仙台から気仙沼までの鉄道
気仙沼(けせんぬま)は宮城県の東北のはしにある。県都仙台からは128.8キロのきょりにあるだけど、仙台から小牛田(こごた)までの43.2キロは東北線がうけもち、小牛田から前谷地(まえやち)までの12.8キロは石巻線(いしのまきせん)がうけもち、さいごの前谷地から気仙沼までの72.8キロは気仙沼線がうけもつ。
この128.8キロの区間のうち、柳津(やないづ)から気仙沼までの55.3キロの区間がまんだひがしにほん地震の被害からたちなおっとらんくて、俗にBRTともわれるバス専用道方式による暫定的な運行をしとる。このかんのおもな経由地は志津川(しづがわ)とか本吉(もとよし)っていったとこだ。バス専用道方式を実施するにあたっては、ぜんぶがぜんぶじゃないだけど、バス専用道にするために線路のレールをはがしちゃったりしとって、こころがいたんだもんだ。
バス運行区間の延長
ところで、ついさいきんのことだけど、さらにバス運行区間をのばしたってことをしった。鉄道での運行再開をはたしとる前谷地(まえやち)と柳津(やないづ)のあいだ17.5キロの区間を、列車と平行してバス専用道方式のバスをはしらせるようにしただ。鉄道ピクトリアルにつぎのようにでとった。先月2015年6月27日からほうなっちゃっただね。
鉄道ピクトリアル2015年8月号の記事から
△ 前谷地に建設中のBRTバス停 - 鉄道ピクトリアル2015年8月号【JR東日本 - 前谷地えきまえに建設がすすむバス専用道方式の停留場】
現在、柳津-気仙沼線間に運行されとるJR東日本気仙沼線のバス専用道方式であるが、2015年6月27日ダイヤ改正から柳津-気仙沼間15便のうち10便が一般道経由で運行区間を前谷地えきまえまで延伸。前谷地えきまえの停留場建設がおおいそぎですすめられており、石巻線(いしのまきせん)との接続利便性向上が期待される。写真はうわやが完成し、のぼりホームに直接つながる通路を建設中の前谷地えきまえ。
現在の気仙沼線の運行状況
ここできょう2015年7月12日現在の気仙沼線の運行状況をみてみる。データは気仙沼がわから順番にひろった。
- 気仙沼から本吉までの21.3km - バス
- 運行本数は1日31本〔平日〕
- 所要時間は41分で表定速度は31.2km/h
- 気仙沼から志津川までの39.1km - バス
- 運行本数は1日19本〔平日〕
- 所要時間は1時間27分で表定速度は27.0km/h
- 気仙沼から柳津までの55.3km - バス
- 運行本数は1日15本〔平日〕
- 所要時間は1時間56分で表定速度は28.6km/h
- 気仙沼から前谷地までの72.8km - バス(※ 柳津-前谷地間は停車なし)
- 運行本数は1日10本〔平日〕
- 所要時間は2時間31分で表定速度は28.9km/h
(※ 柳津-前谷地間は35分、30.0km/h)
- 柳津から前谷地までの17.5km - 列車
- 運行本数は1日9本〔平日〕
- 所要時間は21分で表定速度は50.0km/h
1番から4番はバス専用道方式のデータになるだけど、気仙沼から前谷地までの72.8キロを2時間31分かかり、表定速度は時速30キロにみたず。かたや、5番の鉄道のデータでは表定速度が時速50.0キロといっきにあがる。鉄道の優位はあきらかじゃないか。県都仙台へは前谷地からさらに56.0キロ、1時間ほどかかるだ。気仙沼線を鉄道で復旧せやあ、いまより1時間ぐらい所要時間をちぢめれるし、県都仙台までの直行列車だって設定できる。
128.8キロってどんなきょり?
さいごに、仙台から気仙沼までの128.8キロっていうきょりをわが愛知県にあてはめてみるとどうなるか、みてみる。起点は名古屋とした。
- ひがしは静岡県の愛野(あいの)まで127.0キロ
- みなみは三重県の白木(しらき)まで128.2キロ
- にしは滋賀県の南草津(みなみくさつ)まで129.4キロ
- きたは岐阜県の渚(なぎさ)まで128.7キロ
- 東北方向は上松(あげまつ)まで
- 名古屋 → (JR中央線で125.8キロ) → 上松
〔上松は長野県の木曽谷にあるえきで、おんたけさんの東南になる〕
- 名古屋 → (JR中央線で125.8キロ) → 上松
う~ん、128.8キロってのはずいぶんとおくまでいけるもんだね。ぜんぶ愛知県からとびでちゃっとるよ。こんなにとおいのに、やっぱり気仙沼線区間だけとはいえ72.8キロもあるだで、やっぱりバスじゃいかんよ。さんこうに1番の名鉄名古屋から愛野までの路線図をつけとく。名電赤坂(めいでんあかさか)を前谷地(まえやち)に、二川(ふたがわ)を柳津(やないづ)にみたてた。