こんげつのはじめ、2017年8月みっか、笠松のえきと須ヶ口いきふつうを中心に電車のたびをしてきた。
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1.古井から笠松まで
しゅっぱつは古井から。8時17分のふつうでしんあんじょうにでて、8時35分の岐阜いき特急にのりかえ。車両は1700系で、ゆったりと特別車でいく。名古屋をすぎて国府宮、一宮と停車。つぎの新木曽川では、岐阜いきふつうの1800系パノラマスーパーがとなりに待避。なんちゅうぜいたくなふつうだ。
木曽川をわたって、笠松に停車。ひだりがわにかいさつがあるだけど、なんだかホームがおもしろい。こっからひだりV字に竹鼻線・羽島線が分岐しとるだけど、ほののりばはかいさつへむかうひとどおりのむこうがわだ。よっぽどここで電車をおりいかっておもっただけど、岐阜までかった特別車両券をおしんで、のりとおす。
9時38分、岐阜にとうちゃく。しんあんじょうからここ岐阜まで61.5km、63分、58.6km/h。いや~、特急なのに表定速度が時速60キロにみたんって、おそいわ。まんだ通勤時間帯の不規則をひきずっとるってこともあるだらあけど、ほれ以上に名古屋から岐阜までの線形のわるさがあしをひっぱっとるだ。はよ、改良せんと。
電車をおりるときにありがとうございます♪っていわれて、あかるいきもちになる。こんなのはじめてだけど、いってくれたのは車内清掃のおばさん。ここ岐阜じゃあ、ホームにとまっとるときに車内清掃するだ。ホームをまがりする豊橋じゃあみれん光景だ。いったん最后尾にまわって1700系車両の美顔をおがんでから、くしがたホームのねもとにあるかいさつにむかう。先頭車両では、前面まどガラスにみずをかけてきれいにしとる。
岐阜はかいさつをでて、ちょこっとまちあるき。この時点では、まんだこっから関までいかあかっていうきもちもあっただけど、喫茶店でいっぷくする時間と関いきバスの時間があわんかったこともあって、名古屋本線名岐間の観察をすることにする。
岐阜のえきにもどってかいさつをはいる。のるのは須ヶ口いきふつうで、ホームにいくと、まあはい3150系2両編成がとまっとる。なんだあ、前面展望も最悪のぎんいろ電車かあって落胆しとったところ、豊橋かたから3100系2両編成のあかい電車がやってきて、連結。うん、これなら前面展望もばつぐんで、いうことなし。
10時55分、2200系こおろぎがはいってくるのをまって、わが須ヶ口いきふつうは岐阜をしゅっぱつ。岐阜のえきは4線、名古屋本線は複線なだけど、岐阜のホームのすぐさきに、すべての線路が1本に集約されとるとこがあって、はいってくるのをまってからじゃないと、しゅっぱつできんだ。
(9) 須ヶ口いきふつう - 岐阜(岐阜いき特急)、(10) 岐阜しゅっぱつ
ひだり曲線にはいったとこで、あかい電車とぎんいろ電車の混成車とすれちがい。このあたり、民家ののきさきをかすめるようにして電車はすすむ。
加納(かのう)に停車。はばのせばいしましきホーム1面2線のえきだ。
みぎ曲線をまがってすぐ、茶所(ちゃじょ)に停車。相対式ホーム2面2線のえきだ。ちなみに、加納と茶所のへんは、岐阜のえきからつづけて高架にする計画があるだけど、0.4キロしかはなれてないふたつのえきは統合されてひとつになるっていう。たずねておくならいまのうちだ。名鉄の前身のひとつ美濃電気軌道によって布設された岐阜-笠松間だけど、とくに線形がくねくねなこの付近の線路が近代化される。
あかい電車とすれちがい。
(15) 須ヶ口いきふつう - 茶所-岐南間(岐阜いき急行)
副本線にしかホームのない岐南(ぎなん)に停車。通過電車はホームのない本線をいく構造だ。
あがり線からさがり線へのわたり線があらわれるといよいよ笠松だ。あがりホームさがりホームとも、けっこうなんにんかホームにまっとる。しましきホームになっとるさがりホームのはんたいがわにみえるあかい電車は、新羽島いきふつうだ。11時2分、笠松にとうちゃく。岐阜からここ笠松まで4.7km、7分、40.3km/h。
2.笠松
笠松までのってきた須ヶ口いきふつうをみおくる。いや、ほれにしても、車体のなんと傾斜しとることか。
