おりのなかの蒸気機関車 - あんじょうし総合運動公園に展示のC12-69

2019.3.28 (10) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(ななめまえ) 1040-1700

2019年3月28日、あんじょうし総合運動公園に展示の蒸気機関車C12-69をみてきた。このふつかまえに蒲郡蒸気機関車をみにいっとって、「ほういやあ、あんじょうにも蒸気機関車があるわ」っておもって、みにいったもんだ。

◇            ◇

2019.3.28 (4) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(側面) 1920-1080
2019.3.28 (11) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(まえ) 1850-1040

あんじょうし総合運動公園のなか、幼児むけにたこ公園があって、ほのきたに中部公民館のたてもんがあって、さらにほのきたに蒸気機関車はあった。車両番号はC12-69だけど、おりのなかにはいっとる。

2019.3.28 (5) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(動輪) 1850-1040
2019.3.28 (6) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(運転室) 1700-1040

おりのかなあみのめからのぞいてみる。おりからちかすぎて側面からの写真が1枚におさまらんだけど、蒲郡蒸気機関車D51-201よりこぶりだ。D51-201のほうは炭水車が蒸気機関車のうしろに付随しとるのにたいして、このC12-69のほうは独立した炭水車をもたんで蒸気機関車と一体化しとるだ。石炭は運転室すぐうしろのせばい部分にはいっとって、みずは、運転室のすぐまえの動輪のうえのとこにタンクがついとるだけど、ほんなかにはいっとる。「C12-69」の銘板がついとるとこだ。この、機関車本体のりょうがわにみずのタンクがあるのがみためのとくちょうで、このかたの蒸気機関車をタンク機っていう。1年まえに、あんじょう市民ギャラリーに木工細工蒸気機関車作品展をみにいったときに、しった。

2019.3.28 (9) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(まえ) 1000-1790 2019.3.28 (7) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69(うしろ) 1040-1850

まえからみて、うしろからみてみる。

2019.3.28 (8) あんじょうし - 蒸気機関車C12-69「説明がき」 1680-1040

さて、これもおりのなかだけど、蒸気機関車のわきに説明がきがあって、よんでみる。

  • C12がた69号蒸気機関車のあゆみ(にほん国有鉄道1-C-1がた加熱タンク機関車)
    • つくられたひ
      • 1934年2月とおか
    • つくられたところ
    • はたらいたところ
      • 1934年2月15日=松本機関区
      • 1938年5月26日=金沢機関区(直江津糸魚川機関区にも配属)
      • 1944年11月13日=飯山機関区(直江津糸魚川機関区にも配属)
      • 1958年8月じゅうよっか=七尾機関区
      • 1958年12月ふつか=富山機関区
      • 1961年7月なのか=糸魚川機関区
      • 1972年3月11日=中津川機関区
      • 1973年10月むいか=木曽福島機関区
      • 1974年3月=さよなら運転
    • 走行きょり
      • 1,288,671.6キロメートル(地球をおよそ32周)
    • あんじょうしへ搬入
      • 1974年5月12日=国鉄あんじょうえきとうちゃく
      • 1974年5月13日=あんじょうし総合運動公園にすえつけ
      • 1974年8月23日=ひきわたし、うけいれ式
    • おおきさ
      • おもさ(積)=50.1トン
      • おもさ(空)=39.5トン
      • ながさ=11.35メートル
      • はば=2.80メートル
      • たかさ=3.90メートル
      • 動輪のおおきさ(直径)=1.40メートル
      • 最大指示馬力=505馬力
      • 最高速度=時速75キロ
  • C12がた蒸気機関車のしくみ
    • 前照灯、煙突、蒸気管、加熱管、すなばこ、蒸気だめ、ボイラー、安全弁、運転室、石炭、水槽
    • 先輪、ピストン、シリンダー、動輪、火室、従輪
  • 蒸気機関車のいごくしくみ
    • 火室(かしつ)で石炭をもやし、ボイラーのみずをあっためて、蒸気をつくる。
    • ほの蒸気のちからでピストンをいごかし、主動輪(しゅどうりん)をまわして、機関車をはしらせる。

うん、おもさが「積載で50.1トン、空車で39.5トン」ってのはかるいな。蒲郡D51-201のほうは、蒸気機関車だけでも「積載で78.37トン、空車で70.07トン」もあって、さらに付随する炭水車が「積載で47.40トン、空車で19.40トン」ある。D51-201は最大125トンもあるのに、C12-69は最大50トンしかないだ。最高速度もD51-201の時速85キロにたいして、C12-69は時速75キロ。ひとくちに蒸気機関車っていっても、いろいろあるだ。あとでヰキペディアでみてみたら、C12がた蒸気機関車は「軸重制限のある簡易線規格で建設された閑散支線用のこがた軽量な機関車だ」ってかいてある。なるほど、このC12-69が運行についた松本、金沢、直江津糸魚川、飯山、七尾、富山、中津川、木曽福島ってのは、だいたい長野県から北陸方面だ。ほっち方面の線路は重量制限のある簡易線だって、ほいで、C12がたみたいにこがた軽量な蒸気機関車が投入されたってわけだ。

