中国にとられた - ジャカルタ-バンドン高速鉄道計画

2015年9月よっかに中止が決定したっておもったら、また、23日になって継続が表明されたインドネシアジャカルタ-バンドン高速鉄道計画。わるい予感がするな~っておもったとこで、ついにきょう2015年9月29日、中国案採用の方針がかたまったげな。

◇JAMP速報 - 2015/09/29-12:42
にほんと中国が受注をきそっとったインドネシア、ジャワ島の高速鉄道計画について、インドネシア政府は中国案を採用する方針をかためた。
にほん案採用せず - NHK 2015.9.29
△ にほん案採用せず - NHK 2015.9.29

う~ん、ざんねん。


(さんこう)

  • インドネシア高速鉄道、にほん案採用せず - NHKニュース|2015年9月29日19時50分
    • 日本と中国が受注を目指していたインドネシア高速鉄道計画について、インドネシアのジョコ大統領の特使が、菅官房長官と会談し、日本側の提案を採用しない考えを伝えたのに対し、菅官房長官は、遺憾だという考えを示しました。
    • インドネシア高速鉄道計画を巡っては、日本と中国の間で激しい受注競争が行われています。こうしたなか、菅官房長官は、2015年9月29日午前、総理大臣官邸で、インドネシアのジョコ大統領の特使として日本を訪れているソフヤン・ジャリル国家開発企画庁長官と会談しました。
    • この中で、ソフヤン長官は「日本と中国の双方の提案は再検討が必要だといったんは判断したが、その後、中国側からインドネシア政府の財政負担を伴わずに事業を実施できるという新たな提案があった。中国提案を歓迎したい」と述べ、日本の提案を採用しない考えを伝えました。
    • これに対して、菅官房長官は「日本は実現可能な最良な提案を行ったと確信している。日本提案が選ばれなかったことは残念だ」と述べました。そのうえで、菅官房長官は「参画機会を公平に提供すると説明を受けていたにもかかわらず、方針が急きょ変更され、中国提案を歓迎することになった経緯は理解し難く、極めて遺憾だと言わざるをえない」と述べました。
    • なぜ中国案が採用されたのか
      インドネシア高速鉄道計画を巡っては、日本と中国の間で激しい受注競争が行われてきましたが、インドネシア政府は、今月初め、日中のいずれの案も政府に財政負担が生じることなどを理由にいったんは高速鉄道計画そのものを見直すことを決めました。背景には、多額の財政負担を強いられる高速鉄道が本当に必要なのか疑問視する声が開発の遅れている地方を中心に出ていたことがあり、ジョコ大統領としてはこうした不満の声に配慮せざるを得なかった面があります。
    • しかし、高速鉄道計画を巡ってインドネシア政府が要求していた、▽政府に財政負担が生じない、▽融資に対する返済保証を政府は行わない、▽企業連合などが建設から運営まで当たる、などの点について、今月中旬になって、中国側が要求に応じる考えを伝えたことから、ジョコ大統領はこれを評価し、中国が出した案に沿って、再び高速鉄道の建設を目指すことに方針を転換しました。
    • 一方、日本の出した案では、資金調達の大部分はインドネシア政府の保証が必要な円借款を利用することになっており、日本側にとっては、インドネシア政府の要求を受け入れることは困難でした。
    • ほかの受注競争への影響懸念
      日本はインドネシアにとって最大の援助国であり、戦後からさまざまなインフラ事業が日本の資金援助で行われてきました。近年もジャカルタで日本の円借款を利用したインドネシアで初めてとなる地下鉄の建設が始まったほか、インドネシア最大の石炭火力発電所を日本企業が参画する企業グループが受注するなど、インフラ開発における日本の存在感は大きく、今回の高速鉄道の受注競争でも、当初は圧倒的に有利だと見られていました。