須ヶ口いきふつうがでていったあとのホーム、まんだほとんどのひとがのこっとるじゃんか。じきにセントレアいき特急の2200系こおろぎがやってきて、みんなのりこんでいく。ほういうことだったか。
(22) 笠松 - 新羽島いきふつう、(23)、(24) 笠松 - セントレアいき特急
さて、構内探検だ。まずは、あがりホームの豊橋よりからひがしぐちにでれるようになっとることを発見。ホームからちょこっとした階段をおりて、ちょこっと通路をいくとかいさつがある。あがりホームにもどって、まんなかへんまでいったとこで、こせんきょうにあがる階段を発見。となりにエスカレーターもあるぞ。わがしんあんじょうでさえエスカレーターはなく、こんないなかのえきにあることにおどろく。エスカレーターいりぐちの門がまえもしゃれたもんだ。
こせんきょうをわたって、さがりホームにおりる。ほのまま豊橋よりにあるいていくと中央かいさつがある。
さがりホームははんたいがわが竹鼻線・羽島線ホームになっとって、ほれまでとまっとった新羽島いきふつうのあかい電車がでていく。
いや~、おもしろいえきだ。地形の高低差にさからうことなく、ここでY字に分岐する線路のかたちをいかし、こせんきょうやらホームやらかいさつやらいろんなもんがじつにべんりなかたちで配置されとる。このえきとは対照的に、画一ばっかりをもとめて不便になっとるえきのなんとおおいことか。
中央改札をでると、駅舎のなかにみせがあるのもうれしい。わずかながらだけど、ベンチもある。
えきをでて、竹鼻線ふみきりをにしにわたっていくみちがにぎやかそうで、いってみる。ゆいつみつけためしやさんも、ざんねんながらこのひは定休び。えきにもどって、ほのまわりをみてみる。
中央駅舎のまんまえはロータリーで、タクシーや自家用車がではいりしたりとまったりしたりする。ロータリーは駅舎のはんたいがわで東西をはしるみちに接しとるだけど、このみちをひっきりなしにクルマがとおる。にしは竹鼻線ふみきりだけど、ひがしは名古屋本線のどてにつきあたってみなみにまがっていく。
(30) 中央駅舎と新羽島いきふつう、(31) 中央駅舎と岐阜いき急行
ほの名古屋本線のどてにあたるとこに、地下道を発見。はいってみてびっくり。内壁に、おうまさんがいっぱいかいてあって、つきあたりのかべに「みぎ笠松競馬場」ってかいてある。あー、笠松って競馬があっただった。地下道は名古屋本線のひがしにでるもんで、むこうにわたってちょっと「みぎ」にいってみたら、とおくに競馬場へのみち案内をしとるらしいおじさんがすわっとるのがみえた。
地下道をむこうがわにわたって、競馬場とはんたいのひだりがわにあがるとすぐにひがし駅舎だ。さいしょに、あがりホームからひがしかいさつのとこまでいったときにきづいて、きになっとったひがし駅舎だ。レンガづくりで風格のあるたてもんだけど、いま現在、たてもんのなかがつかわれとるようすもない。このひがしぐちがえきの正面だった時代があったともおもえん。ふにおちんままこのひがしかいさつをはいって、つぎの電車にのってっただけど、あとでしらべたら「むかしの変電所を流用したもんで、笠松競馬場への来場客をさばくための臨時きっぷうりば」だった。
3.笠松から名古屋まで
笠松から名古屋まで、またゆっくりいくことにする。ひがしかいさつをはいって、ちょうどやってきた11時33分の須ヶ口いきふつうにとびのる。車両はなんと1800系パノラマスーパー。笠松をでてすぐ、ひだりてに競馬場がひろがっとるだけど、ひろ~い駐車場があった。電車利用がどれぐらいあるのかな。
11時39分、新木曽川は副本線にとうちゃく。笠松からここ新木曽川まで3.9km、6分、39.0km/h。あとから本線にやってきた11時41分のセントレアいき特急の2200系こおろぎにのりかえ。ちなみに、須ヶ口いきふつうはこれとまあ1本、豊橋いき急行もまちあわせる。
わがセントレアいき特急は軽快に濃尾平野をみなみにすすむ。一宮停車のつぎ、国府宮にとうちゃく。11時49分。新木曽川からここ国府宮まで10.3km、8分、77.3km/h。さすがに表定速度ははやい。ここでまた、副本線でまちあわせをしとった、11時51分の須ヶ口いきふつうのあかい電車にのりかえ。
