新黒部駅に がっかり

2014年度の 北陸新幹線 開業に むけて、2012年 5月 13日、ついに 新黒部駅の 建設 工事が はじまった。開業した ときの イメージを 黒部市が コンピューター グラフィックスで つくって 公開しとるって いうで、みて みた。

新黒部駅 周辺 景観 CGの シーン (黒部市)
新黒部 05 駅舎 正面 (ひがしがわ)
駅舎 正面 (ひがしがわ)
新黒部 04 富山地方鉄道 連絡 通路
富山地方鉄道 連絡 通路
新黒部 02 えきまえ ロータリー (ひがしがわ)
えきまえ ロータリー (みおろし)
新黒部 03 えきまえ ロータリー (ひがしがわ)
えきまえ ロータリー (めの たかさ)
新黒部 01 全景
全景
新黒部 06 うらがわ (にしがわ)の 駐車場
うらがわ (にしがわ)の 駐車場

じつに きれいだけど、じつに がっかりだ。

新黒部駅の 付近は 北陸新幹線は 南北に はしるだけど、いまの 市街地が にしの ほうに あるのに、駅の 正面が ひがしを むいとる。まあ これは、北陸新幹線の すぐ にしがわを 高速 道路が ならんで はしっとって、にしがわを 正面に せえと おもっても むりなだで しょうがない。

つぎに、富山地方鉄道との 連絡だ。富山地方鉄道電鉄富山駅を 起点に、富山湾 ぞいに はしって きた ものが、黒部に きて 内陸に むきを かえ、黒部川 中流の 宇奈月温泉駅 (うなづきおんせんえき)まで いく 路線なだけど、これが 黒部市の まちなかから ちょっと ひがしに いった とこで 北陸新幹線と まじわり、ここに 富山地方鉄道も あたらしい 駅を つくる。ほんとうなら 新幹線の 新黒部駅と 富山地方鉄道の あたらしい 駅を 一体的に つくるべき ところなのに、それぞれ はなれた ところに つくる。のりかえ駅に なるとは いう ものの、いったん それぞれの 駅舎を でて 連絡 通路を とおって いかにゃ いかん。まあ、JRが のりかえ 利便性に 配慮せんのは いまに はじまった ことじゃ ないで、いまさら ほれを もとめても しょうがない。

本題は えきまえ ロータリーだ。

駅って いうのは、えきまえに にぎわいが あってこそ たのしい。
「駅を おりると すぐ ほこに みせやさんが ある。喫茶店が ある。たべものやさんが ある。居酒屋が ある。ほんやさんが ある。駅を おりて まちなかに すいこまれて いく ひとたちや、はんたいに どっか よそに いく ために 駅に むかう ひとたちが いろんな ながれを つくって いきかう。なんだか がやがやしとって 活気が ある」
これが もとめる 光景だ。

これに たいして、新黒部の えきまえには 「ひと」が ない。って いうか、ひとを むかえいれて くれる ものが ない。あるのは でっかい ロータリー。観光 バスが、タクシーが、おくりむかえの マイカーが 駅に アクセスする ことしか かんがえとらん。えきまえに にぎやかな まちなみを 展開しようなどとは まるっきり おもっとらんだ。ここを 黒部市の あたらしい まちの 中心、にぎわいの 中心に しようなどとは おもっとらんだ。
「喫茶店だとか たべものやさんだとか 居酒屋だとか ほんやさんだとかは、クルマに のって ロードサイドに いきゃあ あるだよ。べつに えきまえの にぎわいも もとめとやへんし、あるいて くらせる まちづくりなんかも めざしとやへんだよ」
ほんな こえが きこえた。



(さんこう)