おかざきのしろをせいびしたたなかよしまさが、おうみのくにはあざいのこおりみかわむらのひゃくしょうのでだってしって、ほいで、たなかよしまさがさむらいになるのにあたってさいしょにつかえた、みやべぜんしょうぼうことみやべけいじゅんのやしきが、おんなじあざいのこおりみかわむらのみなみどなりにあるみやべむらにあったってしって、みかわむらやみやべむらがどんなとこなのかっておもって、いってみることにした。
もよりえきは、ほくりくせんとらひめえき。みやべむらからあねがわをへだてたみなみにある、さかたのこおりくにともむらにもいってみることにした。くにともはねごろでら、さかいとならぶてっぽうづくりのさとだ。
〔とらひめ〕〔くにとも〕〔みやべ〕〔みかわ〕〔かえり〕[かんたんなまとめ] |
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とらひめ
なごやからしんかんせん、ほくりくせんをのりついでいく。
なごやからしんおおさかいきこだまごうにのる。いや、しんかんせんにのるってきもちがたかぶるな。
えきをでてすぐ、すぐみぎにきよすのしろ。おわりじだいにおだのぶなががほんきょにしたしろだ。
ぎふはしまで6ぷんまちあい。えきをでて、どえらいあめがふってくる。おおがきのへんだったか。
あめもなくなって、みぎにいぶきやま。いよいよおうみのくにはいる。
まいばらでほくりくせんにのりかえ。2りょうへんせいつるがいきふつう。しゃりょうばんごうせんとう「くもは521-3」。ざせきはてんかんくろすしーと。むかいののりばきょうとほうめんからのでんしゃがついて、おおぜいのひとがつるがいきふつうにのりかえてくる。べつののりばから、とうかいどうせんおおがきいきふつうがでていくのにつづいて、えきをでる。
とうかいどうせんのぼりせんとしんかんせんをくぐって、あまのがわをわたる。
さかたにつく。はんたいせんにまいばらいきふつうがはいってくるのとどうじにつく。
ひだりにどーむをみて、たむらにつく。ここでおおぜいおりる。
みぎにいぶきやま。しんかんせんでみたけど、ほくりくせんからもずーっとみえる。
あねがわをわたる。みぎかみ。おだぐんとあざいぐんのたたかい、あねがわのたたかいがこっからかみにいったとこであった。ほのうしろはやっぱりいぶきやま。
ひだり15どにながはまのしろ。あざいなきあと、きたおうみをおさめたとよとみひでよしがつくったしろだ。あざいがほんきょにしたおだにのしろをとりやめにして、ここにしろをつくった。
すぐに[2]ながはまにつく。[0]ながはまじゃなくて[2]ながはまだ。
とらひめにつく。こせんきょうをわたって、はんたいがわのりばにあるかいさつをでる。まなかで240えん。
えきまえにとらごぜんひめのどうぞうをみつける。とらごぜんひめなんてあったのか。だいざにせつめいがき。ながおやまのふもとにうまれて、とちのちょうじゃせせらぎとくらすことになったとらごぜんひめは15にんのこどもをうんだけど、ぜんぶへびのすがただった。かなしんだとらごぜんひめはみせがふちにみをなげちゃったけど、こどもたちはせいじんしてにんげんのすがたにかわって、このあたりのむらむらをおさめることになる。このことによって、ながおやまはとらごぜんやまに、このあたりのちめいがとらひめになったとのこと。
とらひめえきからつぎのかわけえきまでのほくりくせんのひがしがわに、とらごぜんやまってやまがあることはしっとった。ちめいのとらひめとなんかかんけいがあるのかっておもっとっただけど、こういうことだっただ。
このへんのあんないずもある。ほくりくせんとらひめえきとかわけえきがあって、とらごぜんやまがある。とらひめえきからひがしにいくとみかわのまちがあって、ほのみなみにみやべのまちがあって、さらにほのみなみにあねがわがながれる。かいてはないけど、あねがわのすぐみなみにくにとものまちがある。ほいから、ちずにおさまらんきたのほうには、あざいがほんきょにしたおだにのしろがある。とらごぜんやまよりたかいおだにやまのうえにある。
