栄から名古屋へは地下鉄東山線でいく。とちゅう駅は伏見(ふしみ)のひとつ。まあひとつづつとちゅう駅があってもいいじゃないかな~っていつもおもっとった。げんに地下鉄名城線で金山から栄までだと、とちゅう駅がみっつある。
△ まぼろしの柳橋駅 位置図 (名古屋地下鉄 東山線 名古屋-伏見間)
ほこえこんかいのニュースだ。名古屋と栄のあいだに柳橋(やなぎばし)っていう駅をつくる計画があったっていう。ってか、ほとんどつくってある!っていう状態になっとるげな。
リニア開業ひかえ、でばんまつ「柳橋駅」(ちゅうにち)
- 60年まえに計画が頓挫(とんざ)したまぼろしの駅がいま、脚光をあびとる。名古屋市中心部を東西に走る地下鉄東山線の「柳橋駅」だ。リニア中央新幹線の開通をみすえた再開発の一環で、名古屋-伏見間のこの地域のインフラ整備にくにの支援がうけれるようになり、にわかに現実味をおびた。2014年4月26日未明、この駅に興味をしめす河村たかし市長と地下トンネルをあるき、くらやみにねむる駅の構造物をみた。
- 午前0時45分、終電后の通電停止を確認し、伏見駅1番ホームから線路におりた。名古屋駅へあるきはじめる。トンネルははば8.4メートル、たかさ5.3メートル。中央のはしらをはさんで上下線がとおる。
- むしあつい。懐中電灯であしもとをてらすと、まくらぎのしたの「道床」に、こぶし大の砕石がしきつめられとる。
- あるくこと15分、堀川(ほりかわ)のましたに到達。ほどなく、道床の砕石がコンクリートにかわった。はしらには「← 柳橋構造物」のてがき文字が。まぼろしの柳橋駅の始点だ。ここからはしらの間隔がひろくなり、コンクリートのはしらのあいだに、鋼材のはしらがはめこまれとる。
△ 駅予定地のかべにかかれた「柳橋構造物」の表記(七森祐也氏さつえい)- 名古屋市交通局の担当者によると、駅部の道床は、清掃や維持管理をしやすいようコンクリートを採用するのが一般的。また、鋼材はとりはずし可能で、駅完成のあかつきには撤去して視認性を確保するねらいがある。
△ 設置が検討されとる柳橋駅の予定地。コンクリートのうえにレールがひかれた駅仕様になっとる(七森祐也氏さつえい)- コンクリート道床は150メートルにおよぶ。みための印象では、ほのまま駅の道床としてつかえそうだ。ひがしはしと同様、にしはしのはしらにも「→ 柳橋構造物」のかきこみ。柳橋駅の中心は伏見駅から800メートル、名古屋駅から600メートルの地点だった。
- 「ここまでつくっとるのに、なんで駅ができんかった?」
河村たかし市長が素朴な疑問をくちにした。- みずからのあしでまぼろしの駅をふんだ河村たかし市長は「柳橋、納屋橋(なやばし)をもりあげるため、駅はぜったいにつくったほうがいい。すぐにやりたい」っていう。新駅設置費用は100億円ともいわれるけど、「くにの支援の活用や起債で対応する」ってはなした。
◆ 市議会の設置請願2度
- 東山線は1954年に着工し、当初は柳橋駅設置が検討されたけど、「利用者数がすくなく、需要がみこめん」との判断からみおくられ、1957年に名古屋-栄(※ 当初は「栄町」)間で開通した。
- 名古屋-伏見間は1.4キロあり、名古屋地下鉄で2ばんめにながい。ほぼ中間に位置する柳橋中央市場の関係者らじもと住民は、駅設置の要望をつづけ、1964年、1967年には設置をもとめる請願を名古屋市議会が採択した。
- 一方、リニア計画に関連して、柳橋地区はきょねん2013年、官民が連携した再開発事業にくにが予算支援や規制緩和をする特定都市再生緊急整備地域にはいった。
- 市議だった祖父の代からの悲願をかかげる、じもとの斎藤高央市議46才、自民党は「駅の痕跡は地下鉄を建設した先人から現代市民へのおくりもの。いまなら駅の実現にふみだせる」とちからをこめる。
- くにが指定する地域は、名古屋駅周辺など全国に11か所。対象には、東京都港区で地下を幹線道路がはしる超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」建設事業がある。
なるほど、河村たかし名古屋市長もげんばをあるいてみて、「こや、つくらなかんわ!」っていっとらっせるだね。うまいことはなしがすすむといいね。
あ、ほいから道床がコンクリートになっとるっていうとこ、こんどのったらたしかめてみら!
(さんこう)