ふりしきるゆきにおおわれてまっしろになった線路やホーム。かさをさし、フードをかぶり、ながぐつをはいてホームにまつひとたち。ゆきに反射しとるためか、あおじろくかすむ空気。きょう2016年1月はつかのあさの碧海古井駅のふうけいは、まるで健さんの鉄道映画のいちばめんをみるようだった。
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碧海古井のふみきりがなる。あ、まあはい電車がきたのかっておもい、かいさつをはいる。ホームはえらいようけひとがおる。きたのはみなみいきの吉良吉田いきふつうだった。あ、ゆきでおくれとるだ。
なんにんかのひとがのりこんでから、電車はでていく。
△ 20160120_071933 碧海古井 - 吉良吉田いきふつう
きたいきの電車、まんだこんのかな。ホームはだいぶひとがふえとる。
やっと、きたいきのしんあんじょういきふつうがやってくる。あ、2両じゃん。
ホームについてとびらをあけた電車はまあはいぱんぱんだ。のれたのは、ひとつのとびらから2、3人づつぐらいで、ほとんどのひとがホームにとりのこされた。
△ 20160120_073125 碧海古井 - しんあんじょういきふつう
とりのこされたひとのうちのなんにんかが、電車をあきらめてかいさつをでていく。いつもは無人のこのえきだけど、ひとりおった駅員さんがインターホンで管理駅と連絡をとりながら、入場データの消去と出場のてつだいをしてあげとる。
この駅員さんのはなしによると、西尾線電車は25分から30分ぐらいおくれとるとのこと。さいしょの吉良吉田いきふつうは6時53分の電車が26分おくれになったもんで、つぎのしんあんじょういきふつうは7時ちょうどの電車が31分おくれになったもんだっただ。しんあんじょういきふつうがしゅっぱつした7時31分っていう時間はほんとなら、7時22分発の4両編成の名鉄岐阜いきふつうや7時34分発の4両編成の弥富いきふつうがしゅっぱつする時間だ。ほれが2両編成がきただけでみんながのれるはずがないだ。
ゆきの碧海古井駅はうつくしかったけど、おおくのひとが電車にのれんくて途方にくれた。
(さんこう)