2019年4月よっか、中濃(ちゅうのう)は美濃白川(みのしらかわ)までいってきた。まえに中濃のことをしらべるうちに、中濃東部、高山線ぞいに川辺町(かわべちょう)、七宗町(ひちそうちょう)、白川町(しらかわちょう)っていうみしらぬまちがあることがわかって、機会をみていってみいっておもっとったとこだ。代表駅はそれぞれ中川辺(なかかわべ)、上麻生(かみあそう)、白川口(しらかわぐち)になるだけど、こんかい、いちばんとおくの白川口までいってきた。えきのなまえからして、えきとまちがはなれとるような印象をうけるだけど、えきから飛弾川をへだててすぐほこにまちがみえるし、あるいて白川橋をわたってすぐにいける。わざわざ「口(くち)」をつけるほどのことはない。ただし、おんなじ岐阜県内で飛騨のくにのほうに合掌づくりで有名な白川郷(しらかわごう)があるで、まぎらわしさをなくすためにえきのなまえは美濃白川(みのしらかわ)ってするのが妥当だっておもう。じっさいまちんなかにも「美濃白川」ののぼりばたがいっぱいはためいとったし、このブログ記事の題名にも採用した。
高山線にのったのは鵜沼(うぬま)から。多治見(たじみ)いきふつうで美濃太田(みのおおた)までいって、ほこで下呂(げろ)いきふつうにのりかえて白川口をひとつとおりこした下油井(しもゆい)までいって、おりかえして美濃太田いきふつうで白川口で列車をおりた。いったん下油井までいったのは、ほこも白川町の区域にあって、中濃の区域のはずれまでいってみたかったでだ。下油井のむこうは飛騨金山(ひだかなやま)になる。
以下に高山線にのったようすと美濃白川のまちをあるいたようすについて紹介する。高山線にのりかえる新鵜沼(しんうぬま)までの名鉄区間にのったようすについては、まえのブログ記事にしるしてある。
【高山線】鵜沼 → (多治見いきふつう) → 美濃太田 → (下呂いきふつう) → 白川口 → (下呂いきふつう) → 下油井 → (美濃太田いきふつう) → 白川口でおりる → 【美濃白川まちあるき】〔かんそう〕
◇ ◇
うぬま
鵜沼(うぬま)空中歩道をとおって、名鉄の新鵜沼から高山線の鵜沼に移動。新鵜沼は地下通路で地平かいさつのえきだけど、鵜沼はこせんきょうで橋上かいさつのえきで、空中歩道をあるいていくとほのままみぎに鵜沼のかいさつがあらわれる。
かいさつのはんたいがわ、にしをみる。えきをでたとこで単線になる非電化の高山線に、ひだりから複線電化の名鉄各務原線(かかみがはらせん)が合流していく。こっから県都岐阜まで架線柱のない線と架線柱のある線が平行していく。
まどぐちできっぷをかってかいさつをはいる。鵜沼から下油井(しもゆい)まで840円のきっぷと、下油井からひとえきもどった白川口(しらかわぐち)まで210円のきっぷだ。このえきはマナカではいれるけど、太多線(たいたせん)が分岐する美濃太田(みのおおた)からむこうはマナカがつかえん区間になる。ちなみに太多線のほうはマナカがつかえる。
かいさつをはいったつきあたりからひがしをみる。これからたびをする方向だけど、すぐにやまだ。ここ鵜沼は濃尾平野(のうびへいや)の東北のはしにあって、こっから高山線はかわぞいに山間区間にはいっていく。
のぼりホームにおりて、とまっとる列車をかくにん。岐阜いきふつうは2両編成のキハ25がた気動車。東海道線をはしっとる313系電車と外見はまったくおんなじで、ほれをほのまま気動車にしたってかんじだ。
くだりホームに移動すべくまた橋上にあがったとこで、したに、くだりのワイドビューひだが通過していくのがみえる。名古屋発富山いきワイドビューひだ3号だ。ワイドビューひだは1日10本あるだけど、鵜沼にとまるのは3本だけであとの7本は通過していく。
