天王川のみなとまちとして、また津島神社のもんぜんまちとして、戦国時代尾張最大の商業都市としてさかえたっていう津島にいってきた。現地までの電車道中は、しんあんじょうから津島いき急行にのっていってきた。
(電車道中)(まちあるき)[地図]
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電車道中
ふるいからのった岩倉いき急行をしんあんじょうでおりて、津島いき急行のぎんいろ電車にのりかえ。津島までいくのに津島いき急行にのってくってのがいいな。ひるまの時間帯にはないいきさき種別の電車だ。7時6分、しゅっぱつ。たちきゃく2わり。
知立に停車。うんよくまえの1席があいてすわれる。
豊明に停車。たちきゃく7わりにふえる。知立まですいとったのは、すぐあとにくる特急があるでだ。特急停車駅じゃない豊明にとって、この津島いき急行は貴重な1本なだ。
前后はまちあい線に停車。たちきゃく9わりにふえる。主線を岐阜いき特急のパノラマスーパーが通過のあと、しゅっぱつ。しんあんじょうや知立のひとはたいはんがこれにのってった。
中京競馬場前を通過して有松に停車。たちきゃく10わりにふえる。
鳴海は主線の1番のりばに停車。まちあいもなくしゅっぱつ。
堀田に停車。まちあいもなくしゅっぱつ。地下鉄と連絡するこのえきでちいたあ乗客がへるかっておもったら、へらん。
神宮前に停車。運転士さんが交代。乗客はちょっといれかわる。電車はこっからふつうにかくさげ。
金山に停車。乗客のいれかわはそこそこあるもんの、おもったほどへらん。電車によってちがいがあるもんだ。
山王に停車。なんにんか乗客がいれかわる。ふつう停車駅だけどここでおりるひともそこそこあるだ。
トンネルにもぐって名古屋に停車。乗客がいれかわって、たちきゃく8わりにへる。まっとがらがらになるっておもっとったのに意外なことだ。
地上にあがってから、ひだり東海道線をいくHC85においこされて栄生(さこう)に停車。いっぱいおりてたちきゃく1わりにへる。栄生ってけっこう事業所や学校がおおいだ。
東枇杷島に停車。乗客の増減なし。
庄内川鉄橋をわたる。
うしろ2両はとびらがひらきませんって案内があって、西枇杷島に停車。わが津島いき急行は6両編成で、ほれが4両対応しかない西枇杷島にとまるだ。
すぐに二ツ杁(ふたついり)に停車。まちあいをしとるとこで、セントレアいき快速急行のあっかい電車とすれちがい。
岐阜いき快速特急のこおろぎ特急が通過のあと、しゅっぱつ。
またすぐに新川橋に停車。なんにんかおりていく。いや、ほれにしても、西枇杷島、二ツ杁、新川橋ってえきかんがみじかすぎる。まんなかの二ツ杁ひとつでじゅうぶんだ。
須ケ口は、ひだりぶくらみの分岐をひだりにはいって1番のりばに停車。
ほのまますすんで津島線にはいっていく。のりばてまえの分岐が名古屋本線からの分岐なだ。
甚目寺(じもくじ)に停車。けっこうなかずのひとがのりばにまっとるし、はんたいのりばにはまっとようけのひとがまっとる。甚目寺ってのりおりがおおいだ。ここでたちきゃく2わりにふえる。
しゅっぱつするとこで神宮前いきふつうのあっかい電車とすれちがい。いや、おどろくことに8両編成だ。
七宝に停車。ここはあんまりのってこん。
豊川稲荷いきふつうのぎんいろ電車とすれちがい。わがのる津島いき急行の始発が豊川稲荷になるだけど、はんたい電車はほの豊川稲荷までいくだ。これもひるまの時間帯にはないいきさき種別の電車だ。
木田に停車。なんにんかおりるひとがある。
青塚に停車。さびしいえきだ。
目比川(むくいがわ)鉄橋をわたる。
勝幡(しょばた)に停車。のるひとはおらんのに、なんにんかおりるのにびっくり。はんたいのりばは半田いきふつうのぎんいろ電車にようけのっていく。
高架をあがりながら日光川をわたる。めずらしい鉄橋だ。
