出雲と松江のたび (2) はじめての一畑電車

2018.7.6 (60) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡 1600-1200

山陰ゆいつの私鉄、一畑電車(いちばたでんしゃ)にのった。まえのブログ記事で飛行機をつかって愛知県から島根県まできたことをかいた。ほのつづきで、こんかいは一畑電車電鉄出雲市から出雲大社前までいく。このひはにしにほんを中心に歴史的おおあめにみまわれたひで、あめんなかの乗車になった。

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2018.7.6 (40) 電鉄出雲市 - 駅舎 1200-900
(40) 電鉄出雲市 - 駅舎

2018年7月むいか10時58分、出雲空港からの連絡バスで出雲市駅にとうちゃく。バスがついたえきまえロータリーから、JR山陰線の高架と一畑百貨店のあいだをとおって電鉄出雲市のえきにいく。いや、なんちゅう都会のふうけいだ。

ところでじつは、こっから出雲大社へは路線バスでいくのが便利なだ。このまえのひに、出雲空港から出雲大社への交通手段についてといあわせたところ、出雲市駅まで空港連絡バスでいってほっから30分に1本の路線バスでいくのがいちばんだっておしえられた。一畑電車があるけどってかさねてきいたら、電車は便利じゃないっていうこたえ。たしかに電車は1時間に1本しかない。このときもちょうど30分に1本のバスがでちゃったあとで、つぎのバスよりも1時間に1本の電車のほうがさきにでるっていう状況だった。

2018.7.6 (41) 電鉄出雲市 - まちあいしつ 1400-1050
2018.7.6 (43) 電鉄出雲市 - きっぷうりば 1800-1350
2018.7.6 (42) 電鉄出雲市 - かいさつ 1800-1350
(41) 電鉄出雲市 - まちあいしつ(43) きっぷうりば(42) かいさつ

えきは1階にまちあいしつもかいさつもある。自動券売機で出雲大社前までのきっぷをかって、まちあいしつのいすにすわってまつ。しゅっぱつ時刻がちかづいて、かいさつのまえにならぶ。自動改札機がなくて駅員さんがきっぷにはさみをいれてくれるだけど、電車が1時間に1本しかないってことでかいさつ時間を限定しとるだ。はやめにホームにあがって電車をみるってわけにはいかん。こんな方式もあるのか。

2018.7.6 (44) 電鉄出雲市 - 松江しんじ湖温泉いきふつう(うしろ) 1980-1500
2018.7.6 (45) 電鉄出雲市 - 松江しんじ湖温泉いきふつう(側面) 1600-1200
2018.7.6 (46) 電鉄出雲市 - 松江しんじ湖温泉いきふつう(まえ) 2000-1500
(44) 電鉄出雲市 - 松江しんじ湖温泉いきふつう(うしろ)(45) (1両め側面)(46) (まえ)

さて、かいさつがひらいて階段をあがる。高架のホームにはまあはい2両編成の松江しんじ湖温泉いきふつうがとまっとる。いや、なかなかりっぱな電車だ。塗色はやねがあお、側面がしろ、こしからしたがくろの3色で、いろのさかいめにはあおいろときんいろの2本のほそいおびがはいっとる。先頭部の形状も、ようかんをたちきったような無粋なもんじゃなくて、まんなかにほしじるしのご紋をつけたりっぱな「かお」をもっとる。車体の形状もはばひろの堂々たるもんだ。車両番号はまえが5010でうしろが5110。

2018.7.6 (47) 松江しんじ湖温泉いきふつう(1両め) - 電鉄出雲市 2000-1500
2018.7.6 (48) 松江しんじ湖温泉いきふつう(2両め) - 電鉄出雲市 2000-1500
(47) 松江しんじ湖温泉いきふつう(1両め) - 電鉄出雲市(48) (2両め)

車内にはいってみる。座席配置は、中央部がかたがわ2列かたがわ1列の転換クロスシートで、車端部はベンチシート。これもりっぱなもんだ。貫通部分にとびらがないのは、ワンマン運行のためおりるひとがみんな1両めにいかにゃいかんでか。

2018.7.6 (49) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 電鉄出雲市しゅっぱつ 960-720
(49) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 電鉄出雲市しゅっぱつ

11時19分、電鉄出雲市をしゅっぱつ。

2018.7.6 (50) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 電鉄出雲市-出雲科学館パークタウン前間 790-520
2018.7.6 (51) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 出雲科学館パークタウン前 800-660
(50) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 電鉄出雲市-出雲科学館パークタウン前間
(51) 出雲科学館パークタウン前

