武豊線 乗車記

まえに 「半田−名古屋間の 競争」で JR東海 武豊線名鉄 河和線 (こうわせん)の 比較を して おきながら、武豊線には いちども のった ことが なかっただけど、こんかい 機会を えて、非電化 単線 19.3キロの この 区間に のって きた。

発駅は 大府。日本車両製、2両 編成の 気動車は、武豊 むきが キハ75-502で、名古屋 むきが キハ75-402。車内には 転換クロスシートを そなえる。外観、車内とも 東海道線の 最新鋭 電車 313系と よく にとるけど、シートの いろが 茶 系統で、313系よりも 豪華な かんじが ある。停車中も 気動車 特有の ガラガラ音は あんまり きこえて こん。

大府駅の キハ (3枚)
武豊線 大府の 名古屋 いき キハ75 (まえ) 武豊線 大府の 名古屋 いき キハ75 (うしろ) 大府駅 (おおぶえき)の キハ75−405
3番 ホームに 停車中の 名古屋 いき 区間快速 (2枚)
2番 ホームの 武豊 いき

大府駅の 配線は、東海道線の ホームの なかに 武豊線の ホームを かかえこむ かたちの 3面 4線。いちばん ひがしが、かた面 ホームの 豊橋 方面 1番線。改札が 2階に 移動するまでは、1番線から 改札までは フラットに 移動できた。いちばん にしの しま式 ホームが 名古屋 方面の ホームだけど、ひがしがわだけが 4番線と して つかわれとる。そして 1番線と 4番線の あいだが 武豊線の しま式 1面の ホームで、ひがしが 2番線、にしが 3番線と なる。

要は、東海道線武豊線の のりかえには かならず 跨線橋を わたらにゃ いかんと いう、まことに 乗客の 利便性を 無視した 配線だ。

東海道線から 分岐する 武豊線 (2枚)
武豊線 まあじき 大府 武豊線 大府
ホームを みる
ホームから みる

15時 52分、武豊 いきの ふつうが 2番線から 出発。さすがに 出発時や 加速時には ガラガラ音が でたり、排気ガスが におったり する。車内は ほとんど 満席で、たちきゃくも すこし みられる。

ワンマン運転なので 車内 放送も 自動 放送だ。特定の 駅は 1両めからしか おりれん ことと、トイカの ひとは 簡易トイカ改札機に かざして 精算 処理を せんと いかんと いう ことを 強調。

東海道線 くだり線を のりこえ、うちがわに はいる (2枚)
武豊線から 東海道線へ 武豊線から 東海道線へ (すでに 東海道線の なか)
のりこえ
うちがわに はいる

ほどなく 尾張森岡。単純な 棒線駅で あり、武豊線の なかでは いちばん 貧弱だ。さっそくの 「1両めだけ ドアが あく 駅」だけど、そこそこ おりる ひとは おる。

車内 (緒川 ⇒ 尾張森岡)
武豊線 キハ75−505 車内 (緒川−尾張森岡間)

高架に かけあがり 緒川 (おがわ)と なる。相対式 2面 2線の ホームで、すべての ドアが あく。

緒川駅 (2枚)
緒川駅 (おがわえき) 緒川駅 (おがわえき) えきまえ
駅舎
えきまえ ロータリー

緒川は イオン東浦の もより駅で、みぎの 写真に みえる たてものは ほとんど 駐車場棟だけの ような たてものだけど、ここを とおりぬけると イオン東浦 本体が ある。また、東浦町役場の もより駅でも あり、東浦駅では なく、ここ 緒川駅が 東浦町の 中心駅かと おもわれる。

高架を おり、相対式 2面 2線の 地平駅 石浜と なる。りっぱな 跨線橋が めだつ この 駅で 対向 列車と いきちがう。駅の ひがしは 1面の たんぼで、にしは 住宅街だ。おおむね 武豊線は、この ように たんぼと 住宅街の さかいめを 南北に はしって いく。

それに しても 石浜に かぎらず、どの 駅も ゆったりと した 配線だ。単純に いきちがいが できる ように するだけなら、駅 部分に こんなに ながい いきちがいの ための 複線 区間は 必要 ない。そして ホームも 必要 以上に ながく はばが ひろい。跨線橋も そう。

