リニアが着工した - 2014.12.17

きのう2014年12月17日、リニア中央新幹線がついに着工した。国土交通省の認可からふたつきだ。

【リニア2027年開業へ着工】 - ちゅうにちのきじから
JR東海式典「かんきょう保全へれんけい」

  • JR東海2014年12月17日、名古屋-品川間の2027年開業をめざし、リニア中央新幹線の建設に着手した。着工にあたり、リニアのターミナル駅となる名古屋、品川のりょうえきで工事安全祈願式がひらかれた。構想段階から半世紀以上。総工費9兆円の巨大計画がいごきだした。
    20141218 ちゅうにち - リニア着工 (1)
    (写真は工事安全祈願式のあと報道陣の質問にこたえる柘植康英社長(なか) - 太田朗子さんさつえい)
  • 工事は全区間の先陣をきって、名古屋、品川りょうえきで開始。本年度2014年度中に、工事資材をおくヤードの整備や、えき施設の移転といった準備工事にはいる。えき地下に新駅をつくるため、りょうえきで掘削工事が本格化するのはらいねん2015年あき以降のみとおし。10年以上の工期をみこんどる。
  • このひ、名古屋駅にしぐちでひらかれた式典には、JR東海の幹部やえき周辺のぢもと関係者らが出席した。JR東海の柘植康英社長は「歴史的な一歩をふみだした。一歩づつ着実にすすめていきたい」って抱負をのべた。
    20141218 ちゅうにち - リニア着工 (2)
  • リニアは最高時速500キロ以上で走行。名古屋-品川間の最短時間は東海道新幹線の1時間28分から40分にちぢまる。よねんまえに公表した試算では、名古屋-品川間は、東海道新幹線のぞみの指定席料金11,090円より700円たかい。16両編成で座席は千人分を予定。この区間で1時間に上下5本づつはしり、うち1本は中津川、飯田などの中間駅にも停車する。
    〔注=名古屋-品川間、名古屋-東京間とも閑散期=10,890円、繁忙期=11,290円で、この中間がちゅうにちのきじに記載の11,090円になる〕
  • 高速鉄道としての期待がたかまる半面、沿線のかんきょうへのえいきょうやみなみアルプスでの掘削工事の難航が予想される。柘植康英社長は「10年をこえる工事でいくたの困難もあるだらあっておもう。工事を安全にすすめ、かんきょう保全をだいじにし、地域とのれんけいをとってすすめたい」ってかたった。
  • リニア開発の歴史は、東海道新幹線開業の2年まえの1962年にはじまった。1987年の国鉄民営化のあとは、JR東海が開発をひきついだ。かんきょうえいきょう評価のてつづきをへて、ことし2014年10月17日、国土交通大臣の工事認可をうけた。
  • 建設費はJR東海が全額負担する。全ルート285.6キロのうち、86パーセントはトンネル。名古屋や東京など都市部では、用地買収が不要なふかさ40メートル以上の大深度地下をとおる。2045年には大阪まで全線開業する計画だ。
    〔注=東海道新幹線の名古屋-品川間は335.2キロだで、リニアの285.6キロは49.6キロちぢめれることになる。ちなみに東海道新幹線の名古屋-東京間は342.0キロ〕

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うん、名古屋から品川までの285.6キロを40分、11,000円か。よくもわるくも、2027年の開業にむかってリニアはすすむ。


(さんこう)