はやかけんは 「福岡市民カード」を めざす!

はやかけん|ひだりうえの 5角形が フェリカポケットの マーク
福岡市交通局はやかけん」の ICカード。ひだりうえの 5角形が 「フェリカポケット」の マーク。(ITpro)

はやかけんってのは 福岡市交通局が 去年 2009年の 3月に はじめた ICカード乗車券だ。ことし2010年の 3月 13日からは、西鉄の ニモカ、JR九州の スゴカ、JR東日本の スイカの みっつと、ICカード乗車券と して、また 電子マネーと して 相互に 利用できる ように なった。すでに、去年の 4月からは 「みまもりタッチ」って いう なまえで、小学生の みまもり サービスを やったり、去年 2009年の 9月と 10月には 「はやかけんタッチラリー」で 利用者の 回遊状況を 分析して、観光施策の 立案に いかすって いう 高度な ことまで やって きとる。これだけでも じゅうぶんに すごい ことなだけど、すごさは それだけじゃ なかった。


福岡市交通局
ICカード 「はやかけん」の 付加 サービス 強化



利用 動向 分析し、「ライフログ」への 展開も
箱崎小学校の 「みまもりタッチ」用の 端末
福岡市立 箱崎小学校の 昇降ぐちに 設置した 「みまもりタッチ」用の 端末。(ITpro)

福岡市営地下鉄を 運営する 福岡市交通局は、ICカード 「はやかけん」を 活用した 派生サービスを 強化しとる。はやかけんは 2009年 3月に 地下鉄 乗車券と して 商用化された。2009年 9月 中旬までの はんとし間で 8万 8,000枚が 発行。目標を うわまわる ペースで 普及が すすんどる。

福岡市交通局は 公営鉄道だけど、営業面では 福岡市内に バス路線を もつ 西鉄などと はげしい 競合 関係に ある。西鉄も ICカード 「ニモカ」を 発行し、独自 サービスで 差異化を はかっとる (関連記事)。福岡市交通局は、サービスを 追加しやすい はやかけんの 特性を いかし、地下鉄や カード そのものの 利用促進に つなげる かんがえだ。

具体的には、小学生を 対象と した サービス 「みまもりタッチ」を 2009年 4月から 実施。2009年 9月までに 福岡市内の 小学校 2校の 児童 約 500人が 利用しとる。はやかけんの ICカードを 駅や 校内に 設置した ICカードよみとり端末に かるく ふれさせると、保護者の ケータイ電話などに 「通知メール」を 配信し、こどもの おりばしょを 把握しやすく する。現在は 無料の 試験サービスだけど、2010年 以降の 有料化を めざす。

同様の ICカードを 利用した 情報配信サービスは、関西地区の 私鉄や 首都圏の 小田急などが 「あんしんグーパス」の 名称で 提供中だ。みまもりタッチサービスが これらと ことなる 点は、駅 以外の ばしょにも 自由に 端末を 設置できる ことで ある。現在 利用中の 2校では、学校の 昇降ぐちや 「留守家族子供会」 (学童保育)の 室内に 端末を 設置しとる。



20個の 「フェリカポケット」領域を 利用

はやかけんの ICカードには、乗降・残金情報などを 保管する データ領域とは べつに 「フェリカポケット」と いう 20個の データ保存領域が ある。つまり、1枚の カードで 最大 20個の 機能を もたせる ことが できる。みまもりタッチでは この うちの 1個の 領域を つかう。

福岡市交通局は みまもりタッチと 同様の しくみを 応用し、2009年 9月 18日から 10月 31日までの 期間限定で 「はやかけんタッチラリー」も 実施しとる。地下鉄の 駅と、駅から 徒歩圏内に ある 「ホークスタウン」、「キャナルシティ博多」などの 観光施設に よみとり端末を 設置し、ICカードで かるく ふれると ポイントが たまる。この とりくみでは、ポイントを 付与する ことに よって 地下鉄の 利用を 促進すると ともに、利用者の 回遊状況の データを 蓄積・分析して 今後の 観光施策 立案に いかす ねらいが ある。カードから えられる 行動履歴を マーケティングに いかす 「ライフログ」の かんがえかただ。

JR東日本の 「スイカ」などの ICカードも フェリカポケット領域を もつ ばあいが あるが、おおくの 発行主体は 利用制限を 課しとる。これに たいし 福岡市交通局は、はやかけんの 20個の フェリカポケット領域を 福岡市の ほかの 部局や 民間企業が 自由に 利用できる ように 開放する 方針を うちだしとる。たとえば、福岡市が 高令者福祉の ために 磁気カードで 配布しとる 「高令者 乗車券」を、2010年 あきを メドに はやかけんに 全面 移行する 予定だ。これに よって、はやかけんの 利用者は 一気に 10万人 ていど ふえる。

福岡市交通局 総務部 主査 (ICカード担当)の 関岡勲氏は、「はやかけんを うまく 活用すれば、住民票 関連や 高令者福祉 関連、民間の 商店街活性化などの 施策を、あらたに カードを 発行・管理する コストを かけずに 実施できる。市役所内の さまざまな 部署や 民間企業と 協業を すすめて、はやかけんを 『福岡市民カード』に そだてたい」と 説明する。

(清嶋直樹=日経情報ストラテジー

ICカード乗車券には ふつうの データ保存領域の ほかに、「フェリカポケット」って いう 20個の データ保存領域が あって、はやかけんでは そいつを てはじめに 「みまもりタッチ」や 「はやかけんタッチラリー」で つかっただけど、さらに 将来は 官民 とわず 自由に 利用できる ように 開放するって わけだ。

1枚の カードで どんどん ゆめが ひろがって いくね (^_^) わが 安城市 (あんじょうし)にも あんくるバスってのが あるだけど、利用者も 微々たる もので、ICカード乗車券なんか まんだ いつの ことだか わからんって いう 状態だけど、ほかの 行政サービスや 民間の サービスと くみあわせて、『市民カード』ってなのが できたら すばらしいと おもう。



(さんこう)