電車はみぎに山陰線の高架とならんでひがしにすすんで、出雲科学館パークタウン前にとうちゃく。ひだりかためんホームのかんたんなえきだ。このときはわからんかったけど、えきのない山陰線がわに出雲科学館っていう施設がある。

2018.7.6 (52) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 出雲科学館パークタウン前-大津町間 800-600
2018.7.6 (53) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 出雲科学館パークタウン前-大津町間 850-720
(52) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 出雲科学館パークタウン前-大津町間(53) (山陰線とわかれる)

地平におりてちょこっとすすんだとこで、ほのまま直進する山陰線とわかれて、ひだりにゆみなっていく。

2018.7.6 (54) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 大津町 800-720
(54) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 大津町

きたにむきをかえたとこで相対ホームの大津町(おおつまち)にとうちゃく。ただし、ひだりホームにははいらんで、みぎがわ通行で高校生がいっぱいまっとるみぎホームに停車。このえきが出雲空港からの連絡バスのまどからみえたえきだ。バスはこのえきのちょこっとさきのこせんきょうで線路をみぎからひだりにこえただけど、こせんきょうをわたっとるときにひだりにこのえきがみえた。

2018.7.6 (55) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 大津町-武志間 800-500
2018.7.6 (56) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 大津町-武志間 1200-900
(55)(56) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 大津町-武志間

高校生がのってきて車内は活気づく。みえちゃあおらんけど、みぎに斐伊川(ひいかわ)と平行して電車は出雲平野をきたにすすむ。

2018.7.6 (57) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 武志 800-600
2018.7.6 (58) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 武志 840-720
(57)(58) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 武志

ひだりかためんホームの武志(たけし)にとうちゃく。高校生がなんにんかおりていく。

2018.7.6 (59) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡 1200-900
(59) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡

ひだりからべつの線が合流してきて、川跡(かわと)のえきがみえてくる。いまのっとる松江しんじ湖温泉いきふつうがはしるのが北松江線(きたまつえせん)で、ひだりから合流してくるべつの線が出雲大社前につながる大社線(たいしゃせん)だ。

2018.7.6 (60) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡 1600-1200
2018.7.6 (61) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡 1600-1200
(60)(61) 松江しんじ湖温泉いきふつう - 川跡

11時27分、とまっとる電車、はんたいからくる電車のある川跡(かわと)にとうちゃく。ひだりにとまっとったのが大社線の川跡発出雲大社前いきふつうで、はんたいからきたのが北松江線松江しんじ湖温泉電鉄出雲市いきふつうだ。ここ川跡ですべての電車が接続する。

2018.7.6 (62) 川跡 - 松江しんじ湖温泉いきふつう 2000-1500
2018.7.6 (64) 川跡 - 出雲大社前いきふつう 1280-960
(62) 川跡 - 松江しんじ湖温泉いきふつう(64) 出雲大社前いきふつう

あめんなか、おおいそぎでのりかえ。ついたしましきホームから構内ふみきりをわたって出雲大社前いきふつうにのる。車両はここまでのってきた電車とまったくいっしょで、車両番号はここまでのってきた電車が5010-5110で、のりかえた電車が5109-5009。

2018.7.6 (63) 出雲大社前いきふつう - 川跡 2000-1500
(63) 出雲大社前いきふつう - 川跡

なかにはいってびっくり。座席配置が、「中央部がかたがわ2列かたがわ1列の転換クロスシートで、車端部はベンチシート」なのはここまでのってきた電車といっしょなだけど、内装がきの内装になっとって、転換クロスシートは個室風にきでかこわれて、ベンチシートのそでいたもきのもんになっとる。いや、えらいちからのいれようだけど、ほのわりに乗客はすくない。ってか、がらがらだ。ほんとなら出雲大社もうでのきゃくがいっぱいのっとらにゃいかんだけど、やっぱり1時間に1本の電車は不便で、出雲市駅から30分おきにでるバスが輸送の主力をになっとるだ。

2018.7.6 (65) 出雲大社前いきふつう - 川跡しゅっぱつ 2000-1500
(65) 出雲大社前いきふつう - 川跡しゅっぱつ

11時31分、川跡(かわと)をしゅっぱつ。

2018.7.6 (66) 出雲大社前いきふつう - 川跡-高浜間 1000-750
2018.7.6 (67) 出雲大社前いきふつう - 川跡-高浜間 960-720
(66) 出雲大社前いきふつう - 川跡-高浜間(北松江線からはなれる)(67) 川跡-高浜間