さいしょに、いちばんとおくのくにともからいくことにする。たくしーでいくことにする。ほっからあるいて、みやべ、みかわをみて、とらひめえきにもどってくるさくせんだ。
【とらひめえきまえのこほくでんえんくうかんはくぶつかんあんないず】
おうみたくしーをよんで、くにともにむかう。
まずはとらひめのまちをぬけていく。いえいえのりっぱなこと。どこもにかいだてのりっぱなおやしきだ。うんてんしさんもおんなじおもいで、「じぶんのうちでかんこんそうさいができるように、たたみのへやをたのじによまつづきにできるようにしてあるですよね。ほういういえをたててこそいっちょうまえのひとだっていうかんがえがあるですね」ってこたえてくれる。
みかわをぬけるとこで、りっぱなてらによってくれる。あとでまたあるいてくるだけどともいえず、うんてんしさんのこういにれいをいう。
みやべをぬけて、みぎにながはまきゃのんのおおきなこうば。ほのむこうがあねがわになるだけど、このながはまきゃのんのこうばからくにともになるだってうんてんしさんがおしえてくれる。あねがわがさかいになっとるじゃないだ。
くにとも
あねがわくにともばしをわたって、くにとものまちにはいっていく。
ここも、にかいだてのりっぱなおやしきがいっぱいだ。みせはなくて、てっぽうのまちってかんじのおもいふんいきがある。きたみなみのめぬきどおりをみなみにくにともてっぽうはくぶつかんまでいったとこで、たくしーをおりる。はくぶつかんみなみのおやしきのもんのわきに「かじ|くにともよしろうやしきあと」のいしぶみ。ここが、かじしょくにんくにともよしろうさんのやしきだっただ。ここにかぎらず、やしきやしきにこんないしぶみがたっとる。かじしょくにんだらけのむらだっただ。
くにともてっぽうはくぶつかんをみる。
おおづつひなわじゅうとちゅうづつひなわじゅう。
せつめいがきをよんでべんきょう。「1543ねん、たねがしまにてっぽうがつたわる」。「1544ねん、あしかがしょうぐんからくにともむらのかじにてっぽうせいさくのめいれい」。いや、なんちゅうはやさだ。
うわーっ! てっぽうがいっぱい!
ばーん! いっぱううってみる。いや、たまははいっとらん。
また、べんきょう。いっぱいおるかじしょくにんのなかの、くにともいっかんさいってひとは、てっぽうづくりにとどまらんくて、はんしゃぼうえんきょうをつくっててんたいかんそくをしたり、もけいをつくってひこうきをかんがえたりもしたとのこと。
はくぶつかんをでて、めぬきどおりからにしにはいりこんでいったとこに「くにとものしろあと」のいしぶみ。おだにのしろのさいぜんせんをまもるじざむらいのきょかんだったとのこと。
もどって、めぬきどおりをきたにいってひだり、どぞうのまえに「ほしをみつめるしょうねんぞう」。くにともいっかんさいだ。めいじになるまえに、にほんでもてんたいかんそくをするひとがおっただ。
わきに「しょうねんをみつめるしょうじょぞう」。
みぎに、くにともいっかんさいやしきあと。いまもりっぱなやしきがある。
めぬきどおりからひがしにはいっていったとこにひよしのみや。どういうわけか、しゃでんはにしむき。ひわだぶきのしぶいほんでん。
ひよしのみやのとなりに、いつきしまのみや。ほりをおよぐこいのでっかいこと。
もどって、めぬきどおりをきたにいったひだりに「こほくぎんこうあと」のいしぶみ。はくぶつかんでもらったちずをみてみると、このめぬきどおりがほっこくかいどうだ。ひとのいききがさかんなほっこくかいどうにめんしてこほくぎんこうがあっただ。
やなみがつきて、あねがわていぼうみちにあがったとこに、よしかわえいじきねんひ。「しんしょたいこうき」からってことで、「1570ねん6がつ28にち、またよるのあけんうちであった。やりとやり。たちとたち。また、くむもの。ばじょうからおちるもの。あねがわのみずはちかえいじるあさひか。せんこうさんさんとゆれにゆれた」ってかいてある。あねがわのたたかいをえがいたもんだ。おもないくさばはまっとかみにいったとこにあるだけど、ここもひとつのいくさばだっただ。
