みしらぬまちにいってみたかった。おりたことのないえきでおりてみたかった。先月のよるの電車さんぽのことをブログ記事にかいとるうちに、ほのときにとおった甚目寺(じもくじ)のことがあたまにうかんだ。きもちのいいあきばれの2018年10月26日、うつくしい電車といっぱいすれちがってほの甚目寺にいってきた。えきからほのままひろがる甚目寺のまちは、予感をおおきくこえるすばらしいまちだった。
【古井から甚目寺まで】【甚目寺まちあるき】
◇ ◇
古井から甚目寺まで
さいしょは西尾線。古井からきたいきのあっかい電車にのる。
終点のしんあんじょうで、名古屋本線にしいきの電車にのりかえ。急行をみおくってパノラマスーパーにのる。運転士はおんなの運転士さん。
知立すぎで建設中の高架橋。だいぶかたちがみえてきた。
境川てまえでこおろぎとすれちがい。いつもよりちょこっとてまえでのすれちがいだ。
左京山を通過。
桜でパノラマスーパーとすれちがい。
堀田を通過。しんあんじょうでみおくった急行がとまっとる。
神宮前で運転士さん交代。
金山と山王のあいだで貴婦人とすれちがい。こいで、こおろぎ、パノラマスーパー、貴婦人って、3本の特急とすれちがった。
名古屋にとうちゃく。電車をおりる。
さて、のりかえ検索で甚目寺いきを検索したら、さっき堀田でおいこしたあっかい急行にのるだった。っていうか、さいしょっから急行にのやあ、のりかえせんですんだだ。じきに電車はやってきて、名古屋をしゅっぱつ。こんどは車掌さんがおんなの車掌さんだ。
パノラマスーパーとすれちがって栄生に停車。しゅっぱつしたとこで、留置線からミュースカイが名古屋方面にでていく。
東枇杷島を通過するとこであっかい電車とすれちがい。これからいく甚目寺のほうからきて、西尾線にはいっていく電車だ。
庄内川をこえてすぐの枇杷島分岐で、みぎの犬山線からきたぎんいろ電車とすれちがい。わがのる電車はひだりにすすんで、すぐに西枇杷島を通過。
主線にホームのない二ツ杁はまちあい線にはいって、停車。
あっかい電車とすれちがい。
新川橋を通過。
みぎにパノラマスーパーのまつ須ヶ口にとうちゃく。パノラマスーパーは特急じゃなくて、増結用のやつが単独でふつうとして運行するやつだ。
名古屋本線のあっかい急行をおりて、となりにまっとった津島線のあっかい電車にのりかえ。
急行をみおくってすぐに須ヶ口をしゅっぱつ。ひだりに分岐する津島線にはいっていく。
曲線がおわったとこでわたり線がある。須ヶ口おりかえしの津島線電車がこれをつかうのか。ほれだと逆線停車になっちゃうだけど、また、たしかめてみにゃいかん。
五条川をわたる。
まくらぎはコンクリートまくらぎ。大部分がきのまくらぎの津島線も、須ヶ口よりの部分にコンクリートまくらぎもあるだ。
のることひとえき、甚目寺にとうちゃく。はんたいホームにはひとがいっぱいまっとる。ほのうらにある側線にはパノラマスーパーが留置してある。
のっとった乗客の半分ぐらいが電車をおりたか。おおぜいのひとがホーム直結のかいさつをでていく。こっちがえきの正面になるみなみがわなだけど、このホームからあがっていけるこせんきょうがあって、あたらしくできたっておもわれるきたがわのかいさつのほうまでのばされて、ほっちからもでれるようになっとる。トイレもあって、こせんきょうにあがるエレベーターもある。いや、こんなちいさなえきなのになかなか充実しとるぞ。
のってきた電車がでるのをみとどけて、 はんたいホームにまっとったひとたちが電車にのるのをみとどけて、筆者もかいさつをでる。
かいさつをでたとこからみぎに通路をすすんで、にしむきにえきのそとにでる。
甚目寺まちあるき
えきをでるとほこはきれいなブロック舗装の、ひとのためのみちだった。すぐきたがえきのにしのふみきりで、むこうにスーパーがみえる。
みなみにのびるみちをひとがあるいとる。自転車がいききする。みちのりょうがわにいくつかのみせがある。針中野といっしょだ。近鉄南大阪線の針中野をおりると、おりたほっからひとのいきかうアーケード街がつづく。ここ甚目寺もえきをおりたほっからひとのいきかうえきまえどおりがつづく。
