三岐線も台風被害から復旧〜2011年 11月とおか〜

台風で運行休止になったのは南海高野線（こうやせん）や紀勢線（きせいせん）、身延線（みのぶせん）だけじゃなかった。わが愛知県のとなり三重県でも、三岐鉄道の三岐線（さんぎせん）が台風 12号で被害をうけ、よっかまえの 2011年 11月とおかに全線での運行を再開するまでの 2か月ほど、一部区間が運行休止になっとっただ。

三岐鉄道三岐線路線図（グーグルマップ）

2011年 9月よっかよる、台風 12号による豪雨のえいきょうで、保々（ほぼ）−北勢中央公園口（ほくせいちゅうおうこうえんぐち）間の朝明川（あさけがわ）にかかる鉄橋が損傷をうけ、保々−梅戸井（うめどい）間がバス代行輸送になる。
かり復旧工事として、かたむいとった橋脚とほの部分のきょうりょうを撤去し、あらたなきょうりょうを設置、もとの橋脚の前後 2か所に鉄骨製のかり橋脚を設置。
かり復旧工事をおえ、2011年 11月とおかから全線で通常ダイヤでの列車運行を再開。
今後は撤去されたもとの橋脚の位置に、あらたな橋脚を再度建設しなおす本復旧工事へはいるものとおもわれる。

三岐線とは

かつて三重県と岐阜県の関ケ原をむすぶことを目的としとったで、三岐線のなまえがついとる。
鉄道事業はもともとセメント輸送が主力だったけど、現在では地域住民や行楽のあしとして旅客輸送の比重もあがってきとる。
北勢線（ほくせいせん）とあわせて三岐線を運営する三岐鉄道の筆頭かぶぬしは小野田セメントの後継企業である太平洋セメント株式会社。
三岐線東藤原−西野尻間
2001年には開業 70周年を記念して三岐線西藤原（にしふじわら）に蒸気機関車のテーマパーク「ウィステリア鉄道」を、2003年には丹生川（にゅうがわ）に「貨物鉄道博物館」を開館し、ボランティアとともに貴重な鉄道車両の保存もやっとる。
路線データ
- 近鉄富田（きんてつとみだ）−西藤原間 26.6km （旅客輸送）。
  （このほかに貨物専用として、富田−三岐朝明信号場間 1.0kmがある）
- 富田−東藤原（ひがしふじわら）間でセメントを中心とした貨物輸送をおこなっとる。
- 全線単線電化。
- 軌間 1067mm （狭軌）。
- 最高速度 70km/h。
路線図
三岐鉄道路線図
列車運行
- 近鉄富田−保々間の区間運転列車をふくめ、1時間あたりあさが 3、4本、ほれ以外の時間帯ではほぼ 2本の運転。
- すべてふつう電車で、ワンマン運転をやっとる。
- 三岐線と北勢線のりょうほうでつかえる『三岐鉄道1日乗り放題パス』（おとな 1,000円、こども 500円）があり、三岐鉄道全線の有人駅で発売されとる。