JR豊肥線(ほうひせん)と接続する立野(たての)を起点として、終点の高森(たかもり)にいたる全長17.7キロの盲腸線が南阿蘇鉄道だ。2016年4月じゅうよっかと16日の熊本地震で被害をうけたあと、末端部7.2キロが孤立区間としてかたちばかりの運行再開をはたしとっただけど、立野から10.5キロの運行休止区間について、やっと先月2018年3月みっかに復旧工事に着手することができた。工事にはでっかい鉄橋やでっかいトンネルの復旧もあって、70億円もかかる。先月2018年3月みっかに着手できたことをよろこびたい。
復旧工事着手をつたえる新聞記事
(熊本日日新聞 - 2018/3/3)
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NHKあさいちで紹介された南阿蘇鉄道の現在のようす
△ 2018.4.23 あさいち - 南阿蘇鉄道 (1)、(2)、(3)
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(さんこう)
- 南阿蘇鉄道は22年度全線復旧へ「ようやくすすみはじめました」 - スポニチ|2018年4月14日05:30
- 鉄橋やトンネルが崩れた南阿蘇鉄道(本社・高森町)は、今も全線17.7キロのうち立野-中松間(10.5キロ)が不通のまま。だが、2022年度の全面復旧に向けた工事が今年2018年3月から始まった。
- 高森町出身の整備士、住吉耕太さん(30)は「この先どうなるんだろう…と、ずっと思っていました」とこの2年を振り返る。入社13年目で3才と1才の娘の父。地震前にもう1人いた整備士が辞め、今は住吉耕太さんだけ。16人いた社員も8人に減った。エンジンのある気動車5両、トロッコ列車の機関車2両、客車3両を1人で担当。地震前に比べて1日の運行量は上下線6本と、3分の1以下だが「電車は走らなくても点検が必要。人が減り、仕事が増えた」という。
- 全面復旧に必要なおよそ70億円の負担が問題だったが、大規模災害に遭った鉄道事業者に対し、国が復旧費用のほぼ全額を負担する新制度の適用が昨年2017年末に決まった。
- 阿蘇の雄大な景色の中を走る南阿蘇鉄道。「観光列車として人気が出て、これからという時の地震だったので本当に落ち込みました。でも、ようやく進み始めました」と前を向いた。
- 南阿蘇鉄道、全線復旧にすくなくとも5年 - はしかけかえやトンネル短縮も|のりものニュース|2017.04.18
- 復旧費用は65億~70億円に
国土交通省は2017年4月16日(日)、南阿蘇鉄道の災害復旧に関する調査結果を発表。全線の復旧に少なくとも5年、費用はおよそ65億~70億円を要する見通しであることを明らかにしました。 - 2016年4月に発生した熊本地震により、熊本県内を走る第三セクターの南阿蘇鉄道は、高森線(立野~高森間17.7km)の全線が被災。このうち被害が比較的軽度だった中松~高森間は、2016年7月31日(日)から運転を再開していますが、残りの立野~中松間は復旧の見通しが立っていません。
- 山ごと動いた犀角山トンネル
調査結果によると、立野~長陽間にある犀角山(さいかくやま)トンネルは、長さ125mのうち高森側約40mの区間が山ごと動いたため、トンネルにゆがみ(49cm程度の横ずれ)が生じています。 - 復旧方法としては、この40m区間の山を切り崩して、高森側のトンネル入口を40mセットバック(後退)させます。設計および工事期間は、補強、補修工事を行う戸下トンネルとあわせて3年程度、概算費用はおよそ20億~25億円の見込みです。
- 復旧費用は65億~70億円に
- 運行再開おめでとう\(^ ^)/ - 2016.7.31 南阿蘇鉄道が一部区間で - あきひこゆめてつどう|2016/07/31
- 南阿蘇鉄道の復旧にくにが財政支援 - あきひこゆめてつどう|2016/06/26