高架のホームにとまるあかい電車。高架のした、ごちゃごちゃとある自転車おきばやみせのとなりをとおりぬけて、えきうらにあたるこちらにむかってくる高校生ら。つきあたりにひのまるタクシーっていうべたななまえのタクシー会社ののりばがあったりする、えきうらどおりのふぜいもじつにいい。さらに、みどりやねの自転車おきばからむこうにつづくめぬきどおりのまちなみが、まるでのぞきまどからのぞくように視界におさまる。こんな写真がとれたっていうだけで、ここまできたかいがあるってもんだ。
ここは津島線(つしません)が尾西線(びさいせん)に合流する名鉄の拠点駅、津島駅。
おもてにまわって、えきまえロータリーから駅舎をみる。2階だてビルの1階のひだりのほうにかいさつがあるほか、コンビニとかいくつかのみせもはいっとる。ロータリーはひだりがわがタクシー、自家用車用で、みぎがわがバス用になっとる。写真ではわからんけど、バスロータリーのほうはかなりのひろさで、名鉄バスのほか、いまはやりのコミュニティーバスのターミナルとしてもつかわれとって、ビルのなかにはバスのまちあいしつや運転士さんの休憩室もある。また、えきのかいさつからバスのりばへは、ビルのなかをとおってからバスターミナルにそってビルのはしっこをとおっていくかたちになっとって、ぬれることもない。ふるびたビルではあるけど、えきとしてじつに機能的にできとる。
駅舎のひだり、高架のホームに電車まちのひとたちがみえる。1階部分にはいくつかのみせがはいっとる。
ひだりから電車がやってきてホームにつく。こっから佐屋(さや)、弥富(やとみ)方面にいくものか、または、おりかえして名古屋方面か一宮(いちのみや)方面にいくものか。
えきをはなれてめぬきどおりをいき、ふとふりかえると、とおりの正面にあかい電車がとまっとるのがみえる。なんちゅうすてきなとおりだ。
てきとうな喫茶店で時間をつぶし、えきにもどる。
高架のホームにあがると、いまあるいてきためぬきどおりがましたにみえる。また、とおりのむこうをさえぎる鈴鹿のやまやまにはくもがたなびき、まるで風景画みたいだ。
しばらくしてやってきた吉良吉田(きらよしだ)いき電車にのって、この地をあとにした。
(さんこう)