おとつい、2019年11月にじゅうよっかにちようび。つまとふたり、あっかい電車にのって祖父江のいちょうをみにいってきた。
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さいしょは西尾線。ふるい9時25分のしんあんじょういきふつうにのる。車両は、4両編成のあっかい電車。あんじょう平野をきたにすすんで、9時32分、しんあんじょうは2番のりばにとうちゃく。下車。名古屋本線にのりかえのため、4番のりばに移動。3番のりばにとまっとる犬山いきふつうが5704編成4両SR車であることをかくにん。余命いくばくもないSR車だ。しんあんじょう9時42分の岐阜いき特急がやってきて、のる。車両は、2200系こおろぎのまえに3100系きんぎょばちを増結したやつで、うしろから2両めの特別車2号車8A、8Bにすわっていく。通路みぎがわのはしらまえ。にしにすすんで本笠寺を通過するとこで、まちあいの東岡崎いきふつうが5304編成4両SR車であることをかくにん。いまや4編成しかないSR車のうちの、こいで2編成をみたことになる。ところで、みぎ曲線でのすれちがいのたのしいこと。みをくねらせてせまってくるはんたい電車がまるごとみえる。じぶんたちののっとる電車もみをくねらせとるために、まえのほうの車両がみえる。まえ2両の3100系きんぎょばちだけじゃなくて、2200系こおろぎのまえから3両めぐらいまでみえる。いや、曲線がおおいのは高速走行のさまたげになるでこのましいことじゃないだけど、とにかくたのしい。
名古屋をぬけて、濃尾平野をきたにすすんで、10時23分、高架の一宮は2番のりばにとうちゃく。下車。おんなじホームむかいの1番のりばにとまっとった、一宮10時28分の津島いきふつうにのる。こっからひだりに反転分岐して尾西線(びさいせん)をいく電車で、車両は、1両めの車両番号6936、2両め6836の2両編成6800系きんぎょばち。名鉄のきまりに反して、岐阜よりの車両がわかばんになっとるのがおもしろい。おんなじ一宮のえきのなかでも、名古屋本線の電車は名鉄のきまりどおりに豊橋よりがわかばんになっとって、1、2番のりばじゃあ、わかばんのむきがはんたいの電車がとなりあわせにとまっとるっていうおもしろい光景になる。じつは、名古屋方面からここ一宮へは名古屋本線でくる以外に、にしに津島まわりに津島線、尾西線をとおってくる経路があって、ほの電車が津島で反転分岐して尾西線にはいってくる。ほのために、津島からの尾西線区間はわかばんのむきが逆転した状態ではしってくる。ほいで、津島線と直通せん大多数の電車もふくめて、尾西線ではわかばんのむきがはんたいの状態で運行しとるだ。ところで、構内放送で「山崎は1番のりばに停車中の津島いきふつうにおのりください」っていっとるのがきこえる。いや、われわれも祖父江(そぶえ)のいちょうをみに、山崎のえきまでいくだけど、おおぜいのひとが山崎にいくだ。
みなみむきに、名古屋本線と平行して一宮をしゅっぱつ。東海道線を岐阜方面にワイドビューひだがいくのがみえる。2200系こおろぎ風塗装の3100系きんぎょばちとすれちがい。名古屋本線の岐阜いきふつうだ。みぎにまがって名古屋本線からはなれて、単線高架をいく。濃尾平野を西南方向にすすんでいく。地平におりてすぐに、ひだりかためんホームの観音寺(かんのんじ)に停車。みぎに側線がある。すすんで、相対ホームの苅安賀(かりやすか)に停車。へんななまえだ。ここで、はんたい電車の一宮いきふつうといきちがい。はんたい電車は1両め6834、2両め6934の6800系きんぎょばち。やっぱり岐阜よりの車両がわかばんだ。すすんで、ひだりかためんホームの二子(ふたご)に停車。電車はきのまくらぎの線路をすすんでいく。
相対ホームの萩原(はぎわら)に停車。ここで、なんにんかおりる。はんたいホームにもなんにんかまっとる。ここは美濃路萩原宿のあったとこなだけど、やっぱりほれなりのまちなだ。はんたい電車の一宮いきふつうがやってきて、しゅっぱつ。はんたい電車は1両め6835、2両め6935の6800系きんぎょばち。いや、6800系きんぎょばち王国だ。萩原をでてから速度があがる。すすんで、日光川をわたる。
みぎ曲線のとちゅうで、ひだりかためんホームの玉野(たまの)に停車。「たまの」のアクセントは頭高じゃなくて2拍めの「ま」にある。「たまご」の要領で発音するといい。
ひだり曲線にはいって、左右にいちょうがみえてくる。
直線にもどって、10時43分、みぎかためんホームの山崎(やまざき)にとうちゃく。みーんなここでおりる。われわれも下車。のってきたあっかい電車をみおくって、さあ、祖父江(そぶえ)のいちょうだ。ちなみに、一宮からここ山崎まで8.0km、15分、32.0km/h。表定速度32キロって、やっぱりおそいわ。