    • さらに日本の関係者は地震が頻発するインドネシアでは日本の新幹線の安全性や高い技術が強みになると自信を持っていただけに今回、受注を逃したことに関係者の間では失望と落胆が広がっています。
    • 日本はインドネシア以外でも、シンガポールとマレーシアの首都クアラルンプールの間のおよそ330キロを結ぶ高速鉄道の建設計画を巡り、中国などと受注競争を続けていて、今後、日本が戦略の見直しを迫られる可能性もあります。
    • 官房長官 「中国案は現実的か疑問」
      官房長官は、午後の記者会見で、「インドネシア大統領の特使が、『急きょ中国の提案を受け入れた』と説明に来たので、『全く理解をすることができず極めて遺憾だ』と率直に伝えた」と述べました。
    • そのうえで、菅官房長官は、「インドネシア政府の財政負担や債務保証を伴わずに事業を実施できるという中国の新たな提案は、わが国としては全く考えられない提案だ。常識では考えられず、現実的にうまくいくかどうかは極めて厳しいと思う。今までもそうした例が何箇所もあるのではないか」と述べ、中国の案が現実的にうまくいくかどうかは疑問だという認識を示しました。
    • 中国外務省 「融資条件や工期で優位」
      中国外務省の洪磊報道官は、2015年9月29日の記者会見で、「中国は高速鉄道の建設と運営の経験が豊富で、外国との協力モデル、融資の条件、技術移転、工期の面で優位を占めている」と述べ、こうした点がインドネシア政府に評価されたという考えを示しました。
    • インドネシア高官「日本参入難しい」
      インドネシア高速鉄道計画を巡り、インドネシア政府が中国案を採用したことについて、テテン・マスドゥキ大統領首席補佐官は記者団に対し、「日本は、2国間の政府対政府の枠組みを希望していたが、今回は、企業対企業の枠組みによるプロジェクトであり、日本の参入は難しい」と述べ、インドネシア政府が主体となって高速鉄道を整備するという日本案は受け入れられなかったと説明しました。
    • 一方、テテン首席補佐官は「インドネシアでは今後も港湾施設の整備や、高速道路の建設など、日本が参入する機会のあるインフラ整備計画が数多くある」と述べ、インフラ整備を進めるうえで、日本との協力は続けたいという考えを強調しました。
  • インドネシア高速鉄道計画、一転「継続」 - 調整大臣が表明:日本経済新聞(ジャカルタ=渡辺禎央さん)|2015/9/23 23:17
    • インドネシアのダルミン経済担当調整相は2015年9月23日、日本と中国が受注を競っていた首都ジャカルタ―バンドン間(約140キロメートル)の高速鉄道計画について「一定の条件を守った上で継続できる」と述べ、白紙撤回せずに実現を目指す方針を明らかにした。インドネシア側は政府予算を使わないなどの従来姿勢は崩しておらず、日本には厳しい情勢が続きそうだ。
    • ダルミン氏は日本の谷崎泰明・在インドネシア大使と会談後、記者団に語った。計画の条件として「政府予算を使わず、融資では政府保証をつけない」と繰り返した上で「国営企業が費用を賄えるよう事業費や速度、駅の数、採用する技術の改定が必要だ」と述べた。
    • ダルミン氏は日中案の両方を採用せず、計画をいったん白紙化すると発表した今月2015年9月3日、「最大で時速200キロメートル程度の『中速鉄道』を検討していく」と表明。外国企業との連携に門戸を開く姿勢を示していた。谷崎氏は2015年9月23日の会談での高速鉄道の定義など「詳細は説明できない」としている。
    • 高速鉄道計画を巡っては、日本が長年、事業化調査などで協力していたが、2014年10月に発足したジョコ政権が優先的に整備しない方針を表明。日本は静観の構えだった。ところが2015年3月以降、中国が緩い融資条件や短い工期を武器に売り込みを加速。インドネシアは2015年8月末ごろに採否を決める流れだったが、日中両国が条件を満たせず、決定は棚上げになっていた。
  • インドネシア方針撤回「高速鉄道の建設めざす」 - NHKニュース|2015年9月23日21時34分