さて、見学をおえてかえらあっておもったとこで、「見学を希望のかたには、中部公民館事務室でおりのかぎをかします」っていうはりがみにきづく。いや、おりのなかにはいれるのか。よろこんでかぎをかりにいくと、「2家族以上の団体じゃないと、かぎはかせません」とのこと。ざんねんなおもいをして、うちにもどった。


(さんこう)

  • メッサーシュミットとミゼット - あきひこのいいたいほうだい|2019/04/20
  • 福来源でひるごはん - 2019年3月28日 - あきひこのいいたいほうだい|2019/04/20
  • むかしの客車と蒸気機関車 - 蒲郡市博物館 - あきひこゆめてつどう|2019/04/16
    • 2019年3月26日、蒲郡市博物館の屋外に展示されとるむかしの客車をみてきた。いっしょにみてきた、となりに展示の蒸気機関車とあわせて以下に紹介する。
    • いや~、「自由にさわったり、運転室にのぼったりできる」っての、ほんとにすばらしい。ほいで、なにより、「けがをせんように注意して見学してください」ってとこ、なける。「自由に見学できるようにしとるだで、汽車をきずつけたりよごしたりせんようにしてください」っていってもおかしくないのに、どいだけ見学者のことをおもってくれとるだ。蒲郡SLをまもるかい、すばらしい。
  • 蒸気機関車はおりのなか。…|いわせあきひこ|フェースブック|2019年3月28日14:31
    • 蒸気機関車はおりのなか。みたいひとは公民館事務所でかぎかしますよ♪ってかいてあって、いってみたら2家族以上の団体じゃないとみせれません!っていうこたえ。なに、ほれ。おりもなしになかまで自由にはいれるようにしとる蒲郡市とえらいちがいだわ。あんじょうしのけち!
      あんじょうしはたこ公園のとなりに展示してあるC12がた蒸気機関車
  • 木工細工蒸気機関車作品展 - 北岡茂治さん傘寿記念〔つづき〕 - あきひこゆめてつどう|2018/03/28
    • タンク機ってのがいくつかあるのにきづいた。たずねたところ、「ふつうなら機関車のうしろに燃料の石炭をつんだテンダーっていう車両が付随しとって、石炭のしたにはみずがはいっとるだけど、みずを機関車のボイラーのりょうかたにおくことで、テンダーをなしにしたもんだ」とのこたえ。なるほど、テンダーのないやつはボイラーりょうかたにみずのタンクがついとるわ。C101号とC111号の2台の写真をとった。
  • 国鉄C12形蒸気機関車 - Wikipedia
    • 国鉄C12形蒸気機関車は、国鉄の前身である鉄道省が製造した過熱式のタンク式蒸気機関車である。
    • 軸重制限のある簡易線規格路線用の小型軽量な機関車として設計され、本形式からテンダー式のC56形が派生した。
    • 昭和時代に入り主要幹線の整備が一通り終わると、大きな需要の見込めない閑散支線の建設が進められた。しかし折からの経済恐慌が深刻化し、建設費を低く抑えるため簡易線が数多く建設された。このような路線には軸重が軽く、運転コストの低い新形の小型機関車が要求されたため、C12形が製造されることになった。
    • 鉄道省国鉄)向けとしては1932年から1940年まで、および1947年に282両が製造されている。製造メーカーは川崎車両、汽車製造会社、日立製作所日本車両製造三菱重工業の5社である。火室は深く設計され焚火(ふんか)しやすく、C12-38以降は、アーチ管を増設して伝熱面積を増加し、蒸発量を増やす改良が行なわれている。
    • 現在、日本国内では真岡鉄道でC12-66が動態保存されている。
    • 小樽市総合博物館をはじめ、全国各地に静態保存機がある。
      • C12-69=愛知県あんじょうし「総合運動公園」
      • C12-230=愛知県西尾市「西尾公園」
  • 安城市/C12-69号蒸気機関車
    • かつて、日本の産業発展の原動力として、人々や物資を運んだ蒸気機関車。その功績を后世に伝えるため、総合運動公園の一角に保存・展示されており、保存会のみなさんの活動により手入れされています。
    • 施設情報
      • 住所
      • ホームページ
      • その他
        • 団体のみ見学可。
        • 公園緑地課にお問い合わせください。
        • なお、鍵の貸出は中部公民館(SL横の建物・休館日あり)となります。
    • お問い合わせ
      • 都市整備部公園緑地課花とみどりの係
        (電話番号:0566-71-2244/ファクス番号:0566-76-1112)