えきまえどおりをみなみにちょこっとあるいて、T字に東西のとおりにあたる。ブロック舗装こそないもんの、しっくりしたかんじのとおりだ。ひがしをみるといくつかのみせもある。
にしをみるとまっといっぱいみせがたちならんどる。このとおりが甚目寺のめぬきどおりにちがいない。時間はちょうどひるどきで、めしやさんをさがしながらめぬきどおりをにしにすすむ。
つきあたりの門のとこまできた。めぬきどおりがT字にクルマどおりにあたって、ほのむこうに銅板ぶきの門があるだ。じつにうつくしい。みぎのいしぶみに鳳凰山甚目寺ってかいてある。なんの知識もなく甚目寺のえきでおりた。たまたま地名のなかに「寺」の文字がはいっとるだけっておもっとっただけど、このなまえのおてらが現にあっただ。
クルマどおりぞいにみなみにまわりこんでみると、周囲を威圧するでっかい門がある。すごいってのはありふれたことばだけど、この門は最上級にすごい。ぜひ、この画像をクリックして、さらにしたのほうにある「オリジナルサイズを表示する」をクリックして、もとのおおきさの写真をみてみてほしい。
でっかい門から境内にはいって、さらにおどろきはつづく。たっかーい三重塔がある。あまりにたかくて、てっぺんの尖塔が写真におさまってないし。
おくの甚目寺観音をおまいり。
六角堂がある。しぶい。境内にははとがいっぱいおって、えさやりのひとにむらがっていく。
伽藍配置図がある。さいしょにみた銅板ぶきの門は東門っていうなまえで、みなみがわのでっかい門は南大門、かっこがきで仁王門っていうなまえだった。いしぶみの由緒がきもあって、よんでみる。
甚目寺誌略
にほんへ仏教が伝来したのは西暦538年のことです。このてらは、これよりわずか60年后にひらかれておりますから、法隆寺や四天王寺につぐふるいてらです。
伊勢の甚目の漁夫、竜麿が江上の庄のいりえでさかなをとっておりました。ほのあみに黄金の聖観音像がかかり、歓喜したかれは、お堂をたて像をおさめました。西暦597年のことで、これが本寺のはじまりです。
7世紀中頃、天智天皇の勅願寺(ちょくがんじ)となり、つづいて天武天皇(てんむてんのう)からは、鳳凰山の勅額を拝受しました。現存のたてもんでいちばんふるいのは仁王門です。鎌倉初期、源頼朝公の命で梶原景時が奉行となり普請したもんです。このとき、聖観上人のちからで七堂伽藍もととのえられました。16世紀のすえには、豊臣秀吉公から寺領300石をうけ、17世紀のはじめ、名古屋の開府とともに、ほの鎮護の任にあたり、尾張藩祖義直公からも300石を受領しました。以后も歴代藩主のてあつい保護と、士民(しみん)*1のあつい信仰をえ、尾張四観音の筆頭としてさかえてきました。こうした由緒をものがたるたてもんやたからもんのかずはおおく、重要文化財、県文化財としてたいせつにされております。
おどろきもものきだ。597年っていうおおむかしにできとる。法隆寺、四天王寺につぐふるさだっていう。奈良時代のまえの飛鳥時代に、ときの天皇から国家鎮護のためのおてらに指定されとる。近世にはいっても秀吉や尾張藩からの保護をうけとる。荒子観音、甚目寺観音、竜泉寺観音、笠寺観音ってある尾張四観音の筆頭も甚目寺観音だっていう。
さて、めしやさんだ。甚目寺のおてらからちょこっとみなみにいったとこにあったっておもったら、やすみ。ちなみに、となりの歴史民俗資料館もやすみ。
めぬきどおりにもどってえきまえどおりにまがるてまえで、あった。いきもとおっただけど、めにはいらんかったのか、まんだあいてなかったのか。めしやさんがみつけれにゃふみきりのきたのスーパーにいくしかないっておもっとっただけに、うれしかった。いや、こういうじもとにねづいたみせにこそはいらにゃいかんだ。みせのなまえは角屋。
