やまを のぼる 鉄道

YouTube - フニクリ・フニクラ Funiculì funiculà



♪ 登山電車が できたので ♪
♪ だれでも のぼれる ♪
♪ ゆこう ゆこう 火の 山へ ♪
♪ ゆこう ゆこう 山の うえへ ♪
♪ フニクリフニクラ フニクリフニクラ ♪
♪ だれも のる フニクリフニクラ ♪


フニクリ・フニクラは イタリアの 登山鉄道の コマーシャルソングだが、推奨土木遺産にも 認定され、日本で もっとも 急勾配を はしる 箱根登山鉄道に のって きた。


箱根湯本駅を 出発する 箱根登山鉄道の 電車 〔0:12〕



箱根登山鉄道の 電車は 箱根湯本駅が 起点で あるが、小田原駅から 小田急電車で 6.1キロの 地点に ある。小田急が 名鉄や JR在来線と おなじ 狭軌(3フィート 6インチ=1067ミリ)、箱根登山鉄道が 近鉄や 新幹線と おなじ 標準軌(4フィート 8.5インチ=1435ミリ)で ある ため、この 駅では はばの ことなる 2種類の レールが ひいて ある。また、一部には 両方の 車両が はしれる 三線軌条も ある。


ひだりが 狭軌で みぎが 標準軌
ひだりが 狭軌で みぎが 標準軌

ホームの はしから みる 三線軌条
ホームの はしから みる 三線軌

さらに 小田急ロマンスカーも ここまで のりいれて くるので、まったく あきる ことが ない。


ロマンスカー 10000形 「HiSE」
ロマンスカー 10000形 「HiSE」

ロマンスカー 60000形 「MSE 」 (地下鉄に のりいれる やつ)
ロマンスカー 60000形 「MSE 」 (地下鉄に のりいれる やつ)

12時 25分、登山電車は 標高 108メートルの 箱根湯本駅を 出発する。編成は みじかめの 車両 3連結だ。勾配は それまでと くらべて はっきりと きつく なり、電車は あるく ように のぼって いく。ほどなく トンネルも あらわれるが、いしづみの 壁面が 土木遺産に 認定された 風格を 感じさせる。最初の 塔ノ沢駅では 反対がわの のぼりホームに 銭洗弁天が 併設されとる。と いうか、銭洗弁天の あった とこに ホームを つくっちゃったのだろうが・・・。


のぼり のぼり、ゆきさきが つきたと おもったら、ここから スイッチバックするとの こと。まっすぐ かけあがるには 勾配が きつすぎるので、ジグザグに のぼって いくと いう ことだ。出山信号場と いう。運転士と 車掌が いれかわり 進行方向を かえ、くだって くる 電車と いきちがいを して逆方向に ふたたび のぼりはじめる。


出山信号場で くだって いく 電車と すれちがう
出山信号場で くだって いく 電車と すれちがう

さらに 2回、大平台駅と 上大平台信号場スイッチバックする。必死の やまのぼりだ。線路は 箱根駅伝の コースと からみあう ように にしに すすむ。あらためて 駅伝選手の 偉大さを 感じる。われら 凡夫は 登山鉄道の おかげで 労せず たかみへと みちびかれる。


スイッチバックが おわっても 線路は みぎへ ひだりへと うねる。最小曲線半径 30メートルと いう、日本で いちばん 急な カーブも ある。前方の 車両が まどから まぢかに みえる。まるで 直角に カーブしとるかの ようだ。


宮ノ下付近の急カーブ
宮ノ下付近の急カーブ

13時 04分、標高 553メートルの 終点 強羅(ごうら)駅に 到着。距離 8.9キロを 39分 かかって おり、計算すると 表定速度 13.7 km/h と きわめて おそいが、これは 標高差 445メートルを のぼる 登山鉄道だ。ここまで のぼらせて くれた ことに 感謝した。


終点 強羅(ごうら)駅
終点 強羅(ごうら)駅

周辺を 散策した あとは 登山鉄道で 箱根湯本へ ひきかえし、そこから 小田急の ほこる 最新ロマンスカーに のりかえる。きびきびと 注文を きいて くれる アテンダントの サービスも あり、新宿までの 快適な 車内を たのしんだ。


われわれの のった ロマンスカー 50000形 「VSE」
われわれの のった ロマンスカー 50000形 「VSE

先頭展望車から みた 前方風景
先頭展望車から みた 前方風景

ロマンスカーの アテンダント 渋沢あさぎさん
ロマンスカーの アテンダント 渋沢あさぎさん



(さんこう)

※ この ブログは 2009年 01月 15日 木曜日に 「あんみつ」に 掲載した ものと 同一内容で ある。