こさめふるなか、つまとふたり、きそがわうかいをたのしんできた。
〔ゆうらん〕〔うかい〕
◇ ◇
ゆうらん
やかたぶねにのりこむ。
すぐにべんとう。わんまるくんべんとう。ちらしずしとさんだんがさねのじゅうばこっていうごうかばん。ごちそうさまでした。
すぐうえのいぬやまばしをみゅーすかいがいく。
しもにいぬやまじょう。きそがわのきしべにそびえるさまは、まるではくていじょうだ。
かみへすすむ。かわもをすすむきもちよさ。
やまにちかづいていく。
かわもにとびでるいわのもん。
みぎにしゅすいこう。なごやしのみずはこっからとっとるっていう。
くだりにかかって、いぬやまばしごしにいぬやまじょう。
やかたぶねどうしですれちがい。
ろーれらい。まるでろーれらいみたいに、かわぎしにいわやまがそびえる。このいわやまのうえにうぬまじょうがあったっていう。ほいから、せんごせんりょうぐんが、このいわやまのなかのほらあなをだんすほーるにつかっとったっていう。
ぱのらますーぱーのいくいぬやまばしと、となりのどうろばしをつづけてくぐる。
ちゅうそうあぱーとのしきちのいっかくにじょうやとう。ふねのいききをてらすじょうやとうがあっただ。
いぬやまじょうのむこうにせきがあって、ほのむこうにさんかくやま。
さらにいぬやまじょうにちかづく。
おりかえして、いぬやまばしとうぬまじょうにむかう。
やかたぶねどうしですれちがい。
ところで、いぬやまばしのこっちのどうろばしがなんでくろいかしっとるかってきいてくる。じつは、うかいのうのいろにしてあるだげな。ほー。
あー、なるほど、うがはねをひろげたようになっとる。うかいばしだ。
うかいばしといぬやまばしをくぐる。
せつがん。
じょうりくしてしょうきゅうし。
うかい
ふたたびうかいぶねにのって、さきにでたうかいぶねをおう。
かみにいったとこで、うかいぶねがていし。
うかいのじゅんびがはじまる。
くびになわをつけられたうがかわんなかにはいっていく。
なわをひっぱってまえにすすむ。
なわをあやつるうしょう。
いうことをきかんうもおるか。
あやつる。
あやつる。
しもにすすみながらあやつっていく。
さかなをのみこんだうをひっぱりあげて、さかなをはきださせる。
ひっぱりあげてはきださせる。
しもにすすむ。
いちわのうをひきあげてへさきにおく。
ほかのうはかいほう。
かごにしまわれる。
へさきのうであらためてじつえん。
あおいめ。
けっこうでっかいからだ。
うしょうがなげたさかなをうがくちばしできようにうけとる。
はきださせる。
くちばしでうけとり。
うかいのおわり。たのしいみせもんだった。
(2024ねん6がつ30にち、にちようび)