2021年10月28日、東幡豆と西幡豆の駅舎をみてきた。とりこわしがきまったことをしっていってきただけど、まあ、なきにいったようなもんだ。
〔ふるいから吉良吉田まで〕 〔東幡豆までいって駅舎をみる〕 (東幡豆の駅舎) 〔いったん蒲郡までいっていっぷく〕 〔西幡豆までもどって駅舎をみる〕 (西幡豆の駅舎) 〔かえり〕 [乗車記録] |
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ふるいから吉良吉田まで
ふるい8時ちょうどの吉良吉田いきふつうにのる。電車はきんぎょばちのあっかい電車で、高校生らもいっぱいのる。おくはすいとるのにいりぐちはぎゅうづめで、乗客はたちきゃく8わり。
みなみにすすんで、桜井に停車。のりおり多少。ここで、しんあんじょういき急行といきちがい。
南桜井に停車。アイシンエイダブリュにつとめるひとたちがどどーっておりて、乗客は座席に10わりにへる。
米津に停車。ここで、しんあんじょういきふつうのあっかい電車とすれちがい。
矢作川をわたる。みぎ車窓に米津橋。矢作のながれみずすめり。
桜町前に停車。西高生らがおおぜいおりる。
新可児いき急行のあっかい電車といきちがって、西尾に停車。うしろ2両をきりはなし。乗客がいれかわって、座席に7わりになる。
福地に停車。ここで、しんあんじょういきふつうのあっかい電車といきちがい。吉良高生もなんにんかのってくる。
福地をでて、きゅるきゅるひだり曲線をいったあと直線にもどる。西尾線のうち、西尾からみなみは旧西尾鉄道区間で、ちょっと線形がわるい。
矢作古川と広田川(こうだがわ)をいっぺんにわたる。
みぎ曲線をとおって進行方向をみなみむきにもどす。
上横須賀(かみよこすか)は、微妙なりょうぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって停車。
たなかを時速100キロですすむ。旧西尾鉄道区間でも線形のいいとこがある。
ところで、架線柱に「限界B教習用」の表示を発見。旧西尾鉄道区間はパノラマスーパーがはいっていけんってことをきいたことがあるだけど、このことかもしれん。限界Bってことは、限界、すなわち「車体断面のおおきさの限界範囲」がちいさいだ。西尾線のうちでも、わがふるいのえきをふくめたしんあんじょうから西尾までのあいだでこんな表示をみたことがない。さっきの上横須賀のえきも、いきちがい線の間隔がせばいきがする。
8時27分、吉良吉田は3番のりばにとうちゃく。そうとうな旧曲線にあるのりばだ。
吉良高生らはのりばからよこにおりて、ほのままかいさつをでていく。こっからフレンドバスにのりかえて高校までいくだ。
東幡豆までいって駅舎をみる
吉良吉田は、3番のりばから2番のりばに移動。3番のりばからよこにおりたとこから、ひだりにいったとこにあるのりかえかいさつをとおっての移動だ。このさきの蒲郡線に自動改札機を導入せんことにしたことで、こんなのりかえかいさつをとおらにゃいかんくなった。
3番のりばから、吉良吉田8時33分の蒲郡いきふつうにのる。電車は、6010編成2両6000系かんつうがたのあっかい電車。蒲郡線はワンマン運行で、6009編成から6013編成までの5本のかんつうがた電車でまかなわれとる。
乗客は、座席に4わり。ひがしにむかってしゅっぱつ。
すぐに矢崎川をわたる。
線路のみぎ、名鉄バスとおんなじバスがふみきりまち。たぶんこれがフレンドバスだ。
時速90キロでひがしにすすむ。蒲郡線は、三河線におなじく三河鉄道がつくった鉄道なだけど、三河線以上に速度がはやい。
みぎぶくらみのいきちがい分岐を直進して、三河鳥羽に停車。いつもあるいきちがいはなし。まんだあさの変則時間帯なだ。
みぎがわ通行で西幡豆に停車。ここの駅舎は、たしか10月からとりこわしにかかるってきいとったけど、まんだある。さきに東幡豆の駅舎をみることにして、のりつづける。
きりとおしをぬけていったとこで、みぎに三河湾のうみ。
みぎがわ通行で東幡豆にとうちゃく。8時43分。のってきた電車をみおくり。
電車がいったあとののりばにおとがない。さびさびのあっかいトタンやねの駅舎。クルマできたおとこのひとが写真をいっぱいとっとる。電車できてほしいな。
