いきは秋葉街道をバスでいった。むこうはみさくぼゆめかいどうをあるいた。かえりは飯田線を電車でかえる。
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図書館をさいごにみさくぼゆめかいどうのまちあるきをおえて、水窪のえきにむかう。えきは水窪川のはんたいがわにあって、さいしょにつりばしをわたる。歓迎のアーチがほのままつりばしにつながっとる。
20人までしかのっちゃあいかんっていうつりばしをわたる。
むこうぎしにわたってふりかえってみる。
むこうぎしに平地はなくて、いきなり階段をあがる。いっぺんにあがりきれんくて、おりかえしてやっとうえにつく。ついたとこがほのままえきだ。
水窪のまちがみわたせる。
駅舎からホームにはいっていく。駅員さんもおらんし、かいさつもない。構内はひろくて、しましきホーム1面2線のむこうに側線が2本あるだけど、つかわれとるだかつかわれとらんだか。側線のむこうはまあはいやまの斜面だ。
(198) 水窪 - まちあいしつ、(199) ホーム、(200) 構内、(201) ホーム
電車がきた。3両編成のぴっかぴかの313系電車だ。わが愛知県でも東海道線をはしっとるあの313系電車だ。
13時53分、豊橋にむけて水窪をしゅっぱつ。ちなみに、この電車をのがすと、つぎは16時12分だ。
みじかいトンネルをぬける。
向市場(むかいちば)にとうちゃく。かためんホームのかんたんなえきだ。このへんはみさくぼゆめかいどうのつづきでもあって、ほの最南端から水窪橋をこえてまちがつながってきとる。信玄が遠江ぜめの前線基地としたおしろも、このえきからみなみにいったとこにある。
向市場をしゅっぱつ。ちいさなたにをわたって、すぐにトンネルにはいる。
(207) 豊橋いきふつう - 向市場しゅっぱつ、(208) トンネル(向市場-城西間)
トンネルをぬけたっておもったら、また、すぐにトンネル。ほのトンネルをぬけるとこで、まあはいつぎのトンネルがみえとる。
(209)、(210) 豊橋いきふつう - トンネル(向市場-城西間)
さらに、みじかいトンネルをぬける。まったくトンネルだらけで、鉄道建設の苦労がしのばれる。
さて、ななめにかわをわたって右岸にでるぞっておもったとこで、また、もとの左岸にもどるじゃんか。ブーメラン橋っていうべきか。こんなへんなことになっとるのも地形的な制約によるもんにちがいないだけど、線路がこの状態でいわんやえきをつくる余地なんかない。つぎのえきが城西(しろにし)になるだけど、ブーメラン橋のはじまるへんの右岸が城西のまちの中心部であり、ほんとはこのへんに城西のえきをつくりたかったはずだ。
(212)、(213)、(214) 豊橋いきふつう - ブーメラン橋(向市場-城西間)
左岸をちょこっといってから、右岸にうつる。
城西(しろにし)にとうちゃく。城西のまちからみなみにおおきくはずれて、まわりにはなんにもないだけど、地形がたいらかで、となりに遠鉄バスの城西駅前バス停がある。
(217)、(218)、(219) 豊橋いきふつう - 城西〔クモハ313-1703〕
城西をしゅっぱつして、すぐにまた左岸にうつる。
トンネルをくぐる。
また、右岸にうつる。このあたり、水窪川が蛇行しとって、右岸だ左岸だっていそがしい。
トンネルをくぐる。
たにをわたって左岸にうつる。
みじかいトンネルにはいる。いりぐちにはまあはい「相月(あいづき)」ってかいてあって、でたとこがすぐにかためんホームの相月のえきだ。これもじつにくるしい地形で、となりに相月口(あいづきぐち)バス停があるだけど、バス停からえきへは水窪のえきにあったような階段をあがってたどりつく。