奥田(おくだ)、大里(おおざと)っていうあんまりようしらんえきのつぎ、新清洲は副本線に停車。本線に豊橋いき急行がはいってきたけど、のりかえず。いや、ほれにしても、このホームのはばのせばいこと。
丸の内に停車。いや、こんなにひなびたえきが丸の内って。
12時6分、津島線と合流する須ヶ口にとうちゃく。国府宮からここ須ヶ口まで7.4km、15分、29.6km/h。新清洲の5分停車がきいて、表定速度は30キロにみたん。
さて、すぐにとなりに吉良吉田いきふつうのあかい電車がまっとって、これにのりかえる。津島線からきて、名古屋本線をしんあんじょうまでいってから西尾線にはいっていくやつだけど、わが三河部じゃあ吉良吉田いき急行ってことでなじんどって、ふつうっていうのが新鮮だ。12時8分、須ヶ口をしゅっぱつ。
新川橋(しんかわばし)停車のつぎ、二ツ杁(ふたついり)は副本線に停車。ホームのない本線を、あとからきた豊橋いき快速特急のパノラマスーパーがとおりすぎていく。
(42) 吉良吉田いきふつう - 二ツ杁(豊橋いき快速特急)
西枇杷島(にしびわじま)に停車。こんなちっちゃなホームだけど、こいでもしましきホーム2面4線だ。
おおきくみぎにまがったあと、新可児いき準急のあかい電車とすれちがって、東枇杷島(ひがしびわじま)に停車。
(45) 吉良吉田いきふつう - 東枇杷島(新可児いき準急)
おおきくひだりにまがるとこで、一宮いき急行のあかい電車とすれちがい。
(46) 吉良吉田いきふつう - 東枇杷島-栄生間(一宮いき急行)
しましきホーム1面2線の栄生(さこう)に停車。ここもかなりホームがせばいうえに、名古屋本線、津島線、犬山線と3方面の電車がひんぱんにいききするため、ひじょうにあぶないえきだ。
犬山いきふつうのSR車とすれちがいながら、地下にむかっていく。
(48) 吉良吉田いきふつう - 栄生-名古屋間(犬山いきふつう)
12時21分、名古屋にとうちゃく。須ヶ口からここ名古屋まで5.5km、13分、25.4km/h。二ツ杁でのまちあわせも2分しかなかったのに、表定速度がたったの25キロっていかんわ。のってきた電車が吉良吉田いき急行にかくあげになってでていくのをみとどけて、このひのたびをおえる。
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- 乗車記録 - 2017年8月みっか、もくようび、平日
(さんこう)
- はつのりで岐阜まで♪ - 2017.1.3 - あきひこゆめてつどう|2017/01/03
- すすめ、岐阜市内名鉄名古屋本線高架事業! - あきひこゆめてつどう|2016/11/07
- 笠松駅 - Wikipedia
- 島式1面・相対式1面の3線ホームがある。竹鼻線が1番線、名古屋本線が2・3番線を使用する。有効長は1番線のみ4両編成分しかない。2・3番線は8両編成分まで対応している。
- 2・3番線はカーブしており、停車する電車は大きく傾く。ホームと電車の間が広くあくため注意が必要である。1番線の西隣に留置線がある。なお1番線の急カーブ部分(駅舎寄り)には列車が停車しないようになっている。また、ホームの側面には馬の彫り込みが描かれている。
- 改札口は2つあり、ともにホームの南側(名古屋側)にある。
- 西口は有人で、駅の本屋となっていて商店が入ったミニ総合ビル(現在2階は営業していない)にある。ロータリーにはタクシー乗り場と笠松町公共施設巡回町民バスと、「岐南町コミュニティタクシー」が走っている。
- 東口は旧変電所を流用した煉瓦造りの駅舎で、笠松競馬場への来場客を捌くための臨時切符売り場があるが同競馬場の観客数の低迷により、ほとんど使用されていない(シャッターで閉じられている)。こちらは2004年3月のSFパノラマカード導入までは係員がいたが、導入後無人化された。
- エスカレーターのみでエレベーターは無かったが、2008年度下期からバリアフリー工事を行い、2009年3月にエレベーターや発車標が新設され、ホームの嵩上げも完工した。
- 『岐阜県統計書』によると、2015年度の1日平均乗車人員は3,764人である。