大井川鉄道 ひがえり旅行記 〜電車と 蒸気機関車〜

2009年 5月 よっか、ゴールデンウィークの 1日を 利用して 大井川鉄道に のりに いった。ほんとうは 秘境 寸又峡(すまたきょう)に 1泊したかったのだが、やどの 確保が できず、ひがえりで 鉄道だけ のる ことに した。大井川鉄道は 電化路線なのだが 客よせに 蒸気機関車の 運行を おこなって おり、復路のみ これに のる ことに した。と いうか、こちらも 予約が おそく、往路は すでに 完売だった。

大井川鉄道 路線図
大井川鉄道 路線図

8時 25分 碧海古井駅(へきかいふるいえき) 発
4両|名鉄西尾線 ふつう電車|あか|ベンチシート
7人がけベンチシートを 4、5人で 占拠しとるので、たった まま 新安城まで。
8時 32分 新安城駅(しんあんじょうえき) 着
すぐさま、西尾線ホームから 豊橋方面ホームへ 階段で のりかえ。
8時 35分 新安城駅
名鉄名古屋本線 ふつう電車|クロスシート、ベンチシート混在
クロスシートに 着席。ふだんは 縁の うすい 本線ふつう電車停車駅が 新鮮に 感じられる。
8時 45分 東岡崎駅
おなじ ホームの 反対がわに くる 快速特急に のりかえる。
8時 47分 東岡崎駅
名鉄名古屋本線 快速特急クロスシート、ベンチシート混在
ベンチシートに 着席。
9時 7分 豊橋駅
ホームから コンコースへの あがり階段の ちかくに ある 機械に トランパスを とおし、豊橋駅到着切符を うけとる。この 操作に てまどり、JRへの のりかえに てまどる。

名鉄 碧海古井−豊橋間 データ】
距離 所要時間 表定速度 料金
44.0km 42分 62.9km/h 770円*1

9時 10分 豊橋駅
JR東海道本線 特別快速(名古屋方面から 浜松まで のりいれ|ただし、豊橋−浜松間は 各駅停車)|クロスシート
あいた 席 なし。豊橋始発では ない ことと、ゴールデンウィークで ある ことが 原因と おもわれる。
車掌が まわって きて、豊橋−金谷往復切符を 購入。磁気きっぷでも なんでも ない、レシートの ような ただの かみの きっぷだった。
浜松まで 着席できず。
9時 44分 浜松駅 着
おりかえし列車と なるので、豊橋方面ホームに 到着。さらに ひがしに いく ためには ホームを 移動せんと いかん。理不尽。
9時 50分 浜松駅 発
ベンチシート
着席。
ひがしへ ひがしへと のびのびと レールは のびる。これが 標準軌だったら まっと スピードが だせる はずで ある ことを おもい かなしく なる。新幹線の 「こだま」を のりいれさせて 活性化させる ことも できるのにとも 想像。
掛川を すぎ しばらく すると、平坦地は おわりを つげ 丘陵地帯と なる。あとで しらべて わかったが、この あたりを 牧の原台地と いう ようだ。トンネルを ぬけて すぐの ところに 駅が あらわれた。これが 目的の 金谷駅(かなやえき)だ。これより ひがしは ふたたび くだりざかと なるので、丘陵の おねに 位置しとる ことに なる。
JR東海道本線 金谷駅の 静岡方面ホームから 浜松方面ホームを 発車した 電車を みる
10時 30分 金谷駅
東海道 金谷宿の とおりに そった せまい 土地に 駅は ある。