(225)、(226) 豊橋いきふつう - トンネル(城西-相月間)、(227)、(228) 相月
相月をしゅっぱつ。ホームのはしからすぐめとはなのさきのトンネルにはいる。
たにをわたる。ここだ。西鹿島駅前(にしかじまえきまえ)からのった遠鉄バスで秋葉街道をずーっと北上してきて、はじめて飯田線にでっくわしたのが、まさにここなだ。バスはこの鉄橋のてまえのほうのしたを、ひだりからみぎにくぐった。
たにをわたってすぐに、ながーいトンネルにはいる。バスで飯田線をくぐったときに「どっからあらわれただ」っておもっただけど、このながーいトンネルからあらわれただっただ。
(231)、(232)、(233) 豊橋いきふつう - トンネル(相月-佐久間間)
みじかいトンネルをくぐる。
みぎ曲線をいく。
佐久間(さくま)にとうちゃく。天竜川流域になる。相月をでたあと、たにをわたって水窪川の右岸にでただけじゃなくて、つづくながーいトンネルでいっきに水窪川流域から天竜川流域にうつっただ。
水窪から佐久間まで飯田線の難所区間をじゅうぶんにみた。つぎの中部天竜(ちゅうぶてんりゅう)から終点の豊橋まではたいくつだ。いや、ながたびのつかれがたいくつをもとめたっていうべきか。
中部天竜では7分停車。ここで運転士さんも交代。
しらんまに静岡県から愛知県にはいっとって、三河槇原(みかわまきはら)にとうちゃく。ここで3分停車。213系の天竜峡(てんりゅうきょう)いきふつうといきちがい。
(237) 豊橋いきふつう - 三河槙原(天竜峡いきふつう)
三河大野(みかわおおの)はえきのへんにはなんにもないだけど、かわのはんたいがわをみるとおおきなまちがひろがっとった。
つぎの本長篠(ほんながしの)で7分停車。
ここは鳳来寺山(ほうらいじさん)から田口につながる田口線の分岐しとったかなめのえきなだけど、この駅舎のなんちゅう活気のないことか。鳳来寺山はつもうでをよびかけるはたもさびしそうだ。田口線のあともみあたらず、いきちがいの電車もないままにしゅっぱつ。
だいぶ平野におりてきて、三河東郷(みかわとうごう)で3分停車。岡谷いきふつうといきちがい。
つぎのつぎの東新町(ひがししんまち)では女子高生らがどばってのりこんできて、車内はいっきににぎやかになる。東新町のつぎが新城(しんしろ)になるだけど、新城からこっちは電車の本数もすくないだらあに、通学もたいへんなことだ。
新城(しんしろ)では9分停車。いきちがいもなくしゅっぱつ。
また、いくつかのえきをすぎて、三河一宮にとうちゃく。ここでも高校生らがどばってのりこんできて、車内はいっそうにぎやかになる。
いっそうにぎやかになったまま3分停車。いきちがいの本長篠いきふつうのとうちゃくをまって、しゅっぱつ。
(244) 豊橋いきふつう - 三河一宮(本長篠いきふつう)
つぎの豊川では名鉄のあかい電車をみる。たびもおわりがちかい。
(245) 豊橋いきふつう - 豊川(豊川稲荷 - 国府いきふつう)
16時16分、終点の豊橋にとうちゃく。水窪からここ豊橋まで74.3km、2時間23分、31.2km/h、1,490円。
いや、表定速度31.2キロって、なんちゅうおそさだ。難所区間が速度がだせんのはわかるけど、ってか、よくぞこんなとこに鉄道をひいたもんだっておおいに尊敬するだけど、佐久間から豊橋まではまっとはよはしれるようなきがするだけどな。じつは秋葉街道をバスでいくのに、新浜松から遠州鉄道の電車でバスの起点、西鹿島までいっとるだけど、飯田線の所要時間2時間23分は、いきの新浜松-西鹿島-水窪町っていう経路でいったときの所要時間とまったくおんなじなだよ。おどろいた。
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(さんこう)
*1:始発は上諏訪