えちぜん鉄道にはわかくてきれいなアテンダントのおねえさんがようけおって、いっかいのりにいきたいなっておもっとる。ところで、きょう2018年11月26日は伏見ミリオン座に映画『えちてつものがたり』をみてきた。おわらい芸能人のゆめをすてて故郷勝山にもどった主人公が、じもとえちぜん鉄道のアテンダントになってかつやくするっていうものがたりだ。家族愛あり鉄道愛ありの感動ものがたりだっただけど、わがこころにのこったのは、「いったん廃止になった鉄道が、じもとのひとたちの熱意で復活した」っていうとこだ。前身の京福電鉄時代に2回にわたる正面衝突事故をおこして廃業においこまれとったもんが、えちぜん鉄道としてうまれかわったうえで2年后の運行再開をはたしとるだ。あかじ国鉄をひきついで列車をはしらせとる通常の三セク鉄道とはひとあじちがう、ほねのある鉄道だなっておもったよ。
- 正面衝突事故(京福電鉄時代)
- 2000年12月17日、志比堺(しいざかい)-東古市(ひがしふるいち)間で越前本線と永平寺線の電車が正面衝突。
- 2001年6月24日、保田(ほた)-発坂(ほっさか)間でふたたび電車同士の正面衝突事故。翌2001年6月25日から全線運行休止。
- えちぜん鉄道の設立
- 運行再開(えちぜん鉄道として)
- 勝山永平寺線(かつやまえいへいじせん)
- 2003年7月20日、福井-永平寺口間が運行再開(前日特別運転)。
- 2003年10月19日、永平寺口-勝山間が運行再開(前日特別運転)。
- 三国芦原線(みくにあわらせん)
- 20037月20日、福井口-西長田(にしながた)間が運行再開(前日特別運転)。
- 20038月10日、西長田-三国港(みくにみなと)間が運行再開(前日特別運転)。
しゅっぱつ進行 - えちぜん鉄道
(ちゅうにち 2018.9.12 ゆうかん)
- えちぜん鉄道福井発勝山いきの車内。アテンダント4年めの秋田智香さん23才が「あついので、からだにきをつけてください」って乗客にこえをかけながら、まどのブラインドをおろした。
- アテンダントのしごとはきっぷ販売、案内放送、高令者の乗降のてつだいなど。日中の時間帯に列車にのる。計12人でみんな女性だ。
- 運転士に運転に集中してもらい、安全を確保するねらい。前身の京福電鉄は2000年と2001年、列車同士の衝突事故をあいついでおこした。くににもとめられた安全対策への投資は困難として、経営から撤退。運行を現会社がひきついだ2003年、アテンダントはうまれた。
- 秋田智香さんは沿線出身。高校卒業后は一時、旅館につとめとった。就職活動中の高3のあき、車内でアテンダントに「面接がんばってね」ってはげまされたことも、転職さきにえらんだ理由っていう。
- 客にのりつぎのバスの時刻をとわれ、こたえたときなど、やくにたてるとすなおにうれしい。観光客の質問にそなえ、沿線のやまやはなのなはおぼえた。はなしかけられ、たよられる存在でありたいってねがう。文=梶山佑さん、写真=田中久雄さん
|
◇ ◇
(さんこう)