みなみアフリカの交通ネットワークは BRTで！

こないだのどようび、サッカーの国際親善しあいで日本はオランダとたたかい、0 - 3 という無残な結果におわり、岡田武史監督のかかげる「ワールドカップでベストフォーにはいる」という目標がいかに実現性のうすいものであるかおもいしらされた。

ところで、2010年みなみアフリカ、2014年ブラジル、とワールドカップサッカーは開催されるのだが、観客輸送をスムーズにおこなうことは大会の成功にはかかせん。ブラジルがそのために、リオデジャネイロ−サンパウロ−カンピーナスをむすぶ全長 500キロの高速鉄道をひく計画をもち、ことし 12月には入札を実施することは、まえのブログにかいたのだが、目前のみなみアフリカ大会ではＢＲＴというバスをつかったシステムで観客輸送にあたることにしたようだ。

ＢＲＴ： Bus Rapid Transit；幹線快速バスシステム: 通常の路線バスよりも高速に運行し、定時性をそなえた信頼性のたかい基幹的な公共交通システム。

ＢＲＴといってもきいたことのないひとがおおいとおもう。日本国内では名古屋の「ゆとりーとライン（写真）」がそれに該当するとおもう。ほかに小規模ではあるが、鹿島鉄道のあとちをつかったものもある。また、神奈川県の相模原市のように、市のＢＲＴ計画にたいして市民の反対運動がおこっとるところもある。

で、みなみアフリカだが、大会までまだ 9ヶ月をのこすことし 8月 30日に、「レアバヤ」のなでＢＲＴが運行を開始したのはいいが、これまで市民のあしとなってきた「ミニバス」の運転手らがこれに抗議してストライキをおこすなどの混乱がおこり、主要バス停に警官が配備されとるという状況になっとるそうだ。まあ、こういった抵抗はあたらしいことをやるときにはつきものであり、それについての是非はない。

みなみアフリカ政府はＢＲＴをワールドカップの観客輸送対応にとどめず、2025年までに各都市部にひろげる予定だそうだが、鉄道じゃないこんな方法で交通ネットワークを整備するやりかたもあるのかとちょっと感心した。

（ねたもと）

（さんこう）

（しゃしん）