桜通線の 電車は 「みぎがわ 運転席」

桜通線 6050がた 車両
中村区役所を でる 6050がた 車両

名古屋市営地下鉄 (名古屋地下鉄) 桜通線の 電車が よにも めずらしい 「みぎがわ 運転席」だって ことに、こないだ きづいた ばかりで、さっそく その 桜通線に のる 機会を えた。

桜通線を かんたんに 説明すると、名古屋駅の にし 中村区役所を 起点に、名古屋駅久屋大通などの 市 中心部を ひがしに すすみ、今池からは 進路を みなみに かえ、御器所 (ごきそ)、瑞穂運動場西などを とおり、桜本町 (さくらほんまち)を すぎると ふたたび 進路を ひがしに かえ、終点の 野並 (のなみ)に いたる、全長 14.9キロの 狭軌 路線だ。名鉄と 相互 のりいれを する わけじゃ ないのに、なんで 標準軌じゃ ないだ!って いう きも する。野並から ひがし、徳重 (とくしげ)までの 4.1キロが 今年度中に 完成 予定なので、そう なると 全長 19.0キロと なる。

名古屋 市内 鉄道 路線図 (路線図ドットコム)
名古屋 市内 鉄道 路線図 (路線図ドットコム)

ふつうの 電車は もちろん、近鉄アーバンライナー、京成の しんがた スカイライナー、新幹線 E5系など、電車の 運転席は 例外 なく ひだりがわに あると おもっとった やさきなので、この 「みぎがわ 運転席」は なかなか 衝撃的だった。なんで この 桜通線だけが そうなっとるかと いう 理由が、「すべての 駅が しま式 ホームに なっとって、電車が ホームを みぎに して 停車するので、ワンマン 運転を しとる 電車の 運転士が ホームや ドアの 確認を しやすい ように する ため」との ことで、そいつも いっしょに たしかめに いった。



名古屋駅から ひと駅 ひがしの 国際センター駅から 桜通線に のった。名古屋えきまえの 地下街を ひがしに あるいて いって、つきあたりに この 国際センター駅が ある。地上には 駅名の とおり 名古屋国際センターの ビルが そびえる。

改札を はいり、ながーい エスカレーターを おりきると はばの ひろい しま式 ホームが あらわれる。国際センターは まだ ましなのだけど、名古屋駅などでは ながーい エスカレーターだけじゃ なくて、改札に いたるまでにも 迷路の ように 地下を もぐらんと いかんので、これが 桜通線の 印象を かなり わるく しとる。

16時 53分、やって きた 中村区役所 いきの 電車に のる。うれしい ことに 2010年 7月 いつかに 投入された ばかりの、しんがた 車両 6050がただ。なるほど 運転席が みぎがわに ある。そして その 運転席には、ホーム はしが うつしだされとる モニターが そなわる。たしかに 運転士は 駅に とまる つど、この モニターを たしかめとる。これなら べつに 運転席が ひだりだって おんなじじゃん!って きも した (^_^;)

国際センターに きた 6050がた 車両 中村区役所では いったん おくの 車庫へ
国際センターに きた 6050がた 車両
中村区役所では いったん おくの 車庫へ

ふた駅で すぐに 終点の 中村区役所と なる。所要 時間は わずか 2分。しま式 ホームの ひだりに とまって 乗客を おろした あとは、そのまま ホームを とおりこして 車庫に はいって いく。車庫とは いっても、トンネルの なかに レールが ひいて あるだけ みたいだった。

おりかえして 野並に いく 電車は その 車庫から でて きて、おりたのと 反対がわに とまる。これも ホームの ひだりに 電車が とまる かたちだ。

17時 3分、野並 いきの 電車が 中村区役所を でる。またもや 6050がただ。

中村区役所を でる 6050がた 車両 6050がた 車両の 車内
中村区役所を でる 6050がた 車両
6050がた 車両の 車内

車内を みて みると まあたらしい ベンチシートが、めに まぶしい。事前に みた スペックでは、1席分の はばも じゅうぶんに とって あるとの ことだったけど、残念ながら すわりそびれた。すわれんかったって わけじゃ なくて、運転席の うしろから いっしょうけんめい まえばっかりを みとったでだ。運転席の うしろには ちいさいながらも まどが みっつ ある。まんなかと みぎの 2枚は、こい スモークガラスに なっとる。まあ まえを みらと おもや みれるって いう レベルだ。ひだりの 1枚は ふつうの ガラスなので、ふつうに まえが みれる。なんで 運転士の まうしろだけが みやすく なっとるだと おもったけど、のぞいて みたら 運転士は みぎがわに おった。運転士は ひだりに おる もんだってのは、けっこう みに しみついとる。

ふたたびの 名古屋、国際センターを すぎ、丸の内、久屋大通 (ひさやおおどおり)、高岳 (たかおか)、車道 (くるまみち)と 電車は いく。どの 駅も しま式 ホームで、電車は かならず ホームを みぎに して とまる。スピードは 最高速が 時速 75キロと ずいぶん おそ ように おもうけど、感覚的には そんなに おそい かんじは すくない。平均の 駅間 距離が 1キロに みたん この 路線では、加速しても すぐに つぎの 駅に ついちゃうので、これで しょうがないのかも しれん。

今池の てまえで、電車は くるしげに みぎに まがる。スピードは 30キロ台。今池からは 進路を みなみに とるだ。中村区役所-今池間は じゅうぶんに その もとめられる やくめを はたしとるかが 疑問とは いえ、東山線の バイパスと いう 性格だけど、ここからは 純粋に 郊外に むかう 路線に なる。

