名古屋からJRで津から伊勢志摩、南紀にいくときにとおるのが伊勢鉄道だ。関西線や紀勢線とはべつの線だけど、JR東海の快速みえやワイドビュー南紀がふつうにとおっていくため、意識することがない。伊勢鉄道は四日市と津をむすぶ線だ。正確にいうと、関西線の四日市よりふたつみなみの河原田(かわらだ)っていうえきから分岐して、紀勢線の津に合流するまでの22.3キロが伊勢鉄道になる。関西線を亀山までいって、ほっから分岐する紀勢線にのりかえても津にいけるだけど、名古屋から津までのきょりでいうと、亀山まわりが75.4キロ、伊勢鉄道をつかうと66.4キロと、9.0キロの短縮になるだ。ちなみに、近鉄名古屋線の名古屋から津までは66.5キロで、これとほぼおんなじきょりになる。
ところで、この伊勢鉄道、もともと国鉄伊勢線として開業して、あとで三セクに移管されたもんだけど、あんのじょうっていうか、資金問題になやんどるらしい。ちゅうにちの記事にこんなふうにのっとった。
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「全市町が存続に理解」 - 伊勢鉄道支援問題で三重県(ちゅうにち 2015.12.11)
- 三重県と関係市町による三セク「伊勢鉄道」への財政支援問題で、三重県の福田圭司地域連携部長は、2015年12月とおかの三重県議会常任委員会で「各市町から存続への理解をえた」ってのべ、財政支援をつうじた伊勢鉄道の存続に、関係市町すべてが同意したことをあきらかにした。こんごは、首長の最終的な了解をえられとらん市町との年内合意をめざす。
- 伊勢鉄道は施設や設備の老朽化がすすみ、安全運行に必要な設備の更新をもりこんだ「中期安全設備整備計画」を昨年2014年末に策定した。三重県によると、2016年度から2028年度にかかる事業費は18億3千万円で、くにの補助金や自社資金などをあてても10億円の資金不足が発生する。
- 三重県地域連携部が市町にしめした案は、三セク設立時の出資わりあいなどにおうじて負担わりあいを設定。伊勢鉄道が集中的な経営改善にとりくむ2016年度から2018年度の3年間に、三重県が5億円、伊勢鉄道の沿線3市町が2億5千万円、JR紀勢線、JR参宮線の沿線12市町が2億5千万円を負担する。三重県地域連携部は、各市町が負担する具体的な金額を公表しとらん。
- 三重県地域連携部は財政当局にたいし、三重県の初年度の負担として1億円を、新年度予算案に計上するよう要求した。
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う~ん、設備更新でいる18億3千万円のうち資金不足となる10億円を、三重県や関係自治体に負担をおねがいするわけだ。苦労しとるね。
(さんこう)