田口から清崎まで田口線廃線あとをあるく - 2018年11月17日

2018年11月17日、豊鉄バスの奥三河再発見ツアーに参加して、田口から清崎まで田口線廃線あとをあるいた。ツアー起点の豊橋からひるごはんの奥三河郷土館までの移動のようすや、奥三河郷土館に展示してある田口鉄道モハ14を見学したことについてはまあはいブログ記事にしたとこだけど、こんかいはほのあとの行程でこれがツアーの「主菜」になる。田口のまちは設楽町（したらちょう）の中心地区で、田口のえきは田口線の終点。

【バス移動】【田口のえきのあと】【設楽ダム工事げんばの見学】【廃線あとを清崎まであるく】〔行程図〕

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バス移動

ひるごはんの奥三河郷土館から田口のえきまではバス移動になる。

こやまのうえの奥三河郷土館から隣接する田口のまちにおりて、ほっからとちゅうスイスイパークのとこをとおったりしながら国道257号線をきたにすすむ。田口のえきはまちからにしにくだっていった寒狭川ぞいにあるだけど、ほの最短のみちをおおがたバスでいくのはむづかしいみたいで、きたにおおまわりしていくだ。あるいは設楽ダム（したらだむ）の工事でほの最短のみちがとおれんくなったのかもしれん。

ずーっとすすんで、設楽大橋東交差点を左折。左折するのが稲武につながる国道257号線で、直進が飯田につながる伊那街道だ。ここまでは伊那街道がほのまま国道257号線だっただけど、ここで伊那街道とわかれる。

すぐに寒狭川の支流、境川にかかる設楽大橋をわたる。

ちょこっといったとこで、国道257号線と接点のある県道432号線に反転分岐するかたちではいっていく。こっからいまわたった境川にそってみなみにすすむ。設楽ダム建設工事のために一般車両は通行禁止で、許可された車両だけがとおれる。

工事用車両とすれちがい。

ずーっとみなみにすすんで、境川が寒狭川に合流。

対岸の斜面に森林鉄道の廃線あとがみえるっていう説明。いまかかっとるはしよりもひくい位置だ。田口線の終点、田口を起点とする森林鉄道がのびてきとっただ。

ちょっとして、田口のえきにとうちゃく。

ちょこっといきこして、宙にむかってのびる工事用道路のしたにバスは停車。バスをおりてひきかえすかたちで田口のえきにあるいていく。

田口のえきのあと

説明かんばんがたっとって、往時の田口駅の写真や構内図、位置図、森林鉄道の路線図、田口線の年表、路線図、元気にはしる電車の写真なんかがのっとる。

えきのあと。駅舎の基礎やホームがまんだのこっとる。したに2本ひいてあるひぼが線路だ。いや、ほれにしても、まわりに人家ひとつない。県道432号線にはいってからも人家がなかっただけど、この田口のえきのまわりも人家がないだ。御料林（ごりょうりん）の木材運搬を優先したがために、こんな位置にえきをつくることになったってきく。

しばし見学。この遺構もことし2018年のうちには撤去されてあとかたもなくなるっていう。

構内図と位置図をしっかりみてみる。田口のまちからはなれて寒狭川ぞいのせばい地形にえきができたことがわかる。

森林鉄道はここ田口から1本と、とちゅうの田峯（だみね）から1本のあわせて2本でとって、いまは設楽町の一部になっとる旧段嶺村（だみねむら）の大半が御料林だったことがわかる。

設楽ダム工事げんばの見学

宙にむかってのびる工事用道路をひだりうえにみながらバスまでもどったとこから、設楽ダム工事げんばの見学にはいる。

案内人は設楽ダム工事事務所のひとたちで、さいしょにダムの概要説明。完成予定は2026年度。

ほのあと寒狭川の左岸を下流にあるきだす。あるいていくみちが田口線の廃線あとでもある。

宙にむかってのびる工事用道路はまんだ延伸中で、ほの建設げんばのよこをとおっていく。みあげるような橋脚だ。まあちょっといったとこには、これからの工事にそなえて斜面保護もしてある。

寒狭川にそってどんどんあるく。路面はぴかぴかのアスファルト舗装。あんのじょうダム建設工事にはいってから舗装しなおしたもんだった。

設楽ダム建設げんばにとうちゃく。

ここに重力式ダムが設置されるだ。

ここまでみずがくるっていうえをかいたかんばんもある。

またあるきだして、トンネルをくぐる。

みぎしたに寒狭川。

寒狭川にそってあるく。

ここでとまれ。ひだりにはいる。

また、工事げんばだ。

一同ヘルメットとマスクを装着。これからトンネルにはいるだけど、さいしょにダイナマイトのはなしをきく。むづかしいな。

さて、トンネルにはいっていく。したはじゅるじゅるで、くつがどろどろになる。ところでなんのトンネルか同行の工事事務所のひとにきいてみると、これから重力式ダムをつくっていくあいだ、寒狭川のながれをながしてやるためのトンネルだっていう。さいごはうめごろしになるらしい。

