まんだまんだだJR北海道

車両の安全も線路の安全もまんだまんだみたいだ。労働くみあいにもいごきがあるっていうけど。

車両の安全(JR北海道

  • 2011年5月27日、石勝線(せきしょうせん)トンネルでキハ283系特急「スーパーおおぞら」が脱線、炎上事故をおこす。
  • 2012年から2013年にかけてキハ183系特急列車で出火、発煙事故が3件あいつぐ。
    • 高速化のためにエンジンの一部をおおがたかしたときの設計ミスが原因なだけど、エンジンの設計図もなく、どこのメーカーが改造したのかもわからん。
  • 2013年7月からキハ183系車両を運休。
    • 2013年7月むいかに発生した特急「北斗14号」のエンジン付近から出火した事故以来、同種のエンジンを搭載する車両36両の使用を停止。
  • 2014年8月ついたち、キハ183系車両の運行を再開。
    • 札幌-函館間では特急「北斗、スーパー北斗」4往復が運行を再開。
      札幌駅 - キハ183系特急「北斗」(あさひ)
    • 札幌-稚内間では特急「サロベツ」1往復が運行を再開。
    • (※ 札幌-網走間の特急「オホーツク」もキハ183系のはずなだけど、こいつはわからん)

ここに箇条がきにした文章だけじゃわからんけど、記事なんかをよむに、キハ183系の運行再開も、かならずしも完全とはいえんくて応急処置的な対応みたいなかんじだ。エンジンをおおがたかしたときの設計図もないとのこと。そもそも1981年からつかいはじめた車両をまんだつかっとること自体、問題があるじゃないかっていう意見もある。

線路の安全(JR北海道

  • 2010年1月15日、千歳線でレールの亀裂を放置しとったらついに破断。列車44本が運休し、利用客15,000人にえいきょう。
  • 2013年10月、国土交通省が270か所のレール異常放置を指摘。
  • 2014年10月28日、会計検査院のしらべで、2013年度にレール検査未実施か所が136か所、補修未実施か所が164か所あることがわかる。これらあわせて300か所に、国土交通省が指摘した270か所との重複はない。こんかい調査したのは3,800か所。(注:本線と副本線は乗客をのせた列車が走行し、2013年に異常放置がみつかった270か所はすべて本線か副本線だった。側線は乗客をのせた列車が走行することはほとんどなく、使用ひんどもひくい)
    • レール検査未実施か所136か所
    • 補修未実施か所164か所
      • 本線で1か所(八雲駅)
      • 副本線で5か所(苗穂(なえぼ)、手稲(ていね)の2駅)
      • 側線で158か所

う~ん、こっちは国土交通省の指摘をうけたあとも改善されとらんじゃんか!ってかんじだ。

労働くみあいにもいごきが(JR北海道

労働くみあいのほうも、さすがにこいじゃああかん!って危機感をもったのか、2014年11月30日に「JR北海道の再生にむけた検証集会」をひらいただげな。このなかでは、くみあいいん対象のアンケート結果の報告もあったとのこと。

  • こんかいの集会は、レールの検査データ改ざんなど、きょねん2013年のJR北海道の不祥事をうけてくみあいが作成した「再生プラン」の発表から1年が経過したことをうけてひらいたもの。
  • アンケートにはいんぺい体質に関する質問があり、社員らが経営陣に情報を「あんまり報告できてない」、「ぜんぜん報告できてない」ってこたえたひとがあわせて53.7%にのぼった。集会に出席した関東学院大学の井上枝一郎教授は、この結果について「このままではげんばとトップが安全についておんなじ認識をもてん」って指摘した。
  • JR北海道労働くみあいの昆弘美書記長は、「再生プラン」の実現にむけたあらたな提言案を提示。しょくば・系統間で交流勉強会を実施したり、社員からでた安全に関する改善案をかならず支社長につたえる制度をもりこんだりして、「企業がかわったってみんなが実感できるようにとりくみたい」ってはなした。

う~ん、げんばと経営陣とのあいだで、まんだ情報の共有や意思疎通がじゅうぶんじゃないだね。JR北海道再生のみちのりはけわしいわ。


(さんこう)