きょう2021年4月とおか新装開業した岡崎信用金庫資料館を、きょうみてきた。そもそも旧東海銀行の前身岡崎銀行本店としてたてられたいしづくりのたてもんで、篭田総門のへん、みなみに東海道に面してある。
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たてもんの東南部分に、しかくいまわり階段。2階から3階へはおとめがしてあって、あがっていけん。
2階展示室。ひとつの階がまるごとひとつの展示室になっとる。
1階展示室。おなじく、ひとつの階がまるごとひとつの展示室になっとる。
にしがわにひとつだけあるでいりぐちからそとにでて、壁面をみあげてみる。ちゃいろとしろの2色の壁面は、ちゃいろがあかレンガ、しろが岡崎産御影石(みかげいし)。
みなみ、東海道のがわにまわって、壁面をみあげてみる。そとにでたとこであった行員さんが説明をしてくれただけど、岡崎銀行本店当時は、いまはとざされとるこのみなみがわのでいりぐちが玄関だったっていう。こっちが正面だっただけあって、りっぱだ。玄関のうえからまるいかざりばしらがたっとるし、てっぺんみぎがわには銅板ぶきのとんがり帽子のやねがのっとるし、てっぺんひだりがわには銅板ぶきの台形のやねがのっとる。
さらに、行員さんはおしえてくれる。1917年にできたこのたてもんを設計者したのは、鈴木禎次(すずきていじ)。あの、東京駅丸の内駅舎を設計したことで有名な辰野金吾(たつのきんご)の弟子だったっていう。またこのたてもんは岡崎くうしゅうで被害をうけて、内部が焼失。ほねぐみだけが奇跡的にのこったとのこと。戦后は、岡崎くうしゅうでたてもんをまるごと焼失した岡崎商工会議所がはいっとったっていう。いまみてきた階段や展示室も、岡崎銀行本店当時のもんじゃなかった。
さらにさらに、おしえてくれる。きょうまで休館しとったのは、耐震工事をやっとったためとのこと。耐震工事も、ただの耐震工事じゃない。免震構造にしたとしてもかぎりがあるってことで、たてもんがたたらをふむ構造にしたとのこと。要は、つよいゆれがあったばあい、たてもんが地面のとこできりはなされて、よこにおっとっとってずれるってわけだ。なるほど。おてらの山門なんかでも、台座みたいないしのうえに、ただはしらがのっとるだけだけど、このことでおおきな地震がきてもかんたんにたたらをふむことができて、こわれんですむってことをきいたことがある。
行員さんに礼をいって、見学をおえる。
このあと、みなみに桜城橋(さくらのしろばし)までいって、中央緑道をきたに篭田公園にむかってあるいとるとこで、みぎ45度に岡崎信用金庫資料館を再発見。なかなか全体のみえにくい岡崎信用金庫資料館のたてもんだけど、こっからならようわかる。満足して、うちにかえる。
(さんこう)
- 岡崎城の篭田総門のあとをみてきた - 2019年8月31日 - あきひこゆめてつどう|2019/08/31
- 説明会があったあきちのきたがわに岡崎信用金庫資料館。いしづくりの風格のあるたてもんだ。あらためておとずれたい。