神宮前から河和いき急行にのって河和のホームについたとこまでは(上)でかいた。こんかいの(中)は河和のかいさつをでてまわりをぶらぶらあるいたようすを紹介する。
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かいさつをでて、まずは名鉄河和駅の時刻表をかくにん。1時間にふつうと急行と特急がそれぞれ1本づつで、あわせて3本。ふつうも富貴で知多新線からきた特急にのりつげるで、3本ともが実用であり、神宮前から41.1キロの地点にあるえきとしては、まあじゅうぶんな本数だっておもう。
えきロータリーにでてみると、あっちこっちにバス停があって、いろんなバスが発着する。さいしょにめについたのが、この河和港名鉄高速船連絡バス。名鉄高速船にのるひとを河和港まで無料ではこんでくれるだ。名鉄高速船は日間賀島(ひまかじま)、篠島(しのじま)っていう三河湾にうかぶこじまにつながる。さらに一部の便は渥美半島のさきっぽ伊良湖岬(いらごみさき)までいく。河和は陸上交通と海上交通の結節点だ。連絡バスにのるひとたちのたのしそうなこと。
ほいから、えびせんべいのさといき無料送迎バスなんてのもある。日祝だけの運行だけど1日12本ある。いま、えびせんべいのさとを地図でしらべてみると、南知多道路のインターをおりたとこにあるだけど、電車できてもいけますよ~ってことだ。これもこのえきならではだ。
さらに、日本福祉大学の送迎バスもある。ちょうどバスがでていくのをみかけたけど、大学生がのりおりするようすは、なかなか活気があっていいもんだ。
美浜町巡回ミニバスってのもある。美浜町ってのはこの河和駅を代表駅とする自治体のなまえだけど、美浜より河和のほうがずーっとしられとる。バスはちっこいバスだった。
かいさつにいちばんちかいとこからは師崎港(もろざきこう)いきバスがでていく。師崎は知多半島の最南端で、ほっからも名鉄高速船はでとる。知多バスの運行になる。
いや、じつにいろんなバスがこの河和駅から発着するもんだ。
ほんとはうみっこバスっていうバスもこっからでとるはずだけどみあたらず、えきからはなれる。ちょっときたにあるいたとこで、堤防のむこうにうみがみえる。えきにもどるとこで、河口にとまるこぶねがみえる。
河口からちょっとさかのぼって、河和駅前交差点までもどったとこにもこぶねがある。
こんどはこの交差点からみなみにいってみる。ちょっといったとこでひだりにはいると河和港がある。かいさつをでてさいしょにみた河和港名鉄高速船連絡バスはここまでくるだ。まちあいしつのたてもののまえに新美南吉先生文学碑ってのがある。新見南吉がわがあんじょうで、なくなるまでの5年間の高等女学校教員生活をおくったことは有名だけど、ほれよりまえ、ここ河和の地で4か月ほどではあるけど小学校教員生活をおくっとるだ。「このままこのうみをみおろすうつくしい小学校で教員としていられたらとつくづくおもうことがある」って日記にしるしたとのこと。いしぶみには「少女細く海の碧るり泳ぎけり」ってきざまれとる。
岸壁からちょうど名鉄高速船がでていく。みなとだ。
えきにもどる。併設のパレマルシェはちょっとなかにはいってみたけど、なかなかのにぎわいだ。西尾のパレマルシェよりずっときゃくがおおいじゃないかな。
ここで、うみっこバスがやってくるのを発見。かいさつにいちばんちかいバスのりばにとうちゃく。ここ美浜町のみなみの南知多町がはしらせとるバスだけど、いろとりどりの塗装があかるいふんいきをだしとる。
うみっこバスの運転士さんに、「時刻表がないだねえ」っていったら、「かいさつからきたさいしょのとこにあるよ」ってことで、みにいったら、あった、あった。
うみっこバス時刻表は知多バス時刻表と一体になって、かいさつにちかいがわのかべのうえのほうに、かみにうちだした時刻表としてはりだされとる。うみっこバスはもともと知多バスの運営だったものが、南知多町の運営にかわったもので、バスの運行を知多バスに委託するっていうかたちになっとる。
バスのりばうちがわのかべにも知多バス・うみっこバスの路線図と時刻表がはりだしてある。このバスのりばだけあめにぬれんでバスにのりこんでいけるようになっとるだけど、なんでもそとにでたとこにあるっていう先入観からこれをみのがしとっただ。
おんなじうちがわのかべには、河和港発高速船時刻表やえびせんべいのさと無料送迎バスのりば案内もある。
こいだけクルマ社会がすすんだいまも、河和駅は鉄道とバス、鉄道とふねの結節点としてしっかり機能しとる。ひょっとしたらすたれとやへんかしゃんっておもっとっただけに、存外な健在ぶりにほっとした。
(さんこう)
- 河和線のたび(上) - 河和いき急行 - あきひこゆめてつどう|2016/06/30
- 河和線の運行本数、所要時間、表定速度 - あきひこゆめてつどう|2015/11/07
- ほんなこころのなかのひっかりもあって、また河和までのりにいきたいだけど、とりあえずは運行本数、所要時間、表定速度についてしらべてみた。
- 1時間あたりの運行本数は末端の河和-富貴間が、特急1本、急行1本、ふつう1本のあわせて3本。まあ、こんなもんか。ふつうは極端に表定速度がひくいけど、富貴で知多新線からきた特急にのりつげるで、ふつうをふくめた3本ともが実用だ。