ちかくに「あねがわくにともがわらかっせんのち」のいしぶみ。「このあたりはいくさのたえんとちだった。1572ねん、あざいがたからおだがたにくみしたみやべけいじゅんはくにともをせめ、くにとものしろのぬし、のむらひょうごのかみはとうぼうした」とのこと。
あねがわくにともばしをきたにわたって、くにとものまちをあとにする。
みやべ
ながはまきゃのんのこうばやたいいくかんをみぎひだりにみて、おだにみちをきたにいく。
あおあおとしたたんぼのむこうにみやべのまちがみえる。ほのうしろはおだにのやま。おだにのやまのうえに、おだにのしろがある。
たんぼをぬけて、みやべのまちにはいって、すぐにおだにみちをひだりにおれて、にしにいく。
にしにいきはじめてすぐみぎにみやべのみや。どうばんぶきできんぴかのほんでんだ。ゆいしょがきに「せんごくじだいにいたり、みやべのしろのぬし、みやべけいじゅん、ほんしゃをすうけいし、とよとみひでよしもせんしょうきがんした」ってかいてある。みやべけいじゅんのことをしっかりきおくしとる。
けいだい、みやべのみやのみぎにかんぜおんでら。さらに、たなかよしまさこう400ねんほうようきねんのいしぶみもある。ここみやべでも、たなかよしまさをきおくしとるだ。
みやべのみやからまっすぐにしにとおりにつながる。とりいをくぐって、たいこばしをわたって、とおりにつながる。みやべのまちのめぬきどおりがこっからはじまっとるだ。
めぬきどおりをにしにいって、みぎにきゅうあんじ。
よつつじのひだりむこうかどのしきちにいしぶみ。「みやべじんじょうこうとうしょうがっこうあと|1900ねん10がつから1911ねん3がつまで」ってかいてある。しきちには、いまもきづくりあかがわらぶきちゅうにかいだてのたてもんがあって、みやべひがしこうかいどうとしてつかわれとる。
すすんで、みぎにごふくようひんふじた。ひだりにじぞうどう。
みぎにりっぱなおやしき。
みぎにはいったひだりにがんおうじ。
ひだりにはいってひだりに、じょうぎょうじ。
すすんで、またみぎにりっぱなおやしき。ひだりにみやべかいかん。みやべかいかんのまえにとらひめでまんどたくしーみやべのりば。このあたりがまちのまんなかみたいだ。
みぎにほうしんじ。てらのおおいまちだ。
つきあたりに、みやべにしこうかいどう。さっきみやべひがしこうかいどうがあっただけど、こんどはにしだ。つくりもおなじく、きづくりあかがわらぶきちゅうにかいだて。
こうかいどうのしきちのいっかくにいしぶみ。「たきがわしじんやあと|1698ねんから1874ねんまで/みやべがっこうあと|1875ねん10がつから1900ねん10がつまで」ってかいてある。なるほど、じんやがあったとこをがっこうにしたわけだ。ほいで、がっこうは1900ねんになって、みやべひがしこうかいどうのほうにうつったってわけか。
みやべにしこうかいどうのおくに、みやべにしやくしどう。ひがしむきにたつ、にじゅうのとうだ。みやべにしやくしどうとみやべのみやで、にしひがしについをなしとる。ほのまんなかにまちがあるってわけだ。
みやべにしこうかいどうからきたにいく。
こうかいどうのうら、きれいなたっぷりとしたみずのながれ。いや、ここにくるまでも、みちのはしにこういうみずのながれはいっぱいあった。どうろそっこうなんていうぶすいなもんはない。きたおうみのまちは、どこもみずがきれいだ。
ひだりにはいっていって、しょうえんじ。ひがしむきにたつふうかくのあるてらだ。
もどって、きたにすすんで、まちをはずれる。
みかわ
にしひがしのくるまどおりをよこぎったとこで、みぎみちばたに「せんごくかいどう」のいしぶみ。1572ねんにつくったってかいてある。「のぶなががあざいぜめのために、このあたりにあたらしくみちをつくった」ってほんでよんだだけど、ほれがこのみちか。
