はみせがいっぱい。わがしんあんじょうも名古屋本線から西尾線が分岐するえきだけど、かなしいけどなんにもない。天地の差だ。
いったん石橋のかいさつをでてみる。
わー、かいさつをでたとこからまっすぐのびるえきまえどおりを、ひとがいっぱいあるいとる。
みぎにのびるほっそいアーケード商店街を、ひとがいっぱいあるいとる。
つづきでひだりにものびるほっそいアーケード商店街を、ひとがいっぱいあるいとる。
かいさつからひとがいっぱいでてくる。
えきまえどおりをあるいていくと、えきにむかうひとたちといっぱいすれちがう。
えきまえどおりもアーケード商店街もくるまなんかとおっとやへん。これこそが人間の空間だ。へたな観光地よりこの空間のがよっぽどいい。新幹線つかってここまできたかいがあった。このえきでおりてみてよかった。
もどってアーケード商店街にみつけた喫茶店でひとやすみ。
わがしやでどらやき2個かうついでに、みせばんのおくさんにきいてみる。
かいさつのすぐまえ、駅名アーチに能勢街道ってかいてあるけど、このアーケード商店街が能勢街道?
ほのとおりだった。宝塚線、箕面線を建設したのは阪急の前身箕面有馬電気軌道って会社だけど、街道のすぐわきに電車ののりばをよこづけしたってわけだ。すばらしい。
5番のりばにはいってきた、おりかえし箕面いきふつうにのりこむ。みぎは、とっくにつかわれんくなっとる3番のりば。電車は4両編成。先頭5135。
10時40分、しゅっぱつ。
ところで、速度計がデジタル表示。宝塚線もデジタル表示だっただけど、箕面線もだ。
桜井(さくらい)に停車。
はんたい電車とすれちがい。ひょっとして箕面線って1編成がいったりきたりしとるだけかっておもっただけど、ほじゃなかった。
牧落(まきおち)に停車。
たすきがけ分岐でみぎに転線して箕面(みのお)にとうちゃく。10時46分。
のってきた電車がおりかえし石橋いきふつうになるだけど、おりるひとものるひともいっぱい。
かいさつをでて、すぐひだりに箕面公園につながるさかみち。さがすまでもなくすぐにわかった。極力箕面公園のほうにちかいとこにえきの位置選定をしたらしい。
さかみちの左右にみやげもんやがいっぱい。いきかうひともいっぱい。観光地にむかっとるだ。
とちゅうみちばたに、「きいつけや! あんたのことやで、そのバッグ」って防火標語のかんばんを発見。いや、これも絶妙ないいまわしだ。
あしゆがあって、おばさんたちにまじってつかってみる。きもちいい。
箕面川にかかる一の橋をわたって、こっからは渓谷をいく。もみじの季節はさぞきれいだらあな。
みちばたに説明がき。にしの箕面公園とひがしの高尾公園が、にほんさいしょの公園だとのこと。ほー。ほういう観光地をめざして鉄道をひいただ。
竜安寺は弁財天からおりて、瑞雲橋から鳳凰堂をみあげる。くろいやねのうえにのったしゅいろの楼閣のうつくしいこと。ひとりできとったおばさんが、「3年まえだったかの台風のときに楼閣がこわれて、ずーっとない状態だっただよ。ほれがこんかいきてみたら再建されとってうれしい」っておしえてくれる。ほいから、「渓谷のきぎも台風のときにすっかりいたんじゃっただけど、ほれもすっかりもとどおりになっとってうれしい」とのこと。
渓谷をくだって、もどっていく。
えきまえロータリーをとおりこして、めぬきどおりをみなみにあるく。これも歩行者優先のとおりだけど、石橋のえきまえどおりや商店街アーケードにくらべると、ずいぶんのどかなふんいきだ。箕面じゃあ観光客はみんな箕面公園のほうにいくだ。でも、このめぬきどおりもえきにむかうひとのながれはちゃんとある。
めぬきどおりのみなみはしで東西のくるまどおりにあたって、右折。すぐのとこにあったフェリーチェってみせでひるめし。料理はオムライスやハンバーグ、エビフライ。ごちそうさまでした。
えきにもどって、箕面をあとにする。