2019年3月26日、蒲郡市博物館の屋外に展示されとるむかしの客車をみてきた。いっしょにみてきた、となりに展示の蒸気機関車とあわせて以下に紹介する。
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オハフ33がた客車
外観からみていく。ちゃいろい客車の車両番号はオハフ33-2424で、運行区間は蒲郡から中津川まで。
よこからうしろへとまわりこんでいく。
うしろのデッキからあがっていく。ひだりにハンドル室。ハンドルはブレーキ弁を制御するためのもんか。みぎに車掌室。どっしりしたとびらに時代をかんじる。
客室にはいる。うっ。なんかむねにせまってくる。せもたれが直角のきのボックスシート。あぶらのしみたきのゆか。きのかべにきのまどわく。ほんとにあみがつかってあるあみだな。天井の扇風機。筆者は電車そだちで、こういう客車にほんなにおもいでがようけあるわけじゃないだけど、ほいでもなんかむねにせまってくる。
このかたくてせばいボックスシートに4人がむかいあいにぎょうぎよくすわって、ちょうきょりをたびしただ。
うしろのつまがわに、1959年当時のにほん国有鉄道案内図がある。みんな鉄道でたびした時代だ。
まえのつまがわに、この客車の寸法図がある。
まあひとつ、「蒲郡SLをまもるかい」と「D51-201蒸気機関車」についての説明がきもある。
- 「蒲郡SLをまもるかい」について
(SLとは、蒸気機関車の英語「Steam Locomotive」を略したもんです)
- ほれは、一通のてがみからはじまりました。
- 1972年のあるひ、市内の小学生から市長あてに「蒲郡にも蒸気機関車を保存してください」っていうてがみがとどきました。
- ほのころ蒸気機関車は、国鉄の動力近代化計画により、けむりがでず性能のいいディーゼル機関車と交代させられてきゅうにかずをへらし、やがてすがたをけす運命にありました。
- ほこで蒲郡市は、小学生のねがいをかなえるため、みずと石炭だけで、おおくのひとや貨物をはこぶことのできる蒸気機関車を貴重な資料として国鉄からゆずりうけ、保存展示することにしました。
- 「蒲郡SLをまもるかい」は、この貴重な蒸気機関車をすえながく保存するため、1976年2月ついたち(※ 年号で昭和51年2月01日)に発足しました。
- なお、にほんに保存されとる蒸気機関車は、ほかにもありますけど、自由にさわったり、運転室にのぼったりできるのは、蒲郡のD51-201のほか、わずかです。ですから見学するときは、けがをせんように注意して見学してください。
- 「D51-201蒸気機関車」について
いや~、「自由にさわったり、運転室にのぼったりできる」っての、ほんとにすばらしい。ほいで、なにより、「けがをせんように注意して見学してください」ってとこ、なける。「自由に見学できるようにしとるだで、汽車をきずつけたりよごしたりせんようにしてください」っていってもおかしくないのに、どいだけ見学者のことをおもってくれとるだ。蒲郡SLをまもるかい、すばらしい。
まえのほうにすすんでいくとこで、通路のむこうに蒸気機関車のせなかがみえる。
客室とまえのデッキとのあいだ、ひだりに便所、みぎに洗面所。
まえのデッキからしたにおりる。列車種別は急行だったか。いまJRにあっては絶滅危惧種の急行だ。客車のすぐまえに蒸気機関車に付属する炭水車。文字どおり石炭とみずがはいっとる。
D51がた蒸気機関車
こんどは蒸気機関車の見学。
運転室にあがってみる。
まっくらな運転室のなか、左右それぞれ、いちばんはしっこにちいさなこしかけがある。ひだりが機関士席で、みぎが機関助士席か。
うしろのとびらは石炭とりだしぐちにちがいない。
したにおりて、動輪をみる。迫力だ。
わきに、この蒸気機関車のあらましがかいてある。
この蒸気機関車、35年のながきにわたってはたらいただ。238万キロをはしったっていう。重量が70トンもあるってのはけっこうなおもさだ。いま、「桃太郎」電気機関車の重量をみてみたら、100トンもある。電車の重量をみてみると、あっかい電車の名鉄3500系きんぎょばちで1両30トンぐらい。東海道新幹線のあたらしいN700Sで1両43トンぐらい。機関車っておもたいもんなだ。
まえからみおさめ。
(さんこう)
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- 2019年3月26日、蒲郡市博物館に汽車をみにいったついでに、馬乗2号墳(まのりにごうふん)っていう復元移築古墳をみてきた。
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- 2019年3月ついたち、樽見鉄道(たるみてつどう)は谷汲口(たにぐみぐち)にオハフ33がた客車が展示してあるのをみた。
- 国鉄オハ35系客車 - Wikipedia
- 国鉄D51形蒸気機関車 - Wikipedia
- 蒸気機関車 - Wikipedia
- 蒸気機関車の構成要素 - Wikipedia
- 蒸気機関車の構成要素を図に示す。
- 炭水車(テンダー) — 火室で使用する燃料(石炭、木材、石油など)とボイラーで使用する水を搭載する車両。
- 運転席 — 機関士と機関助士が乗り込んで、機関車を操作し火室の管理をする場所。
- 火室 — ボイラーの内側に作られた燃焼室で、周囲には水が満たされている。燃えるものであればほとんどなんでも燃料にすることができるが、通常は石炭、コークス、木材、石油などが用いられる。
- 蒸気機関車の構成要素を図に示す。
- 蒲郡市博物館の地図 〔ついか〕
- オハフ33-2424について(蒲郡SLをまもるかい発行のリーフレットから) 〔ついか〕