構内ふみきりで駅舎のあるきたがわにわたったとこで、「工事のおしらせ」を発見。「駅舎、旧売店の解体工事をおこなう」とのこと。売店もあっただ。べつむねの便所はこわさんみたいだ。
自動改札機もないかたちばかりのかいさつぐちをくぐって、まちあいしつ。コの字がたにきのベンチ。かべうえのふれあいコーナーに東幡豆小学校児童作品。こどもらがかいたあっかい電車のえがはりだしてあるだけど、「あっかい名鉄電車はみんながのると元気になるよ!」ってかきこんだえもある。かけどけいがあるのもいい。こんなすてきな空間をなくしちゃうのか。このえきから電車にのるひとは、これからのざらしのまま電車にのることになるだ。さびしい光景になるな。
さて、吉良吉田いきふつうで西幡豆にいかあっておもったら、構内ふみきりであしどめ。のれずじまい。のれんままにめのまをいくあっかい電車をみおくり。
駅舎からそとにでて、むかいのくだもんやさんではなしをきく。おくさんによると、「駅舎のひがしにつづいてあるのが売店のたてもんなだけど、旧売店は30年以上もまえにやらんくなった」とのこと。「わたしはほこのむすめ」とのこと。え! おどろくおれに、「やおやといっしょに売店もやっとっただ」っておしえてくれる。ほういうことか。名鉄の直営じゃなくて、むかいのやおやさんに売店をまかせとっただ。「売店をやめてからは、たぶん名鉄からかりてだっておもうけど、倉庫としてつかっとった」とのこと。ほれがこんかい駅舎といっしょにこわすことになっただ。
売店もいっしょになっとったやおやさんが、いまは藤園果花(とうえんかお)っていうなまえのくだもんやさんになって、このおくさんがやっとる。くだもんやさんのほかに葬式の生花もあつかっとる。ほいから、みせのたてもんには喫茶店になっとる部分もあるだけど、ここはべつの経営者みたいで、「きょうはやすみみたい」とのこと。さらに、むかし蒲郡線にパノラマカーがのりいれとっただけど、パノラマカーがとまっとったのは東幡豆だったか西幡豆だったかきくと、「東幡豆だった」っておしえてくれる。「三ケ根山(さんがねさん)があって、うさぎじま、さるがしまがあって、ここ東幡豆が三河湾観光の拠点になっとった」とのこと。「バスも発着しとった」っていう。いや、じつに貴重なはなしがきけた。みかんをひとふくろかって、みせをでる。
藤園果花から線路ぞいをにしにいって、みぎにえびせんべいどころ中新本舗。
いったん蒲郡までいっていっぷく
えきにもどって、東幡豆9時20分の蒲郡いきふつうにのる。電車はもちろん、かんつうがたのあっかい電車。すぐに西幡豆にいかんで、いったんはんたい方向に蒲郡までいくことにした。
車内、2両めは遠足のこらでかしきり状態。いや~、いいな~。
つぎのこどもの国で遠足のこらがみんなおりていく。遠足、たのしんでおいでよ。
すすんで、みぎにうみ。きれいな三河湾のうみ。
形原(かたはら)で、はんたい電車といきちがい。
つぎは終点蒲郡ってとこで、2両めは乗客がぱらぱら。1両めは、座席に3わり。
9時36分、高架の蒲郡にとうちゃく。となりに東海道線の313系ステンレス電車。かいだんをおりて、かいさつをでる。
えきまえ茶太郎にはいっていっぷく。常連客のひとりのおばあさんが大将に、電車で三河鹿島までかえるってのがきこえてくる。蒲郡線が日常につかわれとるだ。大将がギターをひく。しばらくして、こんどはよこぶえをふく。役行者(えんのぎょうじゃ)な大将だけど、音楽の方面でも多彩だ。藤園果花(とうえんかお)でかったみかんをもらってもらって、えきにもどる。
西幡豆までもどって駅舎をみる
蒲郡10時41分の吉良吉田いきふつうにのりこむ。電車はもちろん、かんつうがたのあっかい電車。こんどこそ西幡豆にいく。
電車の系統板に「ありがとう西幡豆・東幡豆駅舎」の文字。いや、これまでの駅舎にありがとうにはちがいないけど、あたらしい駅舎をつくらにゃ。
にしにむかってしゅっぱつ。みぎ東海道線にそって、単線の高架を時速95キロでいく。ここが蒲郡線のなかで最高速ではしる区間なだ。
高架をおりて、蒲郡競艇場前に停車。のってくるのは保線員さんひとり。
