半田−名古屋間の 競争

きのう、JR東海 武豊線 (たけとよせん) 電化 計画の ことを かいたけど、それを うけて、競合する 名鉄 河和線 (こうわせん)との 比較を して みる。起点は 知多半島 最大の 都市 半田と し、中部地方の 中心都市 名古屋までの 路線の 設置状況と 列車の 運行状況を みて みる。

JR東海 武豊線 周辺 路線図 (ウィキペディア
JR東海 武豊線 周辺 路線図 (ウィキペディア)

まず、路線の 設置状況。

さいしょに 名鉄知多半田から ちょっとだけ ひだりむきに 北上し、知多半島の 反対がわに ある 太田川に でる。ここまでが 河和線で 14.8キロ。太田川からは 常滑線 (とこなめせん)に 合流し、さらに 北上し 神宮前で 名鉄 名古屋本線に 合流。常滑線 区間が 12.3キロ。神宮前から みたび 北上し 名鉄名古屋に いたる。名鉄 名古屋本線 区間が 5.8キロ。知多半田から 名鉄名古屋までの 32.9キロは すべて 複線 電化で、基本的に 特急、急行が この あいだを 直通する。料金は 650円。

つぎに 武豊線。半田から 衣浦湾に そう ように 北上し、大府 (おおぶ)で 東海道線に 合流する。ここまでが 単線 非電化の 武豊線で 14.6キロ。大府から 東海道線を 北上する こと 19.5キロで 名古屋に いたる。この あいだは もちろん 複線 電化だ。武豊線内は もちろん 気動車での 運行に なるけど、あさゆうの 通勤通学 時間帯は、武豊線から 東海道線気動車区間快速と して 名古屋まで のりいれて いく。ひるまは 気動車は 大府どまりで、そっから 東海道線の 快速に のりかえる。半田から 名古屋までは 34.1キロで、料金は 名鉄と おなじ 650円。

距離的には 名鉄JR東海も おんなじ ような もんだけど、JR東海の ほうが 武豊線 区間だけ 単線 非電化で ある ところが ハンディに なっとる。



こんどは 列車の 運行状況。

名鉄 時刻表 〔知多半田−名鉄名古屋間 32.9キロ〕 〔2010年 3月 23日 平日〕
JR 時刻表 〔半田−名古屋間 34.1キロ〕 〔2010年 3月 19日 平日〕

さきに ひるまの 時間帯で くらべて みる。名鉄は 1時間に 特急と 急行が 2本ずつ あって、あわせて 4本。平均所要時間は 32分。たいして、JR東海は 1時間に 2本だけど、すべて 大府で のりかえで、のりかえ時間も ふくめた 所要時間は 40分。本数、時間とも 名鉄の かち。

つぎに あさの 通勤通学 時間帯。始発から 8時台まで*1の 列車を くらべる 対象に した。名鉄は 17本で 平均所要時間が 38分。のりかえを 必要と する 列車も あり、ひるまよりも 所要時間が のびるのは やむを えん ところか。一方、JR東海は 11本で 平均所要時間は 43分。こちらも 名鉄の かちでは あるけど、ひるまの 時間帯ほどの アドバンテージは ない。JR東海は、始発と その つぎの 列車を のぞいては、すべて 武豊線から 東海道線に 直通する 列車を はしらせとるでだ。直通列車は 区間快速 7本と 快速 2本で、ともに 東海道線内で 快速運転を おこない、快速の ほうは 武豊線内も 快速運転を おこなう もので あり、所要時間の 33分、35分と いうのは この 時間帯の 名鉄特急に 匹敵する すばらしさだ。

2015年には 武豊線も 電化に なる。ぼやぼやしとると 名鉄JR東海に まけちゃう。



(さんこう)

*1:「始発から 8時台までの 列車を くらべる 対象に した。」だけど、例外と して、JR東海の 半田 9:06 発の 列車も 名古屋まで のりいれとる 列車で あり、通勤通学を 意図した ものと 認定し、この 1本も くらべる 対象に くわえて ある。