平日あさの通勤時間帯に、知立(ちりゅう)から豊田市(とよだし)まで三河線山線にのった。
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しゅっぱつは西尾線の碧海古井(へっかいふるい)。7時22分の名鉄岐阜いきふつうにのる。あかい電車がやってくるのと同時に、うしろの高架を新幹線がはしっていく。存外めずらしい光景だ。
みなみあんじょう、きたあんじょうとすすんで、つぎのしんあんじょうから電車はほのまま名古屋本線にはいっていく。名古屋本線さいしょの牛田(うしだ)では通勤客がようけのってくるだけじゃなくて、高校生がようけおりていく。いま地図をみてみると、こっから西南にあるいたとこに知立東高校ってのがあるで、ここにかよう高校生たちだっただ。ほのつぎが知立で、こっから三河線が南北に分岐する。みなみに分岐していくのが碧南(へきなん)までいく三河線海線で、きたに分岐していくのが豊田市をとおって猿投(さなげ)までいく三河線山線だ。のりかえまちのあいだ、めまぐるしく電車が発着する。碧南いきのあかい電車、豊橋いきの特急などなど、みあきることがない。
かり2番ホームにやってきた4両編成の猿投いきふつうにのる。名古屋からみて郊外方向にむかう電車なのに満員電車だ。
7時50分、知立をしゅっぱつ。三河知立、三河八橋(みかわやつはし)、若林(わかばやし)と電車はすすむ。三河線っていうとおそいっていう印象なだけど、このときはなんだかはやくかんじた。速度計をみてみると95キロぐらいをさしとる。三河八橋はまんださいきんに高架になったとこなだけど、ほれにあわせて電車の速度もはやくなったのか。また、どのえきでもまんべんなくのりおりがあるのもとくちょうてきだ。ちょっとづつ乗客がへっていくのでもなく、ちょっとづつ乗客がふえていくのでもない。えきにつくごとにのりおりがありつつ、満員電車をたもっていく。
また、電車は竹村(たけむら)、土橋(つちはし)、上挙母(うわごろも)とすすんでいく。速度はちょっとおちたかんじだけど、やっぱりえきにつくごとにけっこうなのりおりがある。
高架をあがって、目的の豊田市にとうちゃく。このえきが豊田市の中心駅であり、ここでどばーっとひとがおりて、いっきに電車ががらがらになるのかっておもったら、たしかにようけひとがおりるだけど、まんだおりんひともおるし、こっからのってくひともおる。わが三河地方であんじょう農林高校とならぶ猿投農林高校の生徒がのっていくのか。いま地図をみてみると、猿投のえきのにし400メートルぐらいのとこに猿投農林高校があり、ほかに、猿投のひとつてまえの平戸橋(ひらとばし)から東北1.5キロぐらいのとこに、あの野球で有名な杜若高校(とじゃくこうこう)もある。さらに、あとできいたはなしだけど、猿投のえきのまわりには2、3のこうばもあるそうで、電車通勤のひともおるじゃないかってことだった。
豊田市のかいさつをでてまちあるきをこころみるも、あさからのあめがあがるようすもなく、また、近代の産業とくらし発見館もやすみだって、これを断念。えきにもどり、いっぷくしただけで豊田市をあとにした。
ひだり=豊田市えきまえ - 周辺地図|みぎ=豊田市 - 2、3番ホーム
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けっきょくこのあと、通勤時間帯をすぎてから猿投までいってかえっただけど、通勤時間帯の三河線山線知立-豊田市間のにぎわいを体感することのできた、このひの乗車だった。
(さんこう)