しんがた車両投入！ - 青い森鉄道 - あきひこゆめてつどう

青森県に青い森鉄道っていう鉄道がある。

青森を起点に八戸を経由して終点目時（めとき）にいたる、全長 121.9キロ、全線複線交流 20000V 電化の狭軌鉄道だ。もともとは JR東日本の東北線だったものを、東北新幹線の開業とひきかえに三セク鉄道としてじもとがひきうけたものだ。青森、八戸以外のおもな駅として、浅虫温泉（あさむしおんせん）、小湊（こみなと）、野辺地（のへじ）、三沢（みさわ）がある。

△ 青い森鉄道路線図（2013.10.20 あきひこ）

のりかえはつぎのとおり。

青森では奥羽線（おううせん）、津軽線（つがるせん）、津軽海峡線とつながっとって、新青森、弘前（ひろさき）、津軽半島、函館方面にいける。新幹線がでとる新青森までは、青森から奥羽線で 3.9キロとはなれとる。新青森は東京から 674.9キロ。野辺地では大湊線（おおみなとせん）とつながっとって、下北半島方面にいける。八戸では八戸線とつながっとって、本八戸（ほんはちのへ）、久慈（くじ）方面にいける。八戸から都心の本八戸までは 5.5キロとはなれとる。また、久慈からは三陸鉄道北リアス線とつながって、さらに陸中海岸をみなみにいける。終点目時ってのはきいたことのないなまえだけど、このあたりが青森県と岩手県のさかいになり、この駅からみなみは IGRいわて銀河鉄道の線になって、盛岡につながる。東北線は盛岡から青森までのあいだが JRからきりはなされて三セクになっただ。

この青い森鉄道に、青森市内に筒井（つつい）っていうあたらしい駅ができるってことは、まえのブログにかいたとこだけど、らいねん 2014年 3月のほの駅の開業とあわせて、あたらしい車両が投入されることがわかった。

【青い森鉄道のあたらしい車両】

型式名は青い森703系。
青い森703系（あさひ）
2両で 1編成のものを 2編成導入し、青森－八戸間で運行する。
筒井駅の開業による乗客増加にあわせたもので、バリアフリー化や定員をふやしたことがとくちょう。
低床バリアフリー車両で、1編成あたり定員もいまの車両とくらべて、最大 5パーセントましの 270人となる。車内にステップがなくなったことでゆか面積がふえ、車体はばもいまの車両とくらべ 15センチましの 295センチになった。通路やトイレはくるまいすがスムーズに利用できる。
いまの 701系にくらべて、外観はまるみをおびた形状になっとって、運転席の先頭部分はゆきがつかんように繊維強化プラスチック（FRP）構造になっとる。
シートはセミクロスで、ボックスシートの間隔をひろくしてゆとりをもたせた。
費用は 2編成で 8億 4千万円。1編成は青い森鉄道が購入し、1編成は JR東日本からかりて運行。これで、青い森鉄道の自社所有車両は 11編成 22両となるだけど、のこりは JR東日本からかりて運行しとる。青い森鉄道は年間 4億円以上の車両使用料を JR東日本にしはらっとるだけど、自社車両へのおきかえで年間 7千万円以上を削減できるっていう。あたらしい車両の導入は 2002年以来 11年ぶり。

△ 青い森703系（まいにち 2013.11.28）

なるほど、この低床車両ってのはあれだ。あの仙台空港アクセス線に投入されて、ローレル賞をとったあの低床車両とおんなじやつだ。

むか～しは電車にのるときは、かならずひとつステップをあがってなかにはいらにゃいかんかった。でも、いちいちステップをあがるのはめんどうだし、車内のゆか面積もひろくとれやへん。ほじゃってことで、大都市圏を中心に全国で、「ステップをなくしてゆかをフラットにした電車をはしらせるのと同時に、ホームのかさあげをする」ってことをやっただ。

ところが仙台空港アクセス線は、ホームのかさあげはたいへんだでほのままにしといて、ぎゃくに電車のゆかをさげちゃうってことをやっただ。ほのために車輪の直径をちいさくしたりもした。これが低床車両の仙台空港鉄道 SAT721系と JR東日本 E721系だ。

ほんで、こんかい青い森鉄道も仙台空港鉄道 SAT721系や JR東日本 E721系と同様の低床車両青い森703系を導入することにしたわけだ。

うん、三セクっていっても、ちからがはいっとるね。

（さんこう）