せんごくかいどうのさき、あおあおとしたたんぼのむこうに、みかわのまちがみえる。ほのうしろにとらごぜんやま。おだにやまおだにのしろにたいこうするおだぐんは、このとらごぜんやまにじんをかまえた。
みかわのまちがちかづいて、ほこがおやしきだらけだってことがわかる。きたおうみのまちは、どこもおやしきだらけだ。
まちにはいってすぐ、ひだりにとんしょうじ。みちからはうらがわになる。
せんごくかいどうをひだりにおれて、まちのめぬきどおりをにしにいく。くるまもけっこうとおるみちで、みちのまんなかにすぷりんくらーがつづいとる。ゆきぐにだで、ゆきをとかすすぷりんくらーがいるだ。
みちばたのみずのながれに、こいがおよいどる。わがあいちけんじゃあかんがえれんこうけいだ。
みぎにおやしき。ひだりにみかわこうかいどう。
みかわこうかいどうのしきちいりぐちに「みかわのしゅうらく」ってせつめいがき。「ひえいざんちゅうこうのそ、おみくじのがんそ、がんざんだいしのうまれたとこ。たなかよしまさのうまれたとこで、げんらいじによしまさよんなんただまさがきしんした『たんざくかもんよううちしき』がのこる。しゅうらくのすいろにはうつくしいみずがながれ、にしきごいがゆったりおよぐふうけいをみることができる」とのこと。
みずのながれは、まさにかいてあるとおりだ。ここみかわうまれの、たなかよしまさのこともかいてある。がんざんだいしのことはしらんかった。
ひだりみかわこうかいどうのとこを、みぎにはいっていったみぎにぎょくせんじ。ここがたくしーのうんてんしさんがよってくれた「りっぱなてら」だ。いや、あきれるほどにりっぱなてらだ。にそうやねのてらなんてそうそうない。まるでほうりゅうじだ。ほんどうみぎてまえに「がんざんだいしごたんじょうどころ」のいしぶみ。がんざんだいしのことをおれはまるでしらんかっただけど、うまれたちにこんなりっぱなてれができるほどの、えらいぼうさんだっただ。
もどって、めぬきどおりをにしにいく。
ひだりにはいっていったみぎに、げんらいじ。ちゃんと、たなかよしまさよんなんただまさがきしんした「たんざくかもんよううちしき」のせつめいがきがある。
すすんで、みかわでらばしをわたって、みかわのまちをあとにする。あんないずにのっとったいとまごいばしもこのへんにあるはずだけど、みつけれずじまい。
かえり
みかわでらばしからほのままにしに、とらひめえきをめざす。とらひめじゆうかんにもいくつもりだったけど、このあつさでやめた。
ひだりみちばたに、がんざんだいしみちのみちしるべ。
すすんで、こうばちたいにはいったとこで、じゅうじろのにしきたかどにじはんきをはっけんしてひとやすみ。いや、くにともからみやべ、みかわをとおってここまで、ひとっつもじはんきがなかっただ。もっとったぺっとぼとるものみきっちゃって、のみもんがほしかった。
えきについて、えきしゃんなかのみせでうどんをくう。きっさだけかっておもったらめしもくえてたすかった。おっそいひるめしだ。うどんをたのんだだけなのににぎりめしもついとったのは、かんさいのぶんかか。
ひめじいきしんかいそくでとらひめからまいばらにもどる。
しんかんせんにのりかえ。
いぶきやまよさようなら。
(2025ねん6がつ25にち、すいようび、へいじつ)
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かんたんなまとめ
- どこもみずのながれがきれいだ。まちのなかもたんぼんなかも。
- どこもくかくがごばんのめになっとる。まちのなかもたんぼんなかも。
- どのまちもいえいえがりっぱだ。
- どのまちもいえいえがかたまってある。
- どのまちもたいらなでんえんふうけいのなかにあって、まわりをきれいなやまがとりかこむ。
- おだとあざいがたたかったこのきたおうみのちをあるくと、とうじをしのぶいろんなもんにであえる。