現市長が 昨年 12月 16日の 市長選で LRT*1反対派の 新人 3人を やぶって 再選され、2010年の LRT導入に むけて 準備を すすめとった 宇都宮市だが、民主党 栃木県連の もうしいれに より 事業中止に おいこまれた。これから 市民説明会を おこなう やさきだったのに。
人口 50万人を 擁する 栃木県の 県都 宇都宮市*2が 公共交通ネットワークを 充実させる ことは のぞましい ことで あり、このたびの LRT事業中止は まことに 残念だ。民主党 栃木県連が かかげる いつつの 中止理由の うちの ひとつ 「バス交通網が はたんする おそれが ある」なども まったく 理解に くるしむ。バスでは 道路渋滞の 影響を うけて しまうので、定時性に すぐれた LRTを 導入するのでは ないかと いいたい。 高速大量輸送が 可能な 鉄軌道系が 第一で、これで おぎないきれん ところを 補完するのが バスだ。
構想が うちだされてから 16年。1993年 当時の 渡辺文雄 栃木県知事が、宇都宮市 東部の 清原工業団地 周辺の 渋滞を 解消する ため、清原地区と JR宇都宮駅を むすぶ 新交通システムの 調査に のりだしたのが きっかけだったと いう。
ここから 提案だ。宇都宮市の 鉄道路線図を みて みると、JR宇都宮駅の 西方に 東武 宇都宮線の 終着駅 東武宇都宮駅が あるが、これを ひがしに のばすのだ。
東武宇都宮駅は きたを むいて おり このままでは ひがしに のばせんので、江曽島（えそじま）駅 付近から すこし 線路を にしに ふって から みぎまわりに 半円形を えがき ひがしに すすむ かたちで 東武宇都宮駅に いたり、そのまま さらに ＪＲ宇都宮駅と クロスして ひがしに すすみ 清原工業団地に いたると いう 案だ。現在の JR宇都宮駅を 東武との 総合駅に する ことは もちろん、東武 宇都宮線と JR 日光線が 交差する 地点にも 総合駅を 設置する。
これで 都心と JR宇都宮駅と 工業団地が 緊密に むすびつく。また、これまで きりはなされとった JR沿線と 東武沿線の 交流が きわめて 容易に なる。2007年に 合理化の ため ワンマン化された 東武 宇都宮線も、これで いきかえるのでは ないか。
宇都宮市民の みなさんや 関係の かたがたには ぜひ この 案を 検討して いただきたい。
（ねたもと）
LRT市民説明会、みおくり＝「くにの 動向 みきわめ 必要」−佐藤栄一宇都宮市長
宇都宮市の 佐藤栄一 市長は 10月 29日の 定例会見で、導入を 検討しとる LRTに ついて、この あきにも はじめると しとった 市民説明会を 「公共工事の みなおしや 交通政策が 不透明な 状況で、くにの 動向を みきわめる 必要が ある」と して みおくる ことを 発表した。その うえで、「くに（の 補助）が なければ 財政的にも 軌道交通の ノウハウも なく むずかしい」との かんがえを あらためて しめした。
市は 昨年度、導入を 検討する 委員会などから 報告書の 提出を うけた。佐藤市長は 「市民説明会などで 市民の 意見を ききながら 導入に ついて 判断して いく」と しとった。
09/10/29 15:29 NH008 時事通信
政権交代で 計画暗礁 民主県連 LRT中止 もうしいれ 栃木
宇都宮市が 導入を 検討しとる LRTの 事業計画が おおきな かべに 直面しとる。民主党県連は 11月 よっか、佐藤栄一 市長や 福田富一 知事に 事業計画の 中止を もうしいれた。一方の 佐藤市長は、すでに 市民への 説明会 開催の 年度内 みおくりを きめとる。構想が うちだされてから 16年。2010年の 導入を めざしとった LRT事業は いきばを うしなっとる。
中止を もうしいれた 民主党県連は、
- 宇都宮の まちづくりの 理念が 不明
- 採算性に かける
- 住民との 合意が ない
- バス交通網が はたんする おそれが ある
- 巨額な 事業費は 市の 財政事情から ゆるされん
と 指摘する。
マニフェストでは 地域住民の ニーズに あった LRTなどの 公共交通整備を かかげとる 民主党だが、県連は 「マニフェストは 公共交通の 一例と して LRTを あげたに すぎん」と主張。谷博之代表も 「みなおしや 対応の 再考を もとめた」と する。
佐藤市長は 「謙虚に うけとめたい」と しながらも、「LRTなど あらゆる ものを 駆使して 持続可能な 都市を つくって いきたい」と 事業継続の 可能性を ふくませた。
市が 慎重に なる 背景には、バス交通網を もつ 関東自動車が 不参加を 表明しとる ことや、自民党議員会も 「説明会の 一時 みおくり」を 要望するなど、現時点で 事業を おしすすめるには 障害が おおい ことも いなめん。
LRT構想の スタートは 1993年、渡辺文雄 知事（当時）が、宇都宮市 東部の 清原工業団地 周辺の 渋滞を 解消する ため、清原地区と ＪＲ宇都宮駅を むすぶ 新交通システムの 調査に のりだしたのが きっかけだった。
県と 市に よる 調査で LRTが 浮上。市は 2006年 4月、導入推進室を 設立。昨年度は 「都市・地域交通戦略策定協議会」など 3検討会で 議論を かさね、今年度は いよいよ 市民説明会に のりだし、16年ごしの 事業は 本格化 目前だった。
だが、政権交代で 状況は 一変。佐藤市長は 10月 29日、「政権交代で LRTへの とりくみの 方向性が 不透明な ため、くにの 動向を みきわめたい」と 説明会の 年度内 みおくりを しめした。
導入推進室では、説明会の 配布資料の 作成に ちからを そそいどった。担当者は 「今年度の しごとは 説明会の 準備が 中心だったのに 残念」と かたを おとす。
一方、推進派の 市民団体 「雷都レールとちぎ」の 奥備一彦 代表は、「公共交通は 公共財。市民が 社会生活を いとなむ ための 手段と いう ことが わすれられとる」と 市の 対応を 批判。市民団体主導での 説明会も 視野に いれとる。
昨年度までに、市が 投じて きた 関連経費は 計 3億 1千万円を こえる。
さきゆきが 不透明に なった いま、市が 早急な 対応を せまられるのは 確実だ。
（さんこう）
（ついか）