くだりホームにおりたとこで、回送列車がえらいいきおいで通過していく。ちなみに、のぼりホームがしましきホームなのにたいして、くだりホームはかためんホームになる。
さて、鵜沼9時32分の多治見(たじみ)いきふつうがくだりホームにはいってきて、これにのる。美濃太田から太多線にはいっていって、中央線と接続する多治見までいく列車で、とりあえずは美濃太田までいくだ。鵜沼からくだり方面の1日運行本数は、ワイドビューひだの3本をのぞいて、ふつう列車が37本。まあ、だいたい1時間に2本のふつう列車があって、この多治見いきふつうもほのうちの1本だ。車両は2両編成のキハ75がた気動車。通過してった回送列車もおんなじ車両だっただけど、外見のとくちょうはくろいかおであること。車内は転換クロスシートにぬのカーテンもついとって、あきらかにキハ25がたより豪華だ。いや、特急用車両につかってもおかしくない。7年まえにのった高山いきふつうがふるめかしい旧式の気動車だって、ぐうぐううなりをあげてはしるような列車だったこととくらべると、いま、高山線にあてられとる列車はかくだんに高性能でかくだんに豪華なもんだ。
鵜沼をしゅっぱつ。
線路わきにさくらをみて、列車は時速100キロですすむ。コンクリートまくらぎの単線はじゅうぶんなていれがされとる。
トンネルをくぐって、みぎに木曽川(きそがわ)があらわれる。
地形がひらけて、相対ホームの坂祝(さかほぎ)に停車。ちょうどはんたいから岐阜いきふつうがやってきて、いきちがい。むこうはキハ25がた。ほんとに313系とかわりない。
えきかんを時速100キロから110キロぐらいですすむ。
みのおおた
地形がおおきくひらけて、9時44分、美濃太田(みのおおた)にとうちゃく。鵜沼からここ美濃太田まで10.0km、12分、50.0km/h。えきにはいるとこで、すれちがいに留置線にはいっていったのは美濃太田いきの方向幕をつけたキハ25がた。ホームについたとこで、はんたいにおったのは回送のキハ75がた。おんなじホームのひだりにおったのが、これからのりつぐ下呂いきふつうのキハ25がた。
3番のりばにおりる。
3番のりばの多治見いきふつうと4番のりばの下呂いきふつうがそろいぶみ。順方向にのりつぐのに、これなららくちんだ。ただし、美濃太田からくだり方面の1日運行本数は、ふつう列車が15本しかなくて、この9時57分の下呂いきふつうをのがすと、つぎは12時39分の高山いきふつうまでまたにゃいかんっていうひどさだ。ちなみに、ワイドビューひだは10本あって、このかんにも3本の列車がしゅっぱつする。
ところで、ひだりどなりの長良川鉄道のかためんホームにながらがとまっとるのを発見。豪華な内外装で人気のながらだけど、まんだのる機会をえてない。
さて、4番のりばにとまっとる美濃太田9時57分の下呂いきふつうにのりこむ。まえがキハ25-2、うしろがキハ25-102の2両編成で、ここ美濃太田始発になる。キハ75ほど豪華な車内じゃないだけど、そこそこのかずのひとがのっとる。旅行者がおおいみたいでみんなたのしそう。転換クロスシートをむかいあわせてにしてはしゃぐ、わかいおんなのひとたちもみえる。青春18きっぷの時期なのかもしれん。
さきにながらがしゅっぱつ。后方にさったとこで、わが下呂いきふつうがしゅっぱつ。
美濃太田をでてすぐは、3本ある線のまんなかの線をいく。ひだりの線はじきにいきどまりになる側線で、みぎの線は太多線。
