はじめての ワイドビューしなの♪ 〜86.5km/h〜

めいの 結婚式に でる ために こないだの きんようびと どようびで 軽井沢まで いって きただけど、ほの いき かえりに はじめて ワイドビューしなのに のった。JR 東海の ほこる ふりこしき 電車だ。


名古屋駅 中央線 ホームに ワイドビューしなのが はいって くる。いかにも ワイド ビューって いう おおきな フロント ガラスが あさひに てらされて まぶしい。


120511 軽井沢まで (4) 7:43 名古屋 ワイドビューしなの
120511 軽井沢まで (4) 7:43 名古屋 ワイドビューしなの

120511 07:43 名古屋 ワイドビューしなの
07:43 名古屋 ワイドビューしなの

先頭 車両の 最前列に いって まえを みると、ほんとに ワイド ビューだ。


120511 軽井沢まで (5) 7:53 名古屋 ワイドビューしなの
120511 軽井沢まで (5) 7:53 名古屋 ワイドビューしなの

8時 ちょうど、ワイドビューしなの 3号は 名古屋を 出発。車両は 8両 編成。


名古屋 発の ワイドビューしなのは 1号から 25号までの ぜんぶで 1日 13本 あるだけど、発車 時間は 1号の 7時 ちょうどから 19号の 16時 ちょうどまでは 毎時 00分に 出発する。


120511 軽井沢まで (6) 8:02 ワイドビューしなの 車掌さん
120511 軽井沢まで (6) 8:02 ワイドビューしなの 車掌さん

ワイドビューしなの 3号は さいしょの 停車駅 千種 (ちくさ)に いくまでに おおきく ひだりに カーブして、進行 方向を 東南から 東北に かえるだけど、ほの かんにも ふりこしき 電車の とくちょうを はっきり あらわす。電車は カーブする ときに 車体を カーブする 方向に かたげるだけど、ふりこしき 電車は ほの 車体を かたげる タイミングが ふつうより はやいのと、かたげかたが カクンって いう ふうに コンパクトに かたげるのが とくちょうだ。たっとる 人間が ひだりに かたむく ときに たとえて いうと、ふつうは あしもとを 軸に からだが かたむくのに たいして、ふりこしきは こしの へんを 軸に 上半身は ひだりに 下半身は みぎに くるって まわるって かんじだ。もちろん ふりこしき 電車の ほうが ふつうの 電車より、ほいだけ はよ はしれる。


120511 軽井沢まで (7) 8:07 ワイドビューしなの 車掌さん
120511 軽井沢まで (7) 8:07 ワイドビューしなの 車掌さん

千種、多治見 (たじみ)と すすむ。カーブでも 130キロだよ。


恵那 (えな)。こっから 明知鉄道 (あけちてつどう)に のりかえて 大正村 (たいしょうむら)に いける。


120511 軽井沢まで (8) 8:41 恵那
120511 軽井沢まで (8) 8:41 恵那

東濃 (とうのう) 最後の 中津川 (なかつがわ)を でると、木曽 (きそ)に なる。「きそのな〜 なかのりさん♪ きその おんたけさんは なんちゃらほい♪」で 有名な 木曽だ。「木曽路 (きそじ)は すべて やまの なかで ある」の 島崎藤村 (しまざき とうそん)の 文章でも しられる。ワイドビューしなの 3号も 木曽川の みぎに ひだりに、車体を かたげながら すすむ。木曽では 木曽福島 (きそふくしま)に とまる。時刻表を みると、ほかの ワイドビューしなので 木曽福島より てまえの 南木曽 (なぎそ)や 上松 (あげまつ)に とまる やつも ある。


120511 軽井沢まで (9) 8:53 中津川 すぎ
120511 軽井沢まで (9) 8:53 中津川 すぎ

木曽を すぎ、かわの ながれが にほんかい がわに かわると 塩尻 (しおじり)だ。


120511 軽井沢まで (10) 9:52 塩尻 てまえ
120511 軽井沢まで (10) 9:52 塩尻 てまえ

120511 軽井沢まで (11) 9:52 塩尻
120511 軽井沢まで (11) 9:52 塩尻

これまで 中央線を はしって きた ワイドビューしなの 3号は こっから 篠ノ井線 (しののいせん)に はいるだけど、ここで 運転士さんが 交代した。


120511 09:54 塩尻 ワイドビューしなの
09:54 塩尻 ワイドビューしなの

制服も ちがう 制服で、JR東日本の もんだ。


120511 軽井沢まで (12) 9:55 塩尻 ワイドビューしなの 運転席
120511 軽井沢まで (12) 9:55 塩尻 ワイドビューしなの 運転席

運転席 うしろの みぎうえに さりげなく ローレル賞の プレートが。ワイドビューしなのに つかわれとる ふりこしき 電車 383系は 1996年に ローレル賞を 受賞しとるだ。


