大垣駅からのった養老鉄道の電車を西大垣駅でおりて、大垣市スイトピアセンターにむけてあるきだす。ひだりにイビデン本社のおおきな工場。ほかの会社の工場もいくつかあるみたいだ。
くるまどおりをとおったりしながらてきとうに東北方向にあるいていって、住宅街のなかに大垣市スイトピアセンターを発見。きょうのよるここで野村万斎の狂言があるだけど、いったことのないとこだけにいっかいばしょをたしかめときたかった。
さて、とりあえずは喫茶店でひとやすみしたい。めしやもあやばんめしもくっときたい。西大垣駅からここまでくるあいだに喫茶店はなかって、こっからひがしにあるいていってみる。
いけどもいけども喫茶店はなくて、けっきょく大垣駅のえきまえどおりまであるいてもどっちゃった。
えきまえどおりなら喫茶店ぐらいあるだらあっておもっただけど、ない。ひがしがわの歩道をあるいてみても、にしがわの歩道をあるいてみてもない。
やっとのことでうらどおりに1軒の喫茶店を発見。みせは喫茶サンパウロってなまえの昭和なみせで、なかには大将とおくさんだけ。コーヒーをたのんでひとやすみ。
さて、勘定をするとこでマッチをくれる。いや、いまどきマッチってめずらしいなっておもったらただのマッチじゃなかった。
1964年東京オリンピックのエンブレムをまねてデザインしたマッチだった。なるほど、マッチばこつまめんのしゅぬりがひのまるで、「サンパウロ」のぎんいろ文字が「東京1964」のロゴとおんなじだ。いや、まねてっていったけど、まさに1964年東京オリンピックのエンブレムをデザインした亀倉雄策さんってひとがこのマッチばこのデザインをしただった。どんな縁があってほんな有名なデザイナーをたのめたのか。ほいでさらなるおどろきは、このマッチばこが60年まえにつくられたもんだってことだ。いや、こんなにぴっかぴかのマッチばこなのに。マッチぼうのさきっぽのりんもまったく新品のとおりなのに。貴重なもんをもらった。
つぎはばんめし。これもなかなかてきとうなみせがみつけれんくて、大垣駅のえきビル1階の食堂街にみつけたサイゼリヤでばんめし。なんの期待もせんではいっただけど、けっこううまいじゃんか。食堂街の一角に喫煙室があって、これもありがたいことだ。
はらごしらえができたとこで、大垣えきまえからでとるバスにのる。おんなの運転士さんのかっこいいこと。
大垣スイトピアセンターにとうちゃく。ホールは満席。最后列と列6番の席にすわって野村万斎の狂言をみる。おもっとった以上にことばもようわかって、しっかりわらえる。
狂言をみおえて、ぱらつくあめんなかよみちを養老鉄道の室駅にむけてあるきだす。さいしょにきたときも養老鉄道だっただけど、ほのときは桑名線の電車だって、こんどは揖斐線の電車でかえることにした。
〔2023年7月13日訪問〕