藤浪(ふじなみ)に停車。高校生らがおりてたちきゃくはなくなって、ベンチシートに6わりまでへる。津島にむかうひとのながれはちいさい。
ひだりにゆみなって、みぎうしろからきた尾西線と合流。
しましきのりばひとつだけの津島はひだりがわの1番のりばにとうちゃく。8時13分。
のってきた電車が即おりかえしセントレアいきふつうにかわることをかくにん。これもひるまの時間帯にはないいきさき種別の電車だけど、豊川稲荷からきた電車がセントレアにおりかえしていくだ。
ところでむかいの2番のりばにあっかい電車がはいってきて、電車からおりたひとたちがいっせいに1番のりばのセントレアいきふつうにのりかえていく。はいってきた電車は一宮から尾西線をみなみにやってきて、ここでまたおりかえしていく電車だ。津島でこうやってのりかえて名古屋方面にいくひとのながれはおおきそうだ。
地平のかいさつをでてわきのコンビニでのみもんをかってみせをでるとき、かいさつからどばーってひとがでてくるのをかくにん。さっきは「津島にむかうひとのながれはちいさい」っておもったけど、この判断はちょっと保留する。
まちあるき
とりあえず津島駅のちかくにみつけた喫茶店にはいってモーニング。からだがあったまってうれしい。おまけにたばこもすえる。
ひとやすみできたとこで、にしにむかう。津島駅も市街地のまんなかにあるだけど、むかしっからのまちなみはぜんぶ津島駅よりもにしがわにあるだ。えきまえどおりもまっすぐにしにのびとるだけど、まあ1本みなみの、尾西線ふみきりからにしにのびる今市場どおり(いまいちばどおり)をにしにいく。ひがしに佐屋路(さやじ)埋田おいわけ(うめだおいわけ)につながるとおりで、むかしは尾西線ふみきりのへんが津島のまちのひがしのはずれだった。とおりは中央線のあるはばのひろいとおりだけど、なんとなくむかしのふんいきものこっとる。
変則的な十字路を右折するとこで、ひだりむこうのかど、廃業しとるっぽいみせのみせさき、あっかいポストのよこに津島町道路元標を発見。津島町時代ここがまちの中心だっただ。
変則的な十字路からきたにいく。いや~、中央線もない、街道ってかんじのとおりだ。津島にくるのははじめてじゃないだけど、こんなむかしながらのまちなみがのこされとるとはしらんかった。
ひだりに桔梗屋。木造かわらぶき2階だてで、みせのいりぐちはひきど。いいな~、このふんいき。
みぎに戎徳呉服店(えびとくごふくてん)。たてもんは桔梗屋におなじくで、2階にでかでかとでとるかんばんがすてきだ。ほのさきのひだりT字のむこうのかどに「左|津島神社参宮道」のみちしるべ。ひだりに津島神社にいけるだけど、とりあえず直進。みちはこっから津島街道になる。ほとんど津島線にそうかたちで新川橋までいく街道だ。新川橋から美濃路に合流して名古屋にいける。佐屋路も埋田おいわけからひがしに名古屋のほうにいけるだけど、津島街道のほうがきたまわりでいくかたちになる。
えきまえどおりをよこぎって、ひだりに旧津島信用金庫本店のたてもん。いや、はじめて洋館があらわれた。いしばり外壁、2階だてのりっぱなたてもんだ。いまは津島市観光交流センターとしてつかわれとるたてもんで、なかにはいってみる。みせばんのひとが3人おって、なんかきいてみたいな~っておもっただけど、はなしかけようにもとりつくしまがないかんじで、すぐにたてもんをでる。
津島街道を津島神社参宮道のみちしるべまでもどって右折。にしにいく。
左右のやなみがとぎれて、ひだりに天王川公園があらわれる。公園の大部分をしめるのがいけで、これが天王川のなごりだ。
さらににしにすすんで、みなみのとりいから津島神社の参道にはいる。由緒がきをかくにん。祭神はすさのおのみこととあわせておおなむちのみことで欽明天皇元年の540年に鎮座したとのこと。
みなみもんからいちだんあがって境内。本社殿はみなみむきにたっとって、しゅぬりのはしらとかやぶきやねがとくちょう。拝殿はつまいり。ほのおくによこながひらいりの社殿。中央部がいちだんたかくなっとって、唐破風の向拝がついとる。本殿はひらいりで、ちぎかつおぎはなし。信長の津島っていう先入観からするとなんだかのどかなかんじの本社殿だ。
みぎに楼門。本社殿よりこっちのほうが威厳があるかんじだ。
楼門からひがしに境内をでてほのまままちにはいっていく。みなみもんよりもこの楼門のほうがもともとのいりぐちだったにちがいない。みちの左右もみせがいっぱいだ。ひだりに郵便局もある。
ひだりT字を左折。きたにちょこっといったみぎに馬場町車(ばばちょうくるま)のだしぐら。ここもむかしっからのまちなみで、だしをひとつもっとるだ。
さて、さっきすどおりした天王川公園にむかうだけど、いま左折してきたひだりT字のちょいひがしのみぎT字を右折して、うらかたこうじってなまえのとおりをみなみにいく。ところで、ひだりをみるとあきらかに土地がひくくなっとる。あきらかにかわのあとだ。津島みなとのあった天王川のあとだ。いまは天王川公園のまんなかにいけとしてなごりをとどめとるだけだけど、むかしはちゃんとかわがながれとっただ。このうらかたこうじがかわの西岸堤防だっただ。
天王川公園にとうちゃく。いけのまんなかのこじまにわたって野口米次郎(のぐちよねじろう)の銅像を発見。説明がきに「愛知一中、慶応ってすすんで、17才でアメリカにわたって詩人になった津島の偉人」ってかいてある。
東岸堤防道路から西北方向に天王川公園をみる。このあたりに信長の経済力のもとになったっていう津島みなとがあったのか。
みなみまわりに津島町道路元標の十字路にもどっていくとちゅう、電柱に「海抜0.9メートル」の表示を発見。ほとんどゼロメートル地帯だ。
ひだりに三養荘ってかんばんのでとるまちやがあって、ほの2階にやねがみさま。
むかしっからのまちなみをひがしにはずれて、えきまえどおりにみつけたトキオってみせにはいってひるめし。かつどんを注文したのになかなかでてこんな~っておもっとったとこで「おにいちゃんごめんね~」っていって料理をだしてくれる。すばらしい接客だ。食后のコーヒーがついて、たばこまですえる。おおいに満足。
トキオからえきまえどおりをひがしにいく。津島駅をくぐってほのままつづくえきうらどおりをさらにひがしにいったとこで、まっしょうめんにまてんろうがみえる。津島と名古屋ってじつに東西の一直線上にあるだ。諏訪幹線水路にかかるたてこみばしをわたって、みぎに津島東小学校。ほのつぎに津島市役所。いや、やっとたどりついた。津島上街道と津島下街道がなんなのかしりたくてここまであるいてきた。ほれにしても津島市役所ってこんな新興住宅街のまんなかにあるのか。市役所のたてもんにはいって、うけつけのおねえさんが案内してくれた社会教育課にいってきいてみる。応対してくれたおねえさんが「津島上街道、津島下街道ってのは津島のひとがかってにいっとるだけで、津島街道と佐屋路のことですよ」っておしえてくれる。もしかして津島街道が2本あるのかっておもっただけど、ほじゃなかった。いや、すっきりした。ついでに同行してもらってシティープロモーション課で発行しとるっていう「津島上街道と津島下街道」の地図をもらう。印刷物はまあはいしなぎれってことで、プリンターでうちだしたもんをもらう。
また市役所のうけつけのおねえさんにみちをきいて、みなみにバスどおりにでてかえりのバスにのる。えきまであるいてもどるのがたいげで、津島市役所前バス停から名鉄バスセンターいきバスにのってかえることにした。
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〔2023年2月なのか、かようび、平日〕