120512 15:51 ワイドビューしなの モハ383-107120512 15:51
ワイドビューしなの モハ383-107
(かえりの ワイドビューしなの 18号)

運転士さんも 交代しただけど、ほかの ホームを みて みると みかけた ことの ない 列車が とまっとって、こっから さきが JR東日本の 管轄に なる ことを あらためて しる。


JR東海の 中央線と JR東日本篠ノ井線は まっすぐに つながっとるだけど、JR東日本の 中央線は こっから スイッチバックして 甲府、新宿 方面に むかう。ちなみに むかしは 中央線が まっすぐに つながっとって、篠ノ井線が こっから スイッチバックしとった。塩尻 てまえの 写真に、みぎに 分岐する 線路が みえるけど、これが もともとの ルートだと おもう。


120511 軽井沢まで (13) 9:58 塩尻
120511 軽井沢まで (13) 9:58 塩尻

塩尻に 停車中、デッキに おじさんが やって くる。写真 とっとるのが じゃまかと おもって、すいませんって いうと、「いや ちょっと 空気に あたりたくて・・・」って いう。ふりこしき 電車 独特の ゆれに よったらしい。


120511 09:59 塩尻
120511 09:59 塩尻

はんたい 列車が おくれとるって いう ことで、ワイドビューしなの 3号は 予定の 時間より 4分 おくれて 塩尻を 出発。


松本平 (まつもとだいら)を すすみ、松本に 到着。長野県では ある ていどの ひろさの 平地を 「なになに だいら」って よぶらしい。


120511 軽井沢まで (14) 10:08 松本
120511 軽井沢まで (14) 10:08 松本

篠ノ井線は 塩尻から ここ 松本までが 複線で、この さき 篠ノ井までは 単線に なる。松本で ひだりに 分岐する 大糸線 (おおいとせん)も 単線だ。ほかに 松本からは にしの ほう、きた アルプスに むかって 松本電鉄が でとるだけど、線路も 電車も みつけれんかった。


松本では けっこうな のりおりが あっただけど、リュックを しょった ひとも なんにんか おった。松本電鉄に のりかえて 新島々 (しんしましま)まで いきゃあ すぐ 上高地だ。


塩尻での おくれを ひきずって、予定 時間の 3分 おくれで 松本を 出発。


車掌さんも JR東日本の 車掌さんに かわっとった。JR東海の 車掌さんに おとらず 美人だ。


120511 軽井沢まで (15) 10:13 松本 すぎ ワイドビューしなの 車内
120511 軽井沢まで (15) 10:13 松本 すぎ ワイドビューしなの 車内

篠ノ井線は しばらく 松本平の へりを すすんでから やまごえ 区間に はいるだけど、全線に わたって 線路の 状態は すばらしく、かがみの うえを いく ような なめらかさで ワイドビューしなの 3号は すすむ。


いくつかの トンネルを ぬけて、坂北 (さかきた)を 通過。


120511 軽井沢まで (16) 10:28 篠ノ井線 坂北 (さかきた)
120511 軽井沢まで (16) 10:28 篠ノ井線 坂北 (さかきた)

聖高原 (ひじりこうげん)を 通過する ときには、おんなじ ワイドビューしなの 同士で すれちがい。


120511 軽井沢まで (17) 10:31 篠ノ井線 聖高原 (ひじりこうげん)
120511 軽井沢まで (17) 10:31 篠ノ井線 聖高原 (ひじりこうげん)

長野 かたの 先頭 車両は、名古屋 かたの 先頭 車両みたいな ワイドビュー がたには なっとらんだけど、ほいでも ちゃんと ワイドビューの なに はじん ように、前面 展望を 確保して ある。まんなかの 貫通 とびらにまで ガラス まどを つけるって いう 配慮が うれしい。


冠着 (かむりき) トンネルを ぬけた とこで、あっ!て こえを あげる。


120511 軽井沢まで (18) 10:37 善光寺平
120511 軽井沢まで (18) 10:37 善光寺

はるか みぎしたに ひろがる 平地が みわたせる。


120511 軽井沢まで (19) 10:37 善光寺平
120511 軽井沢まで (19) 10:37 善光寺

車内に アナウンスが はいって、みぎしたに ひろがる 平地は 善光寺平 (ぜんこうじだいら)で、篠ノ井線の この あたりからの ながめは にほん 3大 車窓の ひとつだって いう。