どんどんおくにはいっていく。いりぐちが下流でおくが上流になるだげな。

つきあたる。

トンネル掘削機がある。まんだほってかにゃいかんだ。

トンネルのいりぐちまでもどってそとにでて、いったんくつをあらってトイレにいって、ほれからまた寒狭川にそってあるきだす。

ちょっといったとこで工事げんばはおわり。ここまでのみちも廃線あとだっただけど、このあとも延々廃線あとをあるくことになる。

廃線あとを清崎まであるく

みぎした寒狭川のかわんなかに「あゆつり禁止」の万国旗がみえる。寒狭川はあゆがとれることでなだかいだけど、このばしょでは禁止されとるだ。

寒狭川にそって田口線廃線あとをあるいていく。ちょっと地形がひらけてきて、ひだりにダム建設はんたいごやのあとがみえる。もともとの人家じゃなくて、ダムをつくることをはばむがためにつくったこやだ。民主党時代にこの設楽ダムの建設が停滞したこともあるし、筆者も、設楽町の中心地区である田口のまちのすぐとなりがこんなにみずびたしになっていいのかしゃんっておもう。

トンネルをくぐる。

寒狭川にそってあるく。ずーっと田口線廃線あとだ。

トンネルをくぐる。いったいいくつトンネルをくぐるのか。

りょうがわこだちになって廃線あとはつづく。

寒狭川はこだちのすきまからみえる。

トンネルをくぐる。

はしをわたって寒狭川をこえる。

寒狭川の左岸から右岸にうつったとこで、また、すぐにトンネルをくぐる。

寒狭川をひだりに田口線廃線あとをあるいていく。

かわのひだりにおおきくやまがみえる。奥三河郷土館からみなみにみえた鞍掛山（くらかけやま）かもしれん。

寒狭川もかわはばがひろくなってきとって、かわらにたんぼがあったりする。

田口線廃線あとをあるいていく。

ふみきりあとをこえる。みぎまえからひだりうしろにくだっていくみちが、ここで田口線と交差しとっただ。

田口線廃線あとをあるいていく。

また、かわのひだりにさっきの鞍掛山かもしれんっていうやまがみえる。

きりとおしをとおる。

人家だ。はじめて人家があった。清崎のまちはちかい。

田口線廃線あとをあるいていく。

みちばたに石仏。線路わきにこんな石仏があっただ。

トンネルをくぐる。碍子（がいし）がのこっとるのが、このトンネルが電車のトンネルだったことのあかしだ。これまでくぐってきたのもぜんぶ電車のトンネルだっただ。

トンネルをでるとすぐにはしで、ほのむこうに清崎のまちがひろがる。電車もこのはしをわたった。

はしをわたりおえたとこでふりかえって、このはしのなまえが弁天橋であることと、いままであるいてきた田口線廃線あとのみちが町道122号線平野清崎線だったことをかくにん。

ひだりから国道257号線が合流してきて町道122号線もこれにのみこまれるだけど、こっからの国道257号線も田口線廃線あとになる。

国道257号線をちょこっとすすんで、清崎交差点。

交差点からみぎをのぞいてみると、こっちにもまちがつづいとる。

交差点を直進。ひだりにスナック「崎」をみながら、寒狭川の支流野々瀬川にかかる新大橋をわたる。

しばらくすすんで、ひだりに清崎貯木土場。田口線に2本の森林鉄道がつながっとったことでもわかるように、この奥三河の地は林業の地だ。

ひだりにファミリーマート。こっからみなみに田峯（だみね）のまちがあるだけど、田峯からきた、清崎のまちや田口のまちなんかをふくめた区域が設楽町（したらちょう）になるだけど、案内人の石井さんによると、ここが設楽町ゆいつのコンビニだとのこと。

ファミリーマートの駐車場の一角に「清崎みてあるき」っていうおおきな地図。

町道区間をあるいとるときにひだりにみえたやまは、鞍掛山じゃなくて、ほのてまえの天神山だったかもしれん。隊列がのびきっちゃっとって石井さんの説明をききそびれちゃっただけど、清崎のえきは新大橋をわたってちょっといったとこにあっただ。たしかめんできちゃった。ほかに、旧伊那街道はたごあとやら名所旧跡がいっぱいある。あらためてここにこにゃいかんな。