吹上 (ふきあげ)、御器所、桜山、瑞穂区役所瑞穂運動場西新瑞橋 (あらたまばし)、桜本町と 電車は すすむ。この 電車の はしる とおりを 桜通と いい、この 路線の なまえの いわれでも あるだけど、まいとし 3月の 名古屋国際女子マラソンでの 熱戦の 舞台でも ある。

瑞穂区役所では だいぶ たちきゃくも ふえ、郊外 路線と して 機能しとる ことが わかる。新瑞橋では 名城線に のりかえれるので、たくさんの ひとが おりて、そこそこの ひとが のって くる。こみぐあいは、たちきゃくが なくなって、ベンチシートが ちょうど うまる ぐらいに なる。

桜本町を その まま 南下すると 名鉄 本線と 並走するだけど、電車は ひだりに おおきく まがり、進路を ふたたび ひがしに とる。わざわざ 狭軌で つくった 桜通線だで、将来は 名鉄と 相互 のりいれも 期待しちゃう。

17時 31分、野並 着。中村区役所からの 全線の 表定 速度は 時速 31.9キロ。まあ ちょっと はやくとも おもうけど、さっきも いった とおり、この 駅間の みじかさでは しょうがないとも おもう。

野並は てまえに レールの クロッシングポイントが あり、電車も むかって みぎの 線路に わたってから ホームを ひだりに して とまる。桜通線 ゆいつの 例外 停車だけど、今年度 末の 徳重 延伸が なされれば 解消される はずの ものだ。すでに 野並から さき、線路は つづいとる。

野並から さき 線路は つづく 野並を でる 6000がた 車両 6000がた 車両の 運転席
野並から さき 線路は つづく
野並を でる 6000がた 車両
6000がた 車両の 運転席

電車は そのまま おりかえすだけど、その ときは やっぱり ホームを みぎに して とまっとる かたちだ。のって きた 6050がたの つぎに きたのは、従来車の 6000がただ。写真だと あんまり わからんけど、6050がたに くらべて そうとう くたびれとる かんじだ。それと、運転席 うしろの まどは、なかと みぎに こい スモークガラスの ものが 2枚 あるだけで、6050がたに あった ひだりの 透明の ものは なかった。これは かなしい。運転席は やっぱり みぎがわに ある。なんかいも 桜通線に のった ことが ある はずなのに、その ことに はじめて きづいたとは (^_^;) 写真だと かくれちゃっとるけど、モニターも やっぱり 運転席には ある。

いったん 改札を でる ことに する。

ホームから ひとつ あがると 改札階で、その うえに 中間階が あって、さらに うえが 地上と なる。やっぱり 桜通線は ふかいだ。

中間階に あがると ひだりてに でかでかと、市バス発車時刻案内と 市バス接近表示案内が ある。バスに のりかえる ひとには まことに ありがたい しかけだ。地上に でると、とおりぞいに いきさきべつの いくつかの バス停ならんで おり、それぞれの バス停には ひとびとが 列を なす。電車から バスへの リレーが みごとだ。これも 今年度 末に 徳重 延伸が なされると、リレーポイントは 徳重に うつるだら。

野並の 市バス時刻案内 野並の 市バス バス停 野並の 自転車 おきば
野並の 市バス時刻案内
野並の 市バス バス停
野並の 自転車 おきば

ふたたび もぐる。

自転車 おきばが ある。さきほどの 市バス発車時刻案内の 反対がわだ。これも のりかえ 利便性への 配慮が うれしい。

なん本 まっても こん 6050がたを あきらめ、従来車の 6000がたに のる。ふた駅めの 桜本町で おり、名鉄 桜駅から いえじに つく。



名古屋市営地下鉄 桜通線 乗車 データ (平日)】

国際センター 1653 → 1655 中村区役所
1.6キロ、2分、時速 48.0キロ、200円、6050がた
中村区役所 1703 → 1731 野並
14.9キロ、28分、時速 31.9キロ、290円、6050がた
野並 1823 → 1826 桜本町
2.0キロ、3分、時速 40.0キロ、200円、6000がた
運行頻度
あさ=4分 おき (1時間に 15本)
ひるま=7.5分 おき (1時間に 8本) (※ 休日は 10分 おき (1時間に 6本))
ゆうがた=6分 おき (1時間に 10本)



桜通線は どの 駅の ホームも、すべて しま式 ホームだった。電車の みぎがわに かならず ホームが くると いう 理由で、ワンマン 運転 対応の ため ふつうとは 反対の 「みぎがわ 運転席」に して あると いう ことだったけど、ホームの 状況を たしかめる ための モニターが 運転席に ある 環境では その 有効性は あんまり みて とれんかった。

ただ、名古屋駅で かんじられる とおりの、ふかくて つかいにくいと いう 印象とは うらはらに、末端での バス リレーの みごとさも ふくめて、桜通線が 元気な 通勤 路線で ある ことが わかって うれしかった。

つぎは わすれずに、6050がたの シートの すわりごこちを たしかめよまい。



(さんこう)

(ついか)


〔来年 3月 27日に 野並−徳重間 開業 〜地下鉄 桜通線〜〕

延伸 工事中の 名古屋市営地下鉄 桜通線野並−徳重間 (4.2キロ)の 開業びが 来年 3月 27日に 決定した。名古屋市が 10月 25日に 公表した。

現在 終点の 野並から、鳴子北、相生山、神沢、徳重の 4駅が 新設される。徳重から 名古屋までを 35分間で むすび、これまでの 市バスと 地下鉄を のりつぐ ばあいに くらべて およそ 15分間 短縮される。