紀州鉄道っていう鉄道のことが、あさひにのっとった。ほのきょり2.7キロは、にほんいちみじかいだげな。紀勢線(きせいせん)の御坊(ごぼう)ってとこから分岐してみなみにすすみ、西御坊(にしごぼう)ってとこまでいっとるだけど、とちゅうえきの学門(がくもん)、紀伊御坊(きいごぼう)、市役所前は、それぞれ和歌山県立日高高校(わかやまけんりつひだかこうこう)、国保日高総合病院(こくほひだかそうごうびょういん)、御坊市役所(ごぼうしやくしょ)のもよりえきになっとる。
まあわかるよね。この紀州鉄道の沿線がまちの中心なだ。紀勢線の御坊はまちをはずれたとこにある。県都和歌山からみなみにすすんできた紀勢線が、この御坊のまちのてまえでひがしにまわって、内陸がわをとおるかたちで印南(いなみ)につながっていくだ。印南(いなみ)からは南部(みなべ)、紀伊田辺(きいたなべ)、白浜(しらはま)と、紀勢線は海岸ぞいをすすんでいくのに。御坊のまちから南部のあいだは、いまは県道42号線っていうなまえになっとる熊野街道も海岸ぞいにとおっとって、鉄道をはしらせることもほんなにむずかしそうじゃないのに。
御坊のまちはこの地方の中心都市でもあるのに、これはどういうわけか。
(さんこう)