かいさつはえきのにしがわ。えききたのふみきりをわたって、ぎんなんばたけのなかをひがしにあるいていく。いちょうからおちたぎんなんをひろって、うりもんにするだ。ぎんなんをとるためのはたけなだ。はたけにはいって、ぎんなんをひろっとる農家のひともおる。一帯はぎんなんのにおい。けっこうなにおいがする。すすんで、日光川にかかるはしのとこまでいって、かわをみてみる。おもったよりはばがひろくてふかい。高低差のない濃尾平野西部を南北にながれる日光川なだけど、排水機能をたかめるために断面積をひろげたのかもしれん。
いちょうをみながら、にしにひきかえしていく。ほっそいみちにひともクルマもいっぱいだ。
ふみきりをにしにわたってちょこっといったみぎがわに、祐専寺っていうおてらがあって、くずれかけの山門をくぐって本堂におまいり。ふりかえっておおいちょうをたのしむ。山門をでたとこのやたいむらで、たこやきをたべて、ぎんなんをかう。ぎんなんはかえってたべたけど、うまかったよ。いちょうは全体的にはまんだじゅうぶんにはいろづいとらんくて、ここまででえきにもどることにする。
かえりの電車。尾西線はふつうが1時間に4本あるだけど、名古屋方面にかえるには一宮いきにのっても、津島いきにのっても大差ない。要はきた電車にのやあいいだ。さいしょに山崎11時29分の津島いきふつうがきて、のる。車両は、1両め6939、2両め6839の2両編成6800系きんぎょばち。やっぱり6800系きんぎょばちだ。みなみにすすんで、森上(もりかみ)に停車。山崎も旧祖父江町の区域にあるだけど、この森上が代表駅になる。ひだりにりょうめんホームがひとつ、みぎにかためんホームがひとつあるおおきなえきで、わが津島いきふつうはいちばんひだりがわ、りょうめんホームひだりがわの3番のりばに停車。はんたいから6834編成2両6800系きんぎょばちの一宮いきふつうがはいってきて、しゅっぱつ。ちょこっと単線をすすんで、すぐに複線になる。まくらぎはきのまくらぎ。いや、ほんとは森上からすぐに複線にしたかっただらあけど、用地が確保できんかったらしい。すすんで、相対ホームの上丸渕(かみまるぶち)に停車。ここで電車んなかをみてみると、乗客はわれわれのほかにおんなのひとがひとりのっとるだけ。すすんで、しましきホームの丸渕(まるぶち)に停車。相対ホームの渕高(ふちだか)に停車。
みぎ曲線で、はんたいの一宮いきふつうとすれちがい。これも2両編成6800系きんぎょばちだ。相対ホームの六輪(ろくわ)に停車。日光川の支流の領内川(りょうないがわ)をわたる。尾張藩の領内だけで完結するかわっていう意味か。相対ホームの町方(まちかた)に停車。
すすんで、高架をあがっていく。
これまで複線だった線路が一瞬単線になって、すぐに複線の津島線に合流。
みぎがわ通行ですすんで、しましきホームの津島はみぎがわの2番のりばにとうちゃく。下車。11時46分。山崎からここ津島まで9.1km、17分、32.1km/h。表定速度は、単線区間だけだった一宮-山崎間が32.0キロ、ほとんどが複線区間の山崎-津島間が32.1キロで、差がない。せっかくの複線ならまっとはよはしらにゃ。
むかいの1番のりばにかんつうがたのあっかい電車がきて、のりかえ。っておもったら、名古屋方面とははんたいの佐屋(さや)いきだって、いったんのりこんだ電車からあわてておりる。
このあと2番のりばにやってきた、津島11時57分の吉良吉田(きらよしだ)いき準急にのって、かえっていく。車両は3527編成4両3500系きんぎょばち。
(さんこう)
- 乗車記録 - 2019年11月にじゅうよっか、にちようび
- いき
- かえり
- いき
- おくちょう - あきひこゆめてつどう|2019/11/01
- 尾西線のたび【后編】 - あきひこゆめてつどう|2016/01/10
- 尾西線のたび【前編】 - あきひこゆめてつどう|2016/01/09
- 2016年正月なのか、尾西線のたびにいってきた。尾西線は関西線と接続する弥富を起点に北上し、津島線が分岐する津島、祖父江町の代表駅森上、名古屋本線と接続する名鉄一宮ととおって、終点の玉ノ井にいたる里程30.9キロの線で、文字どおり尾張の西部をはしる線だ。この30.9キロのうち、弥富から津島までの8.2キロは津島線と一体運行がなされており、また、名鉄一宮から玉ノ井までの5.6キロはこの区間内だけで運行をおこなっており、このりょうはしをのぞいた中間部分、津島から名鉄一宮までの17.1キロの区間をのってきた。とちゅう、森上で下車しており、こんかいの前編では津島から森上まで8.0キロの区間について紹介する。