太多線とはなれて、ひだりにまがっていく。美濃太田はひがしむきにでただけど、このさき高山線はおおきく東北方向にすすむ。ちなみに、鵜沼もひがしむきにでたけど、美濃太田まではおおきく東北方向にすすんできた。
コンクリートまくらぎの線路を列車は時速90キロですすむ。美濃太田からさきの高山線ははじめてのる区間になるだけど、線路はじゅうぶんに整備されとる。
相対ホームのこびに停車。通常は道路に設置される歩行者用の陸橋をこせんきょうに代用しとるのがかなしい。やねがないのが不便だし、なによりさっぷうけいだ。運転士さんが車内にある電光表示の運賃表をかくにんしてから、しゅっぱつ。列車はワンマン運行だ。
すぐにみじかいトンネルをくぐって、みぎにかわがあらわれる。まあ木曽川じゃなくて飛弾川(ひだがわ)だ。鵜沼をでてからずーっとみぎにあったのは木曽川だったけど、美濃太田とこびのあいだでひだりに分岐した飛騨川にかわっただ。このさき高山のてまえまで高山線は飛騨川にそってはしる。
時速95キロで列車はすすむ。
地形がだいぶひらけてきて、まちになってくる。
相対ホームの中川辺(なかかわべ)に停車。川辺町(かわべちょう)の代表駅で、こっからみぎにまちをいったとこにやくばもある。こせんきょうは、うすちゃいろのやねのついたしっかりしたこせんきょう。こせんきょうのむこうはやまで、すぐひだりにさくら。
時速95キロで列車はすすむ。
2面3線の下麻生(しもあそう)に停車。くだりはかためんホームで、のぼりはしましきホーム。やっぱり陸橋のこせんきょうがかなしい。ここも川辺町の区域になる。
下麻生のまちをみてすすむ。
みぎしたにまち。道路は国道41号線。高山まで高山線にそってはしる国道だ。
時速90キロで列車はすすむ。
みぎにまち。
線路のすぐみぎにくっついた国道41号線に、「ななめひだり1キロさきに七宗町(ひちそうちょう)やくば」のかんばん。
みぎにならんではしっとった国道41号線が、みぎにまがってあっかいはしをわたって飛騨川のむこうにいく。
相対ホームの上麻生(かみあそう)に停車。このえきしかないけど七宗町(ひちそうちょう)の代表駅だ。こっからひだりにまちをいったとこにやくばもある。
飛弾川の支流をわたって、列車はいよいよやまんなかにはいっていく。
みぎにぼこぼこのいわはだ。おおきないわがかわんなかにごろごろしとるっていうじゃなくて、ぼこぼこのいわはだはかわのりょうぎしで、まんなかのふかいとこをかわがながれとるだ。いや、めずらしい。このへん、飛弾川がこんなかたちでながれとるだ。あとでしらべてみたら飛水峡(ひすいきょう)っていう景勝地だって、七宗町から白川町にかけて12キロの峡谷をなすっていう。
トンネルをくぐる。
飛水峡信号場(ひすいきょうしんごうじょう)をいく。えきかんがながくて、こういう列車のいきちがいのための信号場があるだ。
みぎにあっかいトラス橋。飛水峡はまんだつづいとる。
トンネルをくぐって、また、みぎしたに飛騨川。いわはだもだいぶおだやかになってきたか。
いちだんとやまがふかくなってくる。
トンネルをくぐって、みぎに上麻生(かみあそう)ダム。落差のちいさいおだやかなダムだ。まわりのけしきに調和しとって、じつにうつくしい。
進行方向がきたむきにかわっていく。
みじかいトンネルをくぐる。
しらかわぐち
白川口(しらかわぐち)は、ひだりのしましきホームうちがわに停車。はんたいも一見しましきホームにみえるけど、かいさつ直結のかためんホームだ。側線が、かためんホームのうらがわ、駅舎にあたるまでのびていっとって、しましきホームにみえる。こせんきょうは、中川辺におなじくうすちゃいろのやねのついたしっかりしたこせんきょう。
しゅっぱつ。まんだ列車にのっていく。
