来年度 いっぱいで 樽見鉄道への 支援 うちきりか

かなしい ニュースだ。大垣から 樽見 (たるみ)まで 34.5キロの 樽見鉄道は、沿線 自治体の 支援を うけて 経営して きただけど、その 支援も 来年度 1年で うちきりに なっちゃうかも しれん。

樽見鉄道 路線図 (グーグルトランジット)
樽見鉄道 路線図 (大垣 (A)−樽見 (B)間 34.5キロ)

廃線 視野に おもわく 交錯 〜樽見鉄道、1年 限定の 財政 支援〜〕
北方真桑に 停車する 気動車
北方真桑に 停車する 気動車

沿線 5自治体に よる 財政 支援が、来年度の 1年間は 延長される 方針が あきらかに なった 三セク樽見鉄道。1年に 限定した 支援 延長の 背景には、廃線を 視野に いれた 沿線 自治体の 思惑が ある。

2010年 12月 とおかの 大垣市 議会 建設 環境 委員会。大垣市の 担当者が 「収益 改善の きざしは なく、これ 以上の 支援 継続は 適当では ないと 判断せざるを えん」と はなした。そのうえで、「支援の 最終 年度を きめる 方向で 協議を すすめとる」と あきらかに し、こんかいの 1年 延長を 最後に、支援を うちきる 可能性を におわせた。

大垣市本巣市瑞穂市、北方町、揖斐川町の 5自治体で つくる 樽見鉄道連絡協議会は、2005年度から 年間 約 1億円の 財政 支援を つづけ、3年 ごとに みなおして きた。

だけど、支援が あっても 年間 3,600万円から 1,000万円の あかじ。来年度 以降も 3年間の 支援を 継続するかを はなしあう ため 首長が あつまった 11月の 協議会では、もちだされた 支援の 増額案への 反応は にぶく、1年に かぎり 現状と 同額と いう 案で まとまった。

支援を 年間 数千万円 増額すれば 確実に くろじ化するにも かかわらず、支援の 継続に 二の あしを ふむ 理由の ひとつは、コストの たかさだ。

樽見鉄道の 乗客は 年間 のべ 60万人。財政 支援の 1億円は、ひとりの 乗車に 毎回 170円の 税金を はらって 維持しとる 計算と なる。首長の ひとりは 「正直、鉄道の 存在 意義は うすい。利用者は まだ へるだらし、これ 以上は ささえれん」と いう。

さらに、二十数億円と される 廃線後の 線路の 撤去 費用を めぐる おもわくも からむ。協議会の わくぐみを くずしてでも、一部の 自治体が 支援を つづけると、将来の 撤去 費用を すべて かぶる おそれが あり、支援を つづけるのも やめるのも 5自治体で あしなみを そろえたいと いう かんがえだ。

ただ、実際に 廃線と なれば、撤去 費用で 一時的に 支援 継続より おおきな 税金を 投入する ことに なる。

ひとが すみ、ひとの 移動が あや、交通 手段が 必要な はずだけど、鉄道が その 交通 手段に なりえんってのは なんでかな。



(さんこう)