松江市で LRT！〜2012年度開業〜 - あきひこゆめてつどう

LRTといえばこないだ富山でセントラムが投入されたところだけど、こんどは松江市で導入がきまったそうだ（※ みぎのしゃしんは松江市で導入される LRTのイメージ図（堺市提供））。

この地区には宍道湖（しんじこ）のきたがわをとおって、松江市と出雲大社をむすぶ一畑電車（いちばたでんしゃ）があるのだが、出雲大社がわがふたつのターミナルのひとつ電鉄出雲市駅で JRの出雲市駅に接続しとるのにたいして、松江市がわは松江しんじ湖温泉駅というところでとまっており、JR 松江駅とはかわをへだてて 1.5キロほど*1 はなれとる。

そこで、鉄道空白地帯となっとる松江市のまちなかに LRTをはしらせ、宙ぶらりん状態の松江しんじ湖温泉駅と松江駅もつなごうというものだ。ルートはふたつの駅のあいだを基本に、松江城、松江市総合体育館、島根大学、島根県立美術館ちかくなどをとおるよっつの路線が検討されており、2012年度に開業の予定だ。また、構想では一畑電車との相互のりいれもおこなう（※ うえのしゃしん（松江市の LRT 整備の全体（運輸政策研究機構））参照）。

今後の予定
・松江市は 2月にも LRT 導入をかんがえるシンポジウムをひらく。・昨年 11月には有識者らでつくる松江市新交通システム研究会（座長＝谷口守筑波大学院教授）がはつ会合をひらき、ことし 6月にも導入にむけた提言をまとめる。・松江市は今後、事業の採算性や運営方法などをつめていく。

さんこう図画

整備の基本方針（運輸政策研究機構）	一畑電車と相互のりいれ（運輸政策研究機構）	一畑電車路線図ひがし

松江しんじ湖温泉駅が宙ぶらりん状態であることはかねてからきになっとった。おれとしては、一畑電車が延伸してひとつ、ふたつの中間駅を経由して JR 松江駅にのりいれるのがいいとおもっとったが、LRTのほうがやすあがりにできることや、こまめにまちなかをまわることでひとびとの回遊性がよりたかまるということもあり、また一畑電車との連絡も構想されておることでもあり、これはこれでいいのかともおもう。

宇都宮や堺では LRTの計画自体が中断またはとんざしとる状態だという。また、全国では 2000年から 2009年の 10年間で 635キロもの線路が廃止になったという。それらをおもえば、松江市であらたな鉄軌道がうまれることはすばらしいことだ。

（ねたもと）