みぎに国道41号線。上麻生のてまえで飛弾川のみぎがわにいっとった国道41号線だけど、白川口のてまえで、また、飛弾川のひだりがわにきとっただ。
国道41号線のすぐみぎに飛弾川。
みぎにまがって、第1飛騨川鉄橋をわたって飛弾川のみぎがわにでる。
すぐにトンネルをくぐって、鷲原信号場(わしばらしんごうじょう)にはいる。
鷲原信号場がおわって、すぐに第2飛騨川鉄橋をわたる。
すぐにトンネルをくぐる。
ひだり曲線のおわりで、みぎに白川北小学校。
みぎ曲線をいくとこで、ひだり線路わきに保線員のひとがふたり。ごくろうさま。
第3飛騨川鉄橋をわたって、すぐに野原トンネルにはいっていく。
トンネルをでて、ちょこっと地形がひらけて、左右にたんぼ。けっきょく飛弾川のみぎがわをはしっとる。
つぎのえきがちかづいてくる。
しもゆい
10時35分、相対ホームの下油井(しもゆい)にとうちゃく。下車。ここも白川町の区域になる。美濃太田からここ下油井まで34.4km、38分、54.3km/h。えきかんきょりがながいこともあるけど、曲線もおおいこの区間で表定速度が54キロってのは健闘しとるっていえるじゃないかな。ここまでのってきた電車はここで15分停車。ちょうど運転士さんもホームにおりてきて、きいてみたら、このえきにかぎってとくべつな信号方式をとっとるためにこうならざるをえんとのこと。いや、よう理解できんかった。
ここまでのってきた電車をしたにみながら、はんたい電車にのるべく陸橋のこせんきょうをわたる。
下油井10時40分の美濃太田いきふつうがやってきて、のりこむ。車両はキハ75がたの2両編成。キハ25がたにくらべて豪華な車内だ。
はんたいの下呂いきふつうがまんだ停車しとるうちに、しゅっぱつ。
みぎにあおいはし。
みぎに名倉ダムのダム湖。いきはきがつかんかった。
線路わきにちゃばたけ。こんなやまおくにまでちゃばたけがあるだ。あとでわかったことだけど、ここ白川町は白川茶の産地なだ。
左右にたんぼ。
野原トンネルをくぐる。
すぐに第3飛騨川鉄橋をわたる。
みぎに国道41号線。
ひだりに白川北小学校。
トンネルをくぐる。いりぐちんとこのひだり線路わきに保線員のひとがふたり。いきにもみたひとたちだけど、のぼり方向にここまであるいてきただ。ごくろうさま。
第2飛騨川鉄橋をわたる。
鷲原信号場(わしばらしんごうじょう)にはいる。
鷲原信号場をでて、すぐにトンネルにはいる。
トンネルをでて、すぐに第1飛騨川鉄橋をわたる。
列車は飛弾川をひだりにみてすすむ。
しらかわぐちでおりる
10時48分、白川口(しらかわぐち)にとうちゃく。こんどこそ下車。なんでもひだりのかいさつ直結のかためんホームにとまるもんだっておもったら、どういうわけかみぎのしましきホームそとがわに停車。のぼりくだりでのりばが一定してないのか。下油井からここ白川口まで8.6km、8分、64.5km/h。ここまでのってきた列車はここで15分停車。きっぷを運転士さんにわたしたあと、うすちゃいろのやねのついたしっかりしたこせんきょうをわたって、かいさつをでる。
かいさつをでたとこで、駅舎内にでかでかとかかげてある「おでかけしらかわ・ひがししらかわ」っていう地図がめにはいる。ここ白川町(しらかわちょう)とひがしどなりの東白川村(ひがししらかわむら)をあわせた区域の公共交通路線図だ。鉄道は高山線が区域のにしのはしを南北にはしって、バスは白川口のえきからひがし、東白川村にむけてはしる路線や、高山線ぞいに白川口のえきと下油井のえきをむすぶ路線なんかがある。
えきは簡易委託駅できっぷうりばにおじさんがおる。ほのひだりに観