このはなしはちがうぞ

あさひにつぎのようなインタビュー記事がのっとった。2010年から2014年にかけて、レール異常の放置とか特急列車の発煙事故とか、ぼろぼろの実態があかるみになったJR北海道。いま再生推進会議を設置してうまれかわりをめざしとるとこなだけど、ほの再生推進会議の委員のひとりにあさひの記者がななつの質問をしとる。

JR北海道の再生推進会議委員・国広正弁護士に聞く(あさひ)

  • 2015年12月19日はJR北海道が定めた「保線安全の日」。2年前の2013年12月19日、函館線大沼駅で貨物列車が脱線し、レールの異常放置などの不祥事が次々と明るみに出た。JR北の経営に助言する再生推進会議委員で、企業の危機管理や法令順守が専門の国広正弁護士に聞いた。
    (聞き手・日比野容子)
  1. JR北海道は変わりつつありますか。
    • そういう実感は持っています。一連の不祥事では、関与した職員だけ切って事態を収めることもできたはずですが、職員個人の問題ではなく、組織の構造的な問題だったという視点をしっかり持って、改革を進めようとしています。
  2. 私たちマスコミも、構造問題と結びつけて考えてきませんでした。
    • 組織が制度疲労を起こしていたということですよね。事故やトラブルだけをモグラたたきをするように退治しても、それは『対症療法』にしかすぎません。
  3. 提言書は「このままでは第2の北海道拓殖銀行になる」と指摘しました。
    • 道民のだれもがつぶれないと思っていた銀行がつぶれました。拓銀も早い段階で選択と集中をやっていれば、経営破綻せずに済みました。委員同士が議論を交わす中で、ごく自然に出てきた表現でした。
  4. 再生推進会議は、赤字路線の「廃止を含めた見直し」を求めています。
    • 大量輸送の鉄道で数十人の人を運ぶために税金を使う。国家財政が厳しい中で、それが果たして許されるのか、ということです。
    • JR自身も直視してきませんでした。経営者が『いい顔』をしたくて、だれも責任を取ってこなかった。火だるまになる覚悟で、改革を貫く意志を持ってほしい。
  5. 「地方・弱者の切り捨て」ではないですか。
    • 選択と集中は切り捨てとは違います。コミュニティーバスなど、鉄道に代わる地域の足はある。コストが数十分の一で済み、1日2往復だった便を6往復に増やせるかもしれない。そこは地域と話をしながら詰める必要があります
  6. それは、JR北海道だけの仕事でしょうか。
    • 鉄道、バス、高速道路……と、道民の利益にかなう地域の総合交通体系を考える責任は、道にあります。高橋はるみ知事がリーダーシップを発揮するべきでしょう。苦しい財政事情はわかりますが、知恵なら出せるはず。JRには、路線別の乗客数など議論に必要な事実を開示するよう求めたい。
  7. 全国のモデルになれ、ということですね。
    • 北海道の今の姿は、日本の10年后の姿だと思うんですね。少子高令化、過疎化の時代を生き抜くには、街をダウンサイズするなど新たな方法を模索しなければなりません。改革には痛みも伴いますが、先延ばししても問題はなくなりません。道民も、それを冷静に受け入れてほしいと思います。
(ねたもと)
「JRは改革つらぬく意志を」国広弁護士にきく:朝日新聞デジタル(日比野容子さん)|2015年9月15日09時27分 〔※ まあはいリンクぎれ〕

◇            ◇

以下、このインタビューの内容にたいするわが意見である。

1.の「組織の構造的な問題だった」ってのも、2.の「組織が制度疲労をおこしとった」ってのも、ほのとおりだとおもう。いろんな問題がおこったことの責任を、げんばにだけおしつけることはできん。上層部がきちんとした方針をもち、ほれがげんばにいきわたっとらんといかんかった。

3.の「選択と集中」もまあほのとおりだとおもう。

4.の「あかじ路線の廃止をふくめたみなおし」については、ちがうじゃないかとおもう。「鉄道で数十人をはこぶために税金をつかうことが、国家財政のきびしいなかでゆるされるのか」っていっとるけど、これはちがう。このような地域では、道路のほうも1日になん台もはしらんクルマのために巨額の税金が投入されとる。さらにあきたらず、こうした閑散とした道路に平行して高速道路までつくりつつある。どんな必要があるのか。

5.の「コミュニティーバスなど鉄道にかわる地域のあし」については、ほういう選択もないわけじゃないとはおもうけど、バスってのが鉄道にくらべていちじるしく輸送力もひくくわかりづらいのりものであること、にぎわいをうみだしにくいもんであることをしるべきだ。

6.の「地域の総合交通体系を考える責任は、道にある」については、都道府県にくわえて、くに、市町村にも責任があるとおもう。いずれにせよ交通事業者だけにおわせる問題じゃないことはまちがいない。

7.の「北海道のいまのすがたは、にほんの10年后のすがた」は、ほのとおり。

以上だけど、いちばん異議をもうしたてたかったのは4.のとこ。「あかじ」っていうかたちにならんのをいいことに全国すみずみにまで高速道路網をはりめぐらせるのはどうかね。ほんなかねがあるだったら、数十人をはこぶための鉄道につかったってぜんぜんわるくない。

天岩戸駅 付近の 鉄橋
△ 2008.06.27 廃線になった高千穂鉄道天岩戸駅付近の鉄橋


(さんこう)

  • まんだまんだだJR北海道 - あきひこゆめてつどう|2014/12/07
    • う~ん、げんばと経営陣とのあいだで、まんだ情報の共有や意思疎通がじゅうぶんじゃないだね。JR北海道再生のみちのりはけわしいわ。
  • どう なる JR北海道 - もと 社長も なくなって - あきひこゆめてつどう|2014/01/15
    • JR北海道の もと 社長で いま 相談役の ひとが なくなった。自殺の 可能性が たかいって いう。
    • 社長も 入院しとるって いうし。
    • 2011年に 石勝線 (せきしょうせん)で 特急の 脱線 火災 事故を おこしてから なんか おかしかった JR北海道。きょねん 2013年は レール はばの 異常 放置が あかるみに なるなど、つぎから つぎへと 事故や 不祥事が ひんぱつして、いちいち 記録する ひまも ない ほどだった。
    • 国土 交通省も JR北海道を 告発せえって いう。
    • 保守に 責任を もてん ことから、まあはい 減速や 減便を 実施しとる JR北海道。この さき 鉄道 事業を つづけれるのか。
  • 百聞は 一見に しかず (あめーば) - あきひこゆめてつどう|2008/12/21
    • 熊本空港から 高千穂への 移動の ときにも おもったのだが、九州は みちが いい! はしったのは 一般国道や 一般県道なのだが、まるで 高速道路の ようだ。おまけに 信号も ないので、愛知県では 想像も つかん ほど、クルマでの 移動が 快適なのだ。ふつう 平均時速 30キロ ぐらいで みこむのだが、平均時速 5、60キロで はしれちゃった。
    • 地方は 道路が 未整備だって いうの、ぜんぜん うそじゃんって おもった。
    • 百聞は 一見に しかず・・・ だね。