樽見鉄道に 支援する 沿線 5自治体の おもい

岐阜県に 全長 34.5キロの 樽見鉄道 (たるみてつどう)って いう 鉄道が あって、これまでも なんかいか とりあげただけど、2005年度から はじまった 沿線 自治体からの 年間 1億円の 支援が、2011年度と 2012年度の 2年間 継続される ことが きまった。

95|まあじき 揖斐川 橋りょう/復路
樽見鉄道 揖斐川 橋りょう

1984年に 国鉄から 移管された 三セク 路線な わけだけど、そん ときの 終点は 起点の 大垣から 23.6キロに ある 神海 (こうみ)だった。いまの 終点 樽見までの 10.9キロが 延長されたのは、その あとの 1989年の ことだってのは ちょっと おどろきだ。おおきな 収入源だった セメントの 貨物 輸送が、2006年 3月 28日 かぎりで おわっちゃってから 沿線 自治体の 支援が はじまったって いう ことだで、三セクに なっても 路線を 延長する ちからが あった ものと みえる。

樽見鉄道 路線図 543-622
樽見鉄道 路線図

「年間 1億円」の うちわけは、「揖斐川町 (いびがわちょう) 876万円、本巣市 (もとすし) 6,424万円、北方町 (きたがたちょう) 200万円、瑞穂市 (みずほし) 1,000万円、大垣市 1,500万円」と なっとるだけど、それぞれの 自治体の おもいを おしはかって みる。

揖斐川町=2駅 876万円
町の 中心駅は 養老鉄道の 終点 揖斐駅で、ここから 大垣へ でて いく 需要は そこそこ みこめそうだ。かたや 樽見鉄道の 駅は 本巣市との さかい、町域の はずれを かすめて とおっとるって とこで、そんな 2駅、高科駅 (たかしなえき)と 谷汲口駅 (たにぐみぐちえき)の ために 876万円 はらうのは つらそうだ。
揖斐川町、本巣市 中部と 樽見鉄道 616-544
揖斐川町本巣市 中部と 樽見鉄道
本巣市=12駅 6,424万円
南北に ながい 市を 樽見鉄道が 縦貫し、きたは 終点の 樽見駅から みなみは 北方真桑駅 (きたがたまくわ)駅まで、中心駅の 本巣駅を ふくむ 12駅が ある。沿線 自治体の うちで いちばん おおきな 金額 6,424万円を はらうのも 納得だら。これからも 樽見鉄道を いかした まちづくりを して いきたい とこだ。
本巣市 北部と 樽見鉄道 490-544本巣市 南部と 樽見鉄道 347-541
本巣市 北部 (ひだり)、南部 (みぎ)と 樽見鉄道
北方町=0駅 200万円
北方の なが はいった 北方真桑駅 (きたがたまくわえき)が もより駅だけど、町域を わずかに はずれた となりの 本巣 市域に ある。経済的には 岐阜市との つながりが つよく、あさって 方向に いく 鉄道に たいして わずか 200万円とは いえ 支援するのは つらい。
瑞穂市=3駅 1,000万円
市の 中心駅は JR東海道線の 穂積駅 (ほづみえき)だ。樽見鉄道で 美江寺 (みえじ)、十九条 (じゅうくじょう)、横屋 (よこや)と 3駅 あっても JR東海道線とは はなればなれで、北方町と 同様の 理由で いきさきが 大垣だって とこが かなしい。ここも 1,000万円の 負担は つらいだら。
大垣市、瑞穂市、北方町と 樽見鉄道 800-472
大垣市瑞穂市、北方町と 樽見鉄道
大垣市=2駅 1,500万円
JR東海道線の 大垣駅から 分岐する 樽見鉄道だ。JR東海道線が みきなら 樽見鉄道は えだだ。えだが しげってこその みきで、市の 勢力を たもつ ためにも 樽見鉄道の 存続を はかりたい ところで、1,500万円は おしくないだら。

どう せや 樽見鉄道が いかせるのか、いつつの 自治体には よう かんがえて ほしいな。



(ねたもと、さんこう)