名鉄は名古屋本線と西尾線が、JRは東海道本線が市内をはしっとって、とっても便利なようにみえるあんじょうだけど、じつは両者には接点がなく、いっぽうの沿線の住民はかたほうの沿線の住民とまじわることがない。ところが、1951年から1961年までっていうみじかいあいだではあるけど、両者をつなぐ線があったっていう。ほれが名鉄あんじょう支線(安城支線)だ。
1925年5月15日愛知電鉄の傍系会社として設立された碧海電鉄が、みなみあんじょう-しんあんじょう*1(※ いまのあんじょう)間1.1キロに1939年4月25日*2(※ 1939年12月25日のまちがいとおもわれる)、貨物連絡線を新設したのがはじまりである。
1944年3月ついたちに名鉄に合併、碧西線*3の一部となったけど、1950年10月28日からいつかかん、第5回国民体育大会のため臨時に旅客営業を実施し、1951年3月21日から正式に東海道線のあんじょうえきにのりいれて旅客営業を開始した。ラジアル台車をはいたもと貴賓車モ85が終日のんびりとおりかえしとった。
1960年3月27日には西尾線とともに1500ボルトに昇圧、旧三河鉄道の木造車モ1080がたをむかえたけど、利用者はすくなく、貨物あつかいも減少したため、1960年(※ 1961年のまちがいとおもわれる)7月30日*4に廃止、バス化された。
- 写真うえ=あんじょう支線をはしるモ85がた85
- 昇圧まえ、もと貴賓車で、ラジアル台車をはいたモ85があんじょう支線専用車となっとった時代 〔あんじょうとみなみあんじょうのあいだ - 1960.3.6〕
- 写真した=昇圧后のあんじょう支線
- 1080がたが入線したけど、昇圧后1年あまりで廃線となった 〔あんじょうとみなみあんじょうのあいだをいくモ1082〕
- ※ こちらにも当時のあんじょう支線の写真あり
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ふたたびみなみあんじょうからあんじょうまでのあいだにレールがひかれるのはいつのことか。あるいは、名鉄西尾線とJR東海道線のまじわるとこに、相互にのりかえのできる「ひがしあんじょうえき」ができてもいい。
(さんこう)