しばし たんぼが すがたを けし、住宅街の なかを とおって 東浦に つく。ここも 相対式 2面 2線で、すべての ドアが あく。跨線橋も あり、駅舎は にし。

線路 (亀崎 ⇒ 東浦)
武豊線 亀崎−東浦間

亀崎に 到着。すべての ドアが あき、簡易トイカ改札機も みえる。国鉄がた配線の 2面 3線の うち、駅舎 直結の 1面 1線が 廃止されて、のこった しま式 1面 2線を つかっとる。ここに きて はじめて ひがしがわに 駅舎が ある。

乙川 (おっかわ)に 到着。相対式 2面 2線の りっぱな ホームだけど、1両めの ドアだけが あく。にしがわには 簡易トイカ改札機が みえる。

いよいよ 半田だ。亀崎 同様、駅舎 直結の 1面 1線が 廃止された しま式 1面 2線の ホームを もつ。16時 13分 到着。大府から ここまでの 14.6キロを 所要 21分で、表定速度は 時速 41.7キロ。

半田駅の ホーム (3枚)
武豊線 半田 てまえ 武豊線 半田の キハ75 武豊線 半田で 対向 列車
まあじき 半田
停車中の キハ
対向 列車と すれちがい

ホームは やけに ひろいだけど、うわやや 跨線橋は 木造で、跨線橋に いたっては 1910年に できた JR 最古の ものだと いう。

半田駅の 跨線橋 (3枚)
武豊線 半田 跨線橋 武豊線 半田 跨線橋の 階段 武豊線 半田 跨線橋の 説明
跨線橋
階段
最古の 跨線橋の 説明

駅舎も むかしの ままで、これに ノスタルジーを かんじる ひとも おおいだら。えきまえどおりも ひろいけど、ひとは おらんのが かなしい。半田は 知多半島 随一の 都市だけど、市の 中心駅の 地位は 名鉄知多半田に ゆずる。

半田駅 駅舎 (3枚)
武豊線 半田 駅舎内 武豊線 半田 駅舎 外観 その1 武豊線 半田 駅舎 外観 その2
改札
外観

東成岩 (ひがしならわ)に 到着。しま式 1面 2線だけど、ばかでかい 駅だ。

東成岩駅 (2枚)
武豊線 東成岩 (ひがしならわ) 武豊線 東成岩 (ひがしならわ)を すぎて
ホーム
駅を すぎ ひだりに カーブ

東成岩を すぎ ひだりに カーブすると、しばらく ひだりに 側線が 2本 並走する。最後は いきどまりに なるだけで あり、なんの 意味か よく わからん。

いよいよ 武豊だ。駅舎 直結の 単純な 棒線 ホームの ほかに、側線が 2本 ある。大府から ここまで 19.3キロで、この さきに 線路は ない。

終点 武豊駅に 到着 (3枚)
武豊線 まあじき 武豊 武豊線 武豊に 到着した 気動車 武豊線 武豊の ホームから さき
まあじき 到着
到着した 気動車
この さきは ない

ホームと 駅舎は フラットで コンパクトだけど、周囲の 地形からは 1段 たかい 位置に ある。えきまえに ひとけは なかっただけど、となりに 立体式の りっぱな 自転車 おきばが ある ところを みると、あさゆうは 通勤通学きゃくの 利用が おおい ものと おもわれる。

武豊駅 駅舎 (3枚)
武豊線 武豊 改札ぐち 武豊線 武豊 駅舎と ホーム 武豊線 武豊 駅舎と 自転車 おきば
改札
ホームと となりあわせ
みぎは 自転車 おきば

武豊線は 単線では あるけど、線路の 状態が 非常に いい。おおくの まくらぎが、交換されて まも ないと おもわれる あたらしい コンクリート まくらぎだ。すれちがい 設備や ホームなどが ゆったりと した もので ある ことは、すでに のべた とおり。2015年の 電化で さらに 強力に なる。



(さんこう)