井伊谷(いいのや)までの道中については、きのうかいた。きょうは、井伊谷のまちをあるいてまわったようすをかく。井伊谷は井伊直虎(いいなおとら)のさとだ。
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定刻の10時42分より6分ほどおくれて井伊谷宮前(いいのやぐうまえ)バス停にとうちゃく。いっしょにおりたおんなのこが神宮寺橋(じんぐうじばし)っていうはしをわたっていく。はしのむこうが井伊谷のまちだ。
はしからひだりに神宮寺川をみる。かわのひだりてが井伊谷宮になるだけど、このかわの光景がなんだか五十鈴川の光景ににとる。
ちょこっとうしろにもどったとこに、井伊谷宮のとりいがある。
ところで、井伊谷宮ってなんだ。いりぐちよこに、ぢもと引佐町(いなさちょう)女性団体の運営する「きらっといちば」っていうちいさないちばがあり、ここのおばさんにきいてみる。「南北朝の時代、北朝におわれた南朝のみこ宗良親王(むねながしんのう)が、この井伊谷を拠点にかつやくなさっただよ」とのこと。いや~、しらんかったわ。
さらに、おしえてくれる。「あの、あっこにやくばのやねがみえるだけど、ほのうしろのやまのうえに井伊谷城(いいのやじょう)があってね、みぎのまあちょっとたかい、みっつぼこぼこっとしたやまに三岳城(みたけじょう)があっただよ。りょうほうとも井伊家のもんだっただけどね、井伊谷城のほうがねじろ(根城)で、三岳城のほうはでじろ(出城)だっただよ。まあ、りょうほうとも天守閣があるようなりっぱなしろじゃなかっただけどね」とのこと。なるほど、ようわかった。井伊谷のまちは井伊谷城のあるやまのみなみのふもとにあって、まちのひがしをきたからみなみにながれる井伊谷川をこえたひがしに三岳城のあるやまがあるだ。
感心して五平もちを注文。ほのばでたべたあと、おばさんたち3人を記念さつえい。
いまきいたことを記録にのこすために、神宮橋から井伊谷城のやまと三岳城のやまをさつえい。
さて、井伊谷宮(いいのやぐう)だ。とりいをくぐったとこで、ちょうず(手水)をしてなかにはいっていく。門のとこで宗良親王の和歌をみて、拝殿におまいりをして、資料館で井伊谷村の古地図や宗良親王のご真筆をみる。さらにおくにすすんで、本殿をみて、うしろにぬけたとこで宗良親王のおはかをみる。いや~、拝殿も本殿もすばらしい建築だ。こころがあらわれる。資料館は貴重なもんがいっぱいだけど、説明がふじゅうぶんなのがおしい。入館料をとってもいいで、ひとをおいたりしてくれるとうれしいな。宗良親王のおはかには、みだりに域内にたちいらぬことっていう宮内庁の看板がたっとったよ。格式のたかい神社なだね。
井伊谷宮をおくにぬけた宗良親王のおはかのとこから、順路にしたがってひだりにすすむと、ほのまま竜潭寺(りょうたんじ)の境内になる。いまあんなにすばらしい建築をみたばっかりなのに、またまた風格のある建築があらわれ、いきをのむ。境内のおくのほうからいりぐちのほうに逆方向にすすんどるだけど、さいしょにみたのが井伊家霊屋と開山堂だ。ほのあと、稲荷堂と本堂をみて、仁王門、山門をとおって、そとにでる。このひはちょうどこのおてらのおおそうじのひだって、なかにはいってあの有名なにわをみることはできんかったけど、ほいでもじゅうぶん以上に満足したよ。こころがあらわれたってかんじだ。
名所めぐりをおえて、井伊谷のまちにむかう。神宮橋をわたって、ちょこっとづつさかをあがっていったとこがまちだ。ゆったりとした歩道のついた道路が、ほのまままちのなかほどまでつづく。左右もきれいに区画されとって、新興住宅街ってかんじだ。まちのなかほどまでいくと、さすがに歩道はなくなるけど、ほいでもそこそこのひろさの道路がきれいにたてよこにはしる。この井伊谷は、浜松市に合併されるまえの旧引佐町(いなさちょう)の中心地だっただけど、ほれなりに整備されたまちだっただ。神宮橋や、くるときにとおってきた禊橋なんかは、静岡県の井伊谷川改修事業によって整備されたもんだってことを、さっきたしかめた。また、らいねん2017年は、井伊谷城のおんな城主井伊直虎を主人公にした大河ドラマが放映されることもあって、さらに整備がすすむのかもしれん。
さかをいちばんうえまであがった健康・文化センターのとこで、まちを左右にみおろしてみる。直虎もまいにちこんな光景をめにしとったのか。
健康・文化センターのとなりに浜松市立引佐図書館があって、はいってみる。やっぱり、井伊家がらみの展示や井伊直虎の本がいっぱいあったよ。展示のひとつの地図に井平城ってのがあって、うけつけのおねえさんにきいてみたら、井伊家とはべつの井平家ってのがちかくにあって、井伊家と併存しとったとのこと。ややこしいわ。ともかく、直虎人気でこの井伊谷のまちがまっとにぎやかになるといいな~って、うれしそうにいっとった。
さて、井伊谷のまちでは井伊谷バス停のとこに食堂がひとつありますよってことで、むかう。ちょうどバス停にさしかかったとこで、バスがやってくる。バスがいったあとでバス停の時刻表をみると、つぎのバスは1時間あとで、ほのつぎのバスはつぎのバスから1時間20分あとになる。予想外にひらけたまちだなっておもったけど、このバスの運行本数のすくなさはつらい。