JR東海 豊橋−金谷間 データ】
距離 所要時間 表定速度 料金
80.7km 1時間 20分 60.5km/h 1,450円

JR金谷駅 静岡方面ホームの 静岡がたの 反対がわが、大井川鉄道金谷駅で ある。1面 1線の みじかい ホームで あり、ながい 編成の SL急行が 停車する ときは 半分以上が ホームから はみだす。
しばし 駅周辺を めぐり、停車中の もと近鉄特急や SL急行を 撮影する。
大井川鉄道 金谷駅 駅舎
大井川鉄道 金谷駅 駅舎
大井川鉄道 金谷駅に 停車中の もと近鉄特急
大井川鉄道 金谷駅に 停車中の もと近鉄特急
11時 07分 発 SL急行が 大井川鉄道 金谷駅を 出発する 瞬間
11時 07分 発 SL急行が 大井川鉄道 金谷駅を 出発する 瞬間
この SL急行は 予約が とれんかった もので、その つぎの 電車に のる。
きたのは もと近鉄特急で ある。転換クロスシートの 豪華な 車内で あるが、へだてられとった はずの 乗降部分は 内壁が 撤去され、ワンマン運行で 運転士が 料金精算の 業務を しやすい ように 改造されとった。


11時 31分 金谷駅
11時 31分 金谷 発 千頭いき もと近鉄特急
△ 11時 31分 金谷 発 千頭いき もと近鉄特急
軌道は まったく 低規格で あり、本来の 近鉄特急の 性能など 発揮できるまでも なく、ひたすら ゆっくりと 電車は すすむ。SL急行や もと南海電車と すれちがい、大井川鉄道 金谷駅で すすめられるが ままに かいもとめた 弁当を たべながら 旅情を たのしむ。
大井川を みぎに ひだりに みながら 北上する。
電車の ひだりてに 大井川を みる
△ 電車の ひだりてに 大井川を みる|塩郷駅(しおごうえき) 付近
レールも ホームも 駅舎も 大正時代の ままで ある。
川根温泉笹間渡駅 (かわねおんせんささまどえき)
川根温泉笹間渡駅 (かわねおんせんささまどえき)
田野口駅 (たのくちえき) 駅舎
田野口駅 (たのくちえき) 駅舎
終点の 千頭駅(せんずえき)が みえた。ほそぼそと つづいて きた 単線レールが、ここに きて 一気に なんぼんもの えだに えだわかれする さまを みて、とても うれしく なった。
まもなく 終着の 千頭駅(せんずえき)に 到着
△ まもなく 終着の 千頭駅(せんずえき)に 到着
bold;color:#006600;">12時 46分 千頭駅 着:いちばん ひがしの 1番線に 到着。

