岩泉線 (いわいずみせん) 列車 事故の 乗客は・・・

のりもんの 事故 つづきだ。

そんな なかで、「岩泉線で 土砂 くずれ 脱線 事故」が あったと いう。岩泉線は 岩手県に あると いい、「がんせんせん」じゃ なくて 「いわいずみせん」と よむそうだ。岩手と いえば 平泉だ。平泉線の まちがいじゃ ないかとも おもった。中学校の ときから、社会科 副読本の 帝国書院 地図帳を はだみ はなさず もって、めしの ときにも みとった おれと しては、むかしっから あったで あろう 鉄道 路線の ばしょが わからんってのが 不本意だったので しらべた。

岩泉線 土砂 くずれ 脱線 事故 げんばの ようす (河北新報
岩泉線の 土砂 くずれ 脱線 事故 げんば (河北新報) 岩泉線で 脱線した 車両 (河北新報)
落石シェルターと 車両
土砂に のりあげた 車両

あった。

岩手県の やまん なかだ。岩手県の 鉄道って いうと、「まんなかを 南北に 東北本線が はしっとって、そっから ひがしの ほう、三陸海岸に むかって 3本 ほどの 線路が あって、リアス式の 三陸海岸ぞいにも また 線路が はしっとる」って いう イメージだ。で、その 三陸海岸に むかう 3本の なかの 1本に、盛岡から 宮古 (みやこ)に むかう 山田線ってのが ある。その 終点は 宮古から さらに 海岸 ぞいに 南下した 釜石だけど、盛岡から 宮古までは 102.1キロ ある。名鉄で いうと、岐阜から 豊橋の 距離 99.8キロに 匹敵し、岩手県の はばの 半分が 愛知県の ながさよりも ながいって ことで あり、岩手県の おおきさを おもいしる。

はなしを もどして、その 海岸 ぞいの 宮古に 達する 15.1キロ てまえに 茂市 (もいち)って いう 駅が あって、こっから きたに 岩泉線が 分岐する。みぎまわりに 半円を えがく ように、やまの なかを いく こと 38.4キロだ。路線名の 由来でも ある 岩泉駅が 終着駅と なる 盲腸線だ。半円が そのまま ひがしに すすみ、三陸鉄道 北リアス線の 小本駅 (おもとえき)に つなげると いう 構想も あった みたいだけど、いまは むかしだら。

岩泉線 (いわいずみせん)の 位置図と 路線図
岩泉線 (いわいずみせん) 位置図 岩泉線 (いわいずみせん) 路線図
位置図
路線図

列車の 運行 状況を みて みた。

1日に たった 4本しか はしっとらん。しかも その うちの 1本は、茂市から わずか 10キロ いっただけの、途中の 岩手和井内 (いわてわいない) 発着だ。あさ、岩手和井内 発着を ふくめて 2本、午後から 晩に かけて 2本と いうのが すべてだ。これが どう やって つかえる? この 列車の 時間に、しごとや 学校を あわせれる ひとって おる?

岩泉線 時刻表 (えきから)
岩泉線 くだり 時刻表 (えきから) 岩泉線 のぼり 時刻表 (えきから)
くだり 時刻表
のぼり 時刻表

で、事故の おこった 列車だ

列車って いっても 1両だけの 気動車だけど、7月 31日、茂市 7時 1分 発、岩泉 いきだった。のっとったのは 乗員 2名と 乗客 7名。岩手和井内、押角 (おしかど)を とおり、宮古 市域を ぬけ、岩泉町に はいって 最初の 駅が、茂市から 25.3キロ 地点に ある 岩手大川 (いわておおかわ)だけど、その 岩手大川の 2キロほど てまえで 事故は おこった。


【事故の 状況】

  • 事故 前々日の 7月 29日 午後 6時から 24時間で、120ミリの あめ
  • 岩手大川 2キロ てまえに ある、ながさ 19メートルの 落石シェルターに 土砂 くずれ
  • 50km/hで 走行中の 列車が 50メートル てまえで ブレーキを かけながら、7時 35分 ごろ、土砂に のりあげ
  • 前面 ガラスが われ、列車の 一部が 脱線
  • 乗客 3人と 運転士が かるい けが
  • 線路 復旧の めど たたず、8月 ふつかから 当分の かん バス 代行 輸送

おどろきは ここからだ。

こんな 鉄道 どう やって つかえる?って、さっき 悪態を ついた ところだけど、なんと この 列車の 乗客 7人 全員が 県外の ひとだっただ。


乗客 7人は いすに すわったり たったり して おり、衝突時、前方の 座席などに からだを ほうりだされた。全員が 県外からの 観光客で、横浜市 港北区の 男性 (49才)、三重県 名張市の 男性 (63才)、長野県 山ノ内町の 男性 (48才)の 3人が 負傷した。

乗客の ひとりで、からだを 座席に つよく ぶつけたと いう 神奈川県 山北町の 公務員 額田悟志さん (29才)は 「急に バーンと いう おとが して、衝撃は すごかった」と はなした。

河北新報より)


みぎあしに きりきずを おった 長野県 山ノ内町池田弘正さん (48才)は トンネルを でた 直後に 急ブレーキを 感じた。「衝突音が した 瞬間、からだが まえに ひっくりかえった」。車両の 前面には 土砂が せまり、まどガラスが われとったと いう。趣味で、全国の 駅で 写真を 撮影しとる 最中の 事故。すでに 5,000を こえる 駅を まわったと いうけど、「事故に あったのは 岩泉線が はじめて」。「土砂 くずれが 列車を 直撃しとったら、がけに おちとったかも しれん」と はなした。

車両の 前方に おった 茨城県 つくば市の 大学生、芝坂一馬さん (20才)は、「『ガーン』と いう おおきな おとが して、いすから おちた」。芝坂さんの すぐ そばを、乗客 ふたりが ゆかを すべる ように ころがるのが みえたと いう。芝坂さんも 「土砂 くずれの タイミングが ちがえば どう なっとったか わからん」と ふりかえった。

(asahi.comより)

鉄道 ファン、おそるべし。



(ねたもと)

(さんこう)