井伊谷バス停からちょこっとだけさかをくだったとこで井伊谷交差点にでる。信号まちになったとこで、うしろからきた自転車の中学生がこんにちわ!って、こえをかけてくれた。とてもさわやかなきもちになった。みずしらずのおじさんにもちゃんとあいさつをする。すばらしいことだ。静岡県の将来はあかるい。
信号をわたったむこうのかどの中華料理やさんですぶたランチをたべて、井伊谷のまちをあとにした。
〔訪問したひ=2016年12月23日、きんようび、はたび〕
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(さんこう)
- わかるかた、おしえてください。|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月25日0:54
- 電車とバスをのりついで井伊谷まで - あきひこゆめてつどう|2016/12/24
- きのう2016年12月23日、おんな城主井伊直虎(いいなおとら)のさとをみてみたくて、古井のわがやから電車とバスをのりついで井伊谷(いいのや)ってとこまでいってきた。
- 井伊谷(いいのや)の中学生 - あきひこのいいたいほうだい|2016/12/23
- きょうのひるは井伊谷(いいのや)の…|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月23日17:01
- きょうのひるは井伊谷(いいのや)の中華料理やさんで、すぶたととんこつラーメンのセット♪
- 井伊谷宮(いいのやぐう)のバス停について…|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月23日16:19
- 井伊谷宮(いいのやぐう)のバス停について、さいしょにとりいまえの売店で五平もちをいただく♪ 井伊谷の歴史までわかりやすくおしえていただき、ありがとうございました(^-^)v
- 竜潭寺|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月23日12:12
- 井伊谷宮|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月23日12:08
- 井伊谷宮の手水舎|いわせあきひこ|フェースブック|2016年12月23日12:02
- 遠江・井伊谷城(城郭放浪記)
- 井伊谷城は井伊谷川と神宮寺川が合流する地点の北にある南へ張り出した山塊の先端が小高くなった城山に築かれている。
- 現在は井伊谷城跡城山公園として整備されているが、城跡は円形に近い削平地にわずかに土塁状の高まりがある程度である。
- 井伊城|史跡夜話
- 井伊城とは井伊谷を根拠地として勢力を張った井伊氏の居館城のことである。通常、井伊氏の居城として知られる井伊谷城の南東麓に位置する平城である。城山と呼ばれる井伊谷城は山頂部を削平して土塁を巡らしただけの単郭のものであったから、物見台あるいは避難所的なものであったと思われる。ともあれ、五百年以上にわたって井伊氏の居城となっていたのはこの平城である井伊城なのである。
- 遠江・三岳城(城郭放浪記)
- 三岳城は標高466.8mの三岳山山頂に築かれており南北朝時代の山城らしく井伊谷川からの比高は430m程ある。
- 静岡県/浜松土木事務所/(二)井伊谷川・広域基幹河川改修事業
- 井伊谷川(いいのやがわ)は小谷沢合流点を起点とし、神宮寺川(じんぐうじがわ)と合流し都田川(みやこだがわ)に注ぐ延長10.07kmの河川です。川幅は狭く蛇行しているため、しばしば氾濫を起こし浸水被害を発生させています。1972年より井伊谷川工区全体計画延長4,250m、神宮寺川工区全体延長960mの河川改修事業に着手し、2003年度までに神宮寺川合流点より上流の河道拡幅及び護岸工、都田川合流点附近の築堤・護岸工、町道の坂田橋、(国)362号の清水橋、天竜浜名湖鉄道の井伊谷川鉄橋、清水堰と上流の築堤・護岸工を実施しました。
(井伊谷川改修地図) - 井伊谷川工区の2007年度までに、下流部の矢板護岸工と、懸案となっていた細江町と引佐町の境界附近の屈曲狭窄部である通称「疣岩」箇所の河道掘削と護岸工事を引き続き実施します。
- 神宮寺川工区は、2000年度から井伊谷土地区画整理事業に合せ、関公総合整備事業より、2004年度までに用地買収、神宮寺橋、禊橋の架け替えと新河川(ショートカット部)の護岸工事、旧神宮寺橋の撤去を実施しました。2006年度事業でこの工区について完了しました。
- 井伊谷川(いいのやがわ)は小谷沢合流点を起点とし、神宮寺川(じんぐうじがわ)と合流し都田川(みやこだがわ)に注ぐ延長10.07kmの河川です。川幅は狭く蛇行しているため、しばしば氾濫を起こし浸水被害を発生させています。1972年より井伊谷川工区全体計画延長4,250m、神宮寺川工区全体延長960mの河川改修事業に着手し、2003年度までに神宮寺川合流点より上流の河道拡幅及び護岸工、都田川合流点附近の築堤・護岸工、町道の坂田橋、(国)362号の清水橋、天竜浜名湖鉄道の井伊谷川鉄橋、清水堰と上流の築堤・護岸工を実施しました。