大井川鉄道 金谷−千頭間 データ(各駅停車)】

距離 所要時間 表定速度 料金
39.5km 1時間 15分 31.6km/h 1,810円
ホームの 反対がわには SL特急を あとおしする 電気機関車が 停車。
となりの ホームでは、金谷駅で みおくった、先行の SL特急の 蒸気機関車が けむりを あげて 停車して おり、おおくの ひとが 写真撮影に いそしむ。
千頭駅に 停車中の 蒸気機関車
千頭駅に 停車中の 蒸気機関車
本線ホーム群の にしには、森林鉄道 「南アルプスあぷとライン」の ホーム群が あり、ここから さらに 1時間 45分を かけて 井川に 達する。
千頭駅を 起点に 北行する 「南アルプスあぷとライン」
千頭駅を 起点に 北行する 「南アルプスあぷとライン
南アルプスあぷとライン」の ホーム群の さらに にしには 本線を はしっとったで あろう 旧式の 車両が 多数 留置されて おり、マニアには 垂涎の まとだろう。
しばし、千頭駅を はなれ 『音戯の郷 (おとぎの さと)』を たずねる。わが 安城市(あんじょうし)出身の 建築家 堀尾佳弘氏の 設計に なると いい、やすらぎを 感じさせて くれる 独特の たてもので ある。巨大オルゴールの ねいろなどを たのしむ。
音戯の郷 (おとぎの さと)の 外観|いりぐち みぎ
△ 音戯の郷 (おとぎの さと)の 外観|いりぐち みぎ
喫茶店で しばし 休憩し、千頭駅に もどる。駅舎は 単線路線の 終着駅とは おもえぬ おおきな もので、周辺 ともども 観光客で にぎわう。
千頭駅 駅舎
千頭駅 駅舎
すこし はやいが 駅に もどる。すでに われわれの のる 15時 23分 発の SL急行は 停車して おり、蒸気機関車は 白煙を あげ、客車内にまで タールの においが はなを つく。
われわれの 乗車した 2号車
△ われわれの 乗車した 客車 2号車
客車内
△ 客車内
先頭の 蒸気機関車
△ 先頭の 蒸気機関車 (うしろむきの まま 客車を けん引)
頭上の けむりが 気に なる
△ 頭上の けむりが 気に なる
#006600;font-weight:bold;">15時 23分 千頭駅 発:発車の 瞬間は まっと 「ガーン!」と ひっぱられるのかと おもったが、こともなげに スーッと うごきだす。うしろからも 電気機関車で おしとる ためか どうかは わからん。
全席 予約で うまって おり、座席は むかしなつかしい 4人がけボックスシートで ある。せもたれは 直角で かたく 座面も ときおり はずれ、その うえ 車内には 蒸気機関車の けむりが はいりこみ、往路の もと近鉄特急よりも 快適性は はるかに おとる。「急行」列車なので 途中停車駅は わずか 5駅だが、所要時間は 各駅停車の 往路よりも ながく 1時間 23分で ある。
全員 終点まで のりとおしかと おもいきや、けっこう 途中駅で のりおりが ある ことに おどろく。車中では 案内がかりが 説明に まわって きたり、ジュースや みやげものの 販売員が まわって きたりする。
ぜんまいじかけで うごくと いう SL急行の 模型を 記念に 購入。
「SL急行 『かわね路』号 C11 190号機」の 模型
△ 「SL急行 『かわね路』号 C11 190号機」の 模型
途中、大井川の かわらなど、いくつかの 撮影ポイントと おぼしき ばしょでは、おおぜいの 鉄道マニアが この SL急行を 撮影し、われわれ乗客と てを ふりあう。
SL急行の 先頭客車から みる 蒸気機関車
△ SL急行の 先頭客車から みる 蒸気機関車
SL急行の 車窓から 前方を みる|新金谷−金谷間
△ SL急行の 車窓から 前方を みる|新金谷−金谷間
bold;color:#006600;">16時 46分 金谷駅 着:のりかえ改札ぐちから JRホームに 直行。帰路に つく。

大井川鉄道 千頭−金谷間 データ(SL急行)】

距離 所要時間 表定速度 料金
39.5km 1時間 23分 28.6km/h 2,370円*2
bold;color:#006600;">17時 02分 金谷駅 発:ベンチシート
途中で すわれた。
bold;color:#006600;">17時 42分 浜松駅 着:JR東海に しては めずらしく ホーム移動を しいられる こと なく、同一ホームの 反対がわで 豊橋方面いきの 電車を まつ。
#006600;font-weight:bold;">17時 54分 浜松駅 発:クロスシート米原いき新快速
かろうじて 着席。たち客も おおい。
#006600;font-weight:bold;">18時 28分 豊橋駅 着:改札を でて そばを くう。

JR東海 金谷−豊橋間 データ】

距離 所要時間 表定速度 料金
80.7km 1時間 26分 56.3km/h 1,450円
#006600;font-weight:bold;">19時 15分 豊橋駅 発:特急
#006600;font-weight:bold;">19時 42分 新安城駅 着:西尾線ホームに 移動し しばし まち。
bold;color:#006600;">20時 07分 新安城駅 発:ふつう
#006600;font-weight:bold;">20時 15分 碧海古井駅 着:全行程 終了。

名鉄 豊橋−碧海古井間 データ】

距離 所要時間 表定速度 料金
44.0km 1時間 00分 44.0km/h*3 770円

【全行程 データ】

距離 所要時間 表定速度 料金
328.4km 11時間 50分*4 27.8km/h*5 8,620円



(さんこう)

*1:トランパス利用の ため 700円で おさまっとる

*2:「急行」の ため わりだか

*3:安城での まち時間 25分が あしを ひっぱっとる

*4:碧海古井駅で のってから 碧海古井駅に もどるまで

*5:金谷駅千頭駅での 周遊時間や 他社線への のりかえ時間を ふくむ