たのんだのはさんま定食。あきはさんまだ。ところが、さいしょにでてきたのはおでんとひややっこ。おぼんのあいたとこにあとからさんまがくるのかなっておもったら、まあひとつのおぼんにのってさんまとごはんとみそしるがでてきた。いや、すごい豪華な内容だ。ビールもたのみゃよかった。ごちそうさまをして勘定のときに、ぶらりたびでここにきたことをつげたうえで、「おてらはさっきみてきて感動しただけど、これからまあ1か所みにいくようなとこはないか」って、みせのおくさんにきいてみる。こまったようなかおをして、公営の冊子をひっぱりだしてきたり、ほかのおきゃくさんにきいてみたりしてくれる。いや、けっきょくなかっただけど、みなさんの親切がうれしかった。
満足してえきにもどるとちゅう、また、けっこうなかずのひとがめぬきどおりやえきまえどおりをあるいとる。いきもなんにんかあるいとったけど、かえりのがおおいか。いまどき郊外のえきでえきまえどおりをひとがあるいとるとこなんかあんまりあやへんのにだ。要はまちがえきのほうをむいとるってことだ。まちのひとたちがえきとのいききをするおかげで、みせもえきのまわりにあつまっとる。
えきまでもどったとこで、ふみきりみなみのカトレヤっていう喫茶店にはいる。こんな時間帯でもゆでたまごとじまめがつくってのが、さすがモーニング文化の尾張だ。みせはカラオケ喫茶かっていうふんいきの内装で大将がひとりできりもりしとるだけど、「このえきつかうひと、おおいだらあねえ」ってみずをむけると、利用客が1日1万人もおるっていう。五条高校なんかもあって、とりわけあさゆうはすごいひとらしい。人口4万人っていうちいさなまちでえきの利用客が1万人っていう数字は半信半疑だっただけど、しらべたらほんとに9,500人もあった。鉄道利用率がほんだけたかいってことだ。えきにトイレやエレベーターがついとってもおかしくない。320円なりのお代をはらってみせをでる。
みせをでためのまえがえきのみなみぐちだ。コーヒー320円でもなりたつわけか。こっからはいってこせんきょうをわたって名古屋方面ホームにいくこともできたけど、きたぐちもたしかめときたくて、ふみきりをわたってほっちからかえりの電車にのった。
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- 乗車記録 - 2018年10月26日、きんようび、平日
(さんこう)
- 甚目寺にとまるあっかい電車のせなか - 2018年10月26日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2018/10/31
- 甚目寺駅の構内図 - 2018年10月26日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2018/10/31
- 甚目寺にはいってきた吉良吉田いきふつう - 2018年10月26日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2018/10/31
- SR車の犬山いきふつう - 2018年10月26日 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2018/10/31
- さいしょに、おでんと…|いわせあきひこ|フェースブック|20118年10月26日13:14
- さいしょに、おでんとひややっこ。つづいて、さんまとごはんとみそしる。いやおしながきにはさんま定食ってかいてあっただけなのにすごい豪華な内容だ。ビールもたのみゃよかった。きょうは甚目寺にみつけた角屋っていうみせでひるごはん♪
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- いくつかの鉄道路線を方面別によっつにわけて、それぞれの混雑率とほっから推察できることをかんがえてみた。なお、混雑率は「最混雑1時間のもの/ほれ以外の時間のもの」とかきあらわしてある。
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- 弥富から 名鉄で - あきひこゆめてつどう|2013/01/10
- あま市 発足! 〜2010年 3月 22日〜 - あきひこの いいたいほうだい|2009/12/27
*1:武士と庶民。