120511 軽井沢まで (20) 10:37 善光寺平
120511 軽井沢まで (20) 10:37 善光寺

120511 軽井沢まで (21) 10:37 篠ノ井線 姨捨 (おばすて) てまえ
120511 軽井沢まで (21) 10:37 篠ノ井線 姨捨 (おばすて) てまえ

姨捨 (おばすて)。


120511 軽井沢まで (22) 10:38 篠ノ井線 姨捨 (おばすて)
120511 軽井沢まで (22) 10:38 篠ノ井線 姨捨 (おばすて)

なるほど ここなら おばすてするのに ちょうどいいや、って おもわせる ほどの やまん なかだ。勾配が きつくて 本線上に 駅が つくれんくて、ひだりに はずれて たいらな とこに 駅が つくって ある。ここに とまる 列車は 本線から ひだりに 分岐して 駅に はいった あと、また 本線に バックしてから つぎの 駅に むかう。スイッチバック駅って わけだ。


善光寺平を みぎしたに みながら ワイドビューしなの 3号は すすむ。


120511 軽井沢まで (23) 10:38 善光寺平
(23) 10:38 善光寺

おっ、電車が!


120511 軽井沢まで (24) 10:41 篠ノ井線 桑ノ原信号場
120511 軽井沢まで (24) 10:41 篠ノ井線 桑ノ原信号場

ここだけ 複線に なっとる ようにも みえるけど、あとで しらべると 姨捨 みたいに 駅こそ ないけど、同様の スイッチバック 構造に なっとって、ここで ワイドビューしなの 3号の 通過を まっとって くれただった。桑ノ原信号場 (くわのはらしんごうじょう)って いう なまえで、はんたいがわにも おんなじ ような スイッチバック 構造の 待避線が ある。


120511 10:42 善光寺平
120511 10:42 善光寺

善光寺平に おりて 篠ノ井に なる。


120511 軽井沢まで (25) 10:46 篠ノ井 てまえ
120511 軽井沢まで (25) 10:46 篠ノ井 てまえ

みぎから くる しなの鉄道と 合流して 篠ノ井に 到着。


120511 軽井沢まで (26) 10:47 篠ノ井
120511 軽井沢まで (26) 10:47 篠ノ井

写真にも 貨物 列車が うつっとるだけど、ひだりがわは だだっぴろい 貨物 基地が ひろがっとる。


この さきは 信越線 (しんえつせん)で、ここ 篠ノ井篠ノ井線、信越線、しなの鉄道の みっつの 路線の 結節点に なる。ただし、長野新幹線が できるまでは しなの鉄道も 信越線の 一部だった。


複線の 信越線に はいって じきに 長野に なる。


予定 時間の 10時 54分から 3分 ほど おくれて、終点の 長野に 到着。


120511 軽井沢まで (27) 10:55 長野 到着
120511 軽井沢まで (27) 10:55 長野 到着

ついた ホームの はんたいがわには、長野 11時 ちょうど 発 名古屋 いきの ワイドビューしなの 10号が 停車中で、ワイドビューしなのの そろいぶみに なった。ほかの ホームには 飯山線の 列車が みえ、とおくまで きた ことを 実感。長野駅を 観察する まも なく、長野新幹線に のりかえ 軽井沢に むかった。


120511 軽井沢まで (29) 10:57 長野 ワイドビューしなの
120511 軽井沢まで (29) 10:57 長野 ワイドビューしなの
(ひだり=ワイドビューしなの 3号、みぎ=ワイドビューしなの 10号)

名古屋から ここ 長野まで 250.8km、2時間 54分、86.5km/h、7,130円。



ワイドビューしなの 3号 乗車 データ
(2012年 5月 11日 きんようび)

  • 中央線 名古屋−塩尻間 174.8km+篠ノ井線 全線 塩尻−篠ノ井間 66.7km+信越線 篠ノ井−長野間 9.3km=250.8km
  • 名古屋 8:00 → (2時間 54分) → 10:54 長野
  • 乗車 料金 4,310円+指定席 特急 料金 2,820円=7,130円
    (※ グリーン車は 3,490円 だかで、自由席は 510円 やす)
    しなの 3号 特急券 (2012.5.11)
    しなの 3号 特急券 (2012.5.11)

    ※ のりつぎ わりびきが きいて、特急 料金が 半額に なっとる。


やまがちな この 区間を、86.5km/hって いう たかい 表定 速度で はしった ワイドビューしなのに 感心。ふりこしき 電車は すごい!




(さんこう)