    • 日本と中国が受注を目指していたインドネシア高速鉄道計画について、インドネシア政府の担当閣僚は、日本側に計画そのものを見直すとしていた政府の方針を撤回し、引き続き高速鉄道の建設を目指す考えを伝えたことが分かりました。
      中止から一転計画継続 - NHK 2015.9.23
    • インドネシア高速鉄道計画を巡っては、日本と中国の間で激しい受注競争が行われてきましたが、今月初めインドネシア政府はどちらの案も財政負担があることなどを理由に、高速鉄道計画そのものを見直すことを決め、列車の速度を落とした鉄道建設を行う意向を示していました。
    • 2015年9月23日、インドネシアのナスティオン経済担当調整大臣は日本の谷崎泰明大使と首都ジャカルタで会談しました。会談後、ナスティオン経済担当調整大臣は記者団に対し「インドネシア政府は高速鉄道を建設することを大使に伝えた」と述べ、計画そのものを見直すとしていた政府の方針を撤回し、引き続き高速鉄道の建設を目指す考えを明らかにしました。その上で、鉄道の建設にあたっては、インドネシア政府の財政負担がないことや、企業連合などが建設から運営まで行うことなどの条件を谷崎大使に伝えたということです。
    • 会談のあと、谷崎大使は記者団に「まずは本国に報告したい。それ以上、詳細について説明することはできない」と述べ、日本政府としてはインドネシア政府が方針を撤回した背景などを慎重に分析したうえで、今後の対応を検討することにしています。
  • 中止@@! - ジャカルタ-バンドン高速鉄道計画 - あきひこゆめてつどう|2015/09/04
  • インドネシア:中国鉄道案、波乱ぶくみ - 用地取得や利子おもに - 毎日新聞(ジャカルタ平野光芳さん)|2015年10月01日東京朝刊 〔ついか〕
    • 「経路もえきの位置もぜんぶおんなじで、ちがうのは金額のみつもりだけ。これはあきらかに先行するにほん案のうつしだ」。中国が2015年8月に提出した案をみたインドネシア運輸省の幹部は、毎日新聞の取材にこう証言した。
      インドネシア高速鉄道路線図 - まいにち 2015.10.1
    • にほん、インドネシア両政府は数年まえから協力してジャカルタ-バンドン間(直線で120キロ)での高速鉄道導入にむけ、需要予測や地質調査など綿密な調査を実施しとった。ところがこの幹部によると調査結果が「親中派」の関係者をつうじて中国がわに流出したっていう。じっさい、ことし2015年3月に中国が突然参入を表明してから、提案書提出までわずか5か月。中国がわが詳細なボーリング調査などを実施した形跡もない。
    • 中国が全力をそそいだのは資金面での支援だ。数千億円の事業費の大半を融資し、「インドネシア政府の財政支出や債務保証なしで建設できる」との姿勢でさいごまでインドネシアがわの要求をのみつづけた。にほんは採算などをこうりょしてさいごの一線で譲歩せんかったため、明暗がわかれた。
    • インドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画をめぐるいごき
      • 2011年、ユドヨノ前政権がジャワ島で高速鉄道を建設する計画を公表
      • 2014年1月、にほんが2億6千万円を投じ、事業化調査を開始
      • 2015年3月、中国が計画参入を表明
      • 2015年8月、ジョコ大統領が内閣改造をおこない、新幹線をおすゴーベル貿易大臣を更迭。また、インドネシア政府が委託したアメリカ系コンサルタント会社がにほんと中国双方の案を評価
      • 2015年9月みっか、インドネシア政府が高速鉄道計画の白紙化を発表
      • 2015年9月23日、ナスティオン経済調整大臣がにほん大使に計画継続を伝達
      • 2015年9月29日、ソフィアン国家開発企画庁長官がにほんにきて、菅義偉官房長官に中国方式の採用方針を伝達