かわのてまえに50キロポストを発見。いまも三河鉄道以来のキロポストをつかっとるだ。三河線の廃止区間、碧南蒲郡間の16.4キロをふくめて、三河知立からここまで50キロなだ。
電車は時速90キロですすむ。いや、ぞんがいはやい。とことこはしるローカル線なんかじゃない。
三河鹿島に停車。のってくるのはひとり。茶太郎におったおばあさんは、1本までの電車でここまでかえった。
国道247号線ごえの高架区間に、複線分の用地が確保してあるのをかくにん。いまは世間の理解をえれとらん鉄道だけど、いつかはこの複線分の用地をつかうぞ。
民家ののきさきをかすめて、形原に停車。みぎ曲線のとちゅうにつくった、いきちがいのできるえきだ。ここで保線員さんがふたりのってくる。
西浦に停車。さきにまっとった蒲郡いきふつうのあっかい電車といきちがい。ところで、なんにんものってくるのにびっくり。ここは西浦温泉のもよりえきになるだけど、温泉がえりのひとたちか。
すすんで、みぎ線路わきに保線員さんら。やけに保線員さんをみかけるひだな。
きりとおしをぬけていく。
こどもの国に停車。ここにも保線員さん。のりばのさきっぽのほうで、なんにんかできをきっとる。
また、きりとおしをぬけていく。
みぎがわ通行で東幡豆に停車。さっきおりた東幡豆だ。ここでわっかいおんなのひとがふたりのってくる。
11時ちょうど、みぎがわ通行で西幡豆にとうちゃく。のりばにわっかいおとこのひとが3人。めずらしい光景だ。
のってきた電車をみおくり。
構内ふみきりできたがわにわたったとこに、トタンやねの駅舎。東幡豆の駅舎もトタンやねだったけど、ここ西幡豆の駅舎もトタンやねだ。駅舎と線路のあいさ、ひがしのほうにあおいろの簡易便所。
自動改札機もないかたちばかりのかいさつぐちをくぐって、まちあいしつ。東幡豆よりはちいさなまちあいしつ。東幡豆におなじくきのベンチもあるけど、東幡豆みたいにコの字がたにまわりこんどらんくて一直線にあるだけ。
「工事のおしらせ」を発見。「駅舎、便所の解体工事をおこなう」とのこと。構内ふみきりのわきに旧来の便所があるだけど、まあはい「2021年10月22日から閉鎖」とのことで、ほいでかわりにあおいろの簡易便所がおいてあるだ。
まちあいしつのかべうえに、こどもらがかいたえがはりだしてある。どこの小学校のこがかいたのかかいてないだけど、このあたりのうみやまのふうけいやふねのえがかいてある。だけど、「あっかい名鉄電車はみんながのると元気になるよ!」ってかきこんだえもある。ほいからかけどけいもあるだけど、にしがま線応援団ってかいてある。名鉄が設置したじゃないだ。
駅舎をみおえてえきまえにでてみると、わりにみせがある。ここ西幡豆もさきにみた東幡豆もおんなじ旧幡豆町の区域にあるだけど、やくばがあったのはこっちだ。三河湾観光の拠点になっとったのは東幡豆だけど、まちの中心は西幡豆だったにちがいない。えきのひがしにフォトスタジオ MINATO。えきのきたに契約者駐車場があるだけど、クルマがとまっとらん。よるのあいだクルマをおいといて、ひるまはクルマでしごとなりなんなりにでかけるだ。ここにクルマをとめて電車にのってくってわけじゃない。線路ぞいににしにあるいていく。みぎに松野屋。廃業しとるっぽくて、自販機が2台おいてあるだけ。つぎに KUMON 西幡豆教室。つきあたりT字をほのままおくのしきちにはいっていったとこに、祐正寺(ゆうしょうじ)集会所。かぎのてにふたつたてもんがあるだけど、小学校のたてもんっぽい。ほのおくに和ごころはりきゅう院。さらにほのおくの祐正寺のおてらまでいって、おまいり。つきあたりT字をきたにいったみぎがわに、かばんのあさひや。ここまでみて、えきにひきかえす。
さて、かえりの電車にのるぞっておもったら、またしても構内ふみきりであしどめ。むなしく吉良吉田いきふつうのあっかい電車をみおくり。いや、構内ふみきりであしどめされるってのは東幡豆で学習しとっただけど、こんどは電車の時間をまちがえとった。11時37分だっておもっとっただけど、11時37分は蒲郡いきで、吉良吉田いきはほれより7分はやい11時30分だっただ。余裕をもってえきにきたつもりが、発車寸前だった。
