甘木鉄道 〜三セクの 優等生〜 (アハ 274)

兵庫県の 北条鉄道が 経営努力に より 赤字を 半減させた ことは きのうの 日記に かいたが、きょうは 福岡県の 甘木鉄道で ある (きょうも 鉄道なの?^^)。


朝倉市は 福岡市から 東南方向 30数キロの ところに ある、人口 6万人 ほどの ちいさな 都市で あるが、市の 中心部の ふたつの 甘木(あまぎ)駅は 甘木鉄道甘木線と 西鉄甘木線の 起点と なる。



(甘木から 福岡市への みっつの ルート)



ルート 1 <800円> 甘木鉄道 →(基山(きやま)駅のりかえ)→ JR鹿児島本線



ルート 2 <810円> 甘木鉄道→(小郡(おごおり)駅のりかえ)→西鉄天神大牟田線



ルート 3 <770円> 西鉄甘木線 →(宮の陣駅のりかえ)→ 西鉄天神大牟田線



で、甘木鉄道の ことで あるが、北条鉄道と 同様 単線非電化の 路線で、概要は つぎの とおりで ある。


(路線概要)
  路線延長: 13.7 km   (北条鉄道は 13.6 km)
  運賃: 350円       (同 400円)
  所要時間: 22分     (同 26分)
  表定速度: 37.1 km/h (同 31.6 km/h)
  運行本数: 1日 36本   (同 17本)


数字を くらべても わかる とおり、甘木鉄道の ほうが はやいし、運行本数も 倍 ほども おおく、当然の ごとく 経営状態も いい。甘木鉄道は 毎年 経常利益を 黒字計上して おり、第三セクター鉄道の 優等生なのだそうだ。



甘木鉄道には つぎの とおり、いくつか すごい ところが ある。


(1) 県が 出資しとらん こと
  三セク鉄道には 市町村だけで なく ふつう 県も 出資する
  ものなのだが、西鉄甘木線が あるので、県は 甘木鉄道
  存続を みとめず 出資にも 応じんかった。
  それでも 黒字経営を つづけとる ところが すごい。


(2) 積極的な 増便対策
  前述の とおり 1日 36便なので、ほぼ 30分ごとの 運行。


(3) 小郡駅の 移転による 西鉄との 接続改善
  前述の ルート 2 の 場合は、終点の 基山(きやま)駅の てまえ
  小郡(おごおり)駅で 西鉄に のりかえるのだが、
  西鉄天神大牟田線との 接続改善の ため 現在位置に
  移転させたのだ!


(4) 時刻表に 西鉄、JRとの 接続ダイヤまで のせとる
  自社線だけでは 乗客の 移動が 完結せん ことを 承知して
  おり、西鉄や JRとの 接続ダイヤが 必需品で ある ことを
  よーく わかっとる。


こういう 積極経営を する ところが 経営状態も いいのは 当然とも おもうけど、ほんとに うれしい。