しばらくぎゃくもどりするかたちでひだりに北松江線と平行してすすんでからみぎひだりにわかれて、わが出雲大社前いきふつうは出雲平野の田園地帯をにしにすすむ。

2018.7.6 (68) 出雲大社前いきふつう - 高浜 800-600
(68) 出雲大社前いきふつう - 高浜

みぎかためんホームの高浜(たかはま)にとうちゃく。「たかはま」は「か」にアクセントをつけんで、たいらかに発音する。

2018.7.6 (69) 出雲大社前いきふつう - 高浜-遥堪(ようかん)間 800-600
(69) 出雲大社前いきふつう - 高浜-遥堪(ようかん)間

また、田園地帯をにしにすすむ。ここで車内の「自転車もちこみ料金1台310円」のはりがみにきづく。いま、一畑電車のホームページをみてみたら、「一畑電車は、終日全区間で、車両内に自転車をもちこむことができます。じぶんの力量にあわせ、つかれたら電車で移動しながら宍道湖(しんじこ)の風景を自転車でたのしんでみてはいかがでしょうか」ってかいてあった。

2018.7.6 (70) 出雲大社前いきふつう - 遥堪(ようかん) 960-720
(70) 出雲大社前いきふつう - 遥堪(ようかん)

みぎかためんホームの遥堪(ようかん)にとうちゃく。ここもひなびたえきだ。「ようかん」はたいらかに発音せんで、「よ」にアクセントをつける。いや、ほれにしても、この漢字のじづらだけでこの駅名をよめるひとがどいだけおるもんか。

2018.7.6 (71) 出雲大社前いきふつう - 遥堪(ようかん)-浜山公園北口間 1400-1050
(71) 出雲大社前いきふつう - 遥堪(ようかん)-浜山公園北口間(ひだりの車窓から)

さらに田園地帯をにしにすすむ。

2018.7.6 (72) 出雲大社前いきふつう - 浜山公園北口 960-720
(72) 出雲大社前いきふつう - 浜山公園北口

みぎかためんホームの浜山公園北口(はまやまこうえんきたぐち)にとうちゃく。年季のはいったホームだ。こっからはみえんだけど、あとでたしかめてみたら、こっからちょっとみなみにいったとこに島根県立浜山公園がある。陸上競技場や野球場、体育館なんかもあるでっかい公園だ。このえきがこの公園への交通手段となりえとるもんかどうか。

2018.7.6 (73) 出雲大社前いきふつう - 浜山公園北口-出雲大社前間 1000-630
2018.7.6 (74) 出雲大社前いきふつう - 浜山公園北口-出雲大社前間 1000-730
(73)(74) 出雲大社前いきふつう - 浜山公園北口-出雲大社前間

沿線にビニールハウスもみえてくる。どんな特産があるのかな。

2018.7.6 (75) 出雲大社前いきふつう - 高浜川をわたる 1200-830
(75) 出雲大社前いきふつう - 高浜川をわたる

電車が速度をおとして高浜川をわたる。むこうにまあはい出雲大社前のえきがみえとる。高浜川はあとでしらべたら、人工的につくった排水路らしい。

2018.7.6 (76) 出雲大社前いきふつう - 出雲大社前 800-600
2018.7.6 (77) 出雲大社前いきふつう - 出雲大社前 1200-900
(76)(77) 出雲大社前いきふつう - 出雲大社前

11時42分、側線にとまっとるだいだいいろの電車をみながら、出雲大社前にとうちゃく。だいだいいろの電車はあとでみにいっただけど、一畑電車自社発注の車両で、にほん最古級の電車デハニ50がた52号だった。中井貴一(なかいきいち)さん主演の映画『RAILWAYS』にも登場した。

2018.7.6 (78) 出雲大社前 - 出雲大社前いきふつう 2000-1500
(78) 出雲大社前 - 出雲大社前いきふつう

ホームについた電車から女子高生らがおりていく。

2018.7.6 (79) 出雲大社前 - おりかえし川跡いきふつう 2000-1500
(79) 出雲大社前 - おりかえし川跡いきふつう

かいさつから構内をふりかえる。

2018.7.6 (80) 出雲大社前 - 駅舎 2000-1500
(80) 出雲大社前 - 駅舎

えきをでるとほこは出雲大社の参道だ。参道の一角にこんなうつくしい駅舎がたたずんどる。参道をきたに出雲大社にむかう。

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(さんこう)