吉良吉田か西尾ぐらいでひるめしをくうつもりだっただけど、予定を変更して西幡豆でひるめしをくうことにする。線路のきたに平行するみちをひがしにいく。門内橋(かいとばし)で小野ケ谷川(おのがやがわ)をわたるとこで、欄干に講和記念ってかいてあるのを発見。なに戦争の講和記念なのか。すすんで、たばこがかえるっておもったみせにはいったらべんとうやさんだって、このあたりに食堂があるかきいたら、「東幡豆ならあるかも」って返事。いや、東幡豆でさっきいったとこだけど、たぶん食堂はない。「いやいやクルマじゃない」っていうと、「バイパスのほうにコンビニがあるで、なかでたべれるかも」とのこと。このさいたべれるとこがあるなら、コンビニべんとうでもいいや。きたにバイパスまであるいて、幡豆中北交差点西北かどにファミリーマート西尾西幡豆町店を発見。ここでとりそぼろべんとうと、おしどりとザーサイのサラダをかって、ほのままみせんなかでくう。きょうはけっこうあったかいひで、ここまでくるのにけっこうあせばんだだけど、こうやって冷房のきいたとこでめしがくえるのはありがたい。とりそぼろべんとうもうまいし、席もきれいでコンセントもあるし、店員のおねえさんもきれいだし。ここ、いいわ。
かえり
ひるめしをくったコンビニからえきにもどって、西幡豆12時30分の吉良吉田いきふつうにのる。電車はもちろん、かんつうがたのあっかい電車。こんどこそはちゃんとのれた。
祐正寺(ゆうしょうじ)のふみきりに40キロポスト。廃止区間をふくめて、三河知立からここまで50キロ。
吉良吉田てまえ、みぎわかれ分岐を直進。みぎにはいっていったとこは西尾線用の3番のりば。
みぎわかれのいきちがい分岐をみぎにはいって、吉良吉田は2番のりばにとうちゃく。12時39分。直進したとこの1番のりばはつかわれとらん。
のりかえかいさつをとおって、2番のりばから3番のりばに移動。まあはい吉良吉田12時45分の弥富いき急行がまっとって、のりこむ。電車は、きんぎょばちのあっかい電車。
時間になって、吉良吉田をしゅっぱつ。
ひだり線路わきに三河荻原(みかわおぎわら)のえきのあと。
みぎぶくらみのいきちがい分岐を直進して、上横須賀に停車。
はんたいから吉良吉田いき急行のぎんあか電車がはいってきて、しゅっぱつ。いや、はんたい電車とかなり接近してのいきちがいだ。たしかに、こいじゃあパノラマスーパーといきちがいできんかもしれん。
広田川(こうだがわ)と矢作古川をいっぺんにわたる。
みぎ線路わきに鎌谷(かまや)のえきのあと。たぶんこのへんだ。
ひだりぶくらみのいきちがい分岐をひだりにはいって、福地に停車。
田園地帯をすすんどるとこで、みぎ線路わきに17キロポスト。これは西尾線のもんで、起点のしんあんじょうからの里程をあらわす。
高架をあがって、たすきがけ分岐をみぎにはいっていって、みぎがわ通行で西尾に停車。
はんたいからきた西尾いきふつうのあっかい電車が、やっぱりたすきがけ分岐をみぎにはいってきて、むかいののりばにはいってくるのをまって、しゅっぱつ。なんでこんなたすきがけ交差のいきちがいをするのか、ようわからん。
複線から単線になったとこで、西尾口を通過。
地平をすすんで、桜町前に停車。わが高校時代は急行通過駅だっただけに、あ、とまるだ!っておもう。
矢作川をわたる。
いきちがい分岐をひだりにはいって、みぎ曲線のとちゅう、米津に停車。吉良吉田いき急行のあっかい電車がはいってくるのをまって、しゅっぱつ。
田園地帯のとちゅうで複線になって、南桜井に停車。順行のりば、はんたいのりばともしっかり暴風壁がやってある。
複線のまま高架をあがって、13時10分、桜井にとうちゃく。のってきた電車をみおくって、かいさつをでる。
アピタんなかのカフェプロスペールでひとやすみ。アイスコーヒーを注文。きょうみたいにあったかいひに、コーデュロイの上下はあっつかった。
えきにもどって、桜井15時51分のしんあんじょういきふつうにのる。電車は、鉄仮面のあっかい電車。
15時55分、ふるいにとうちゃく。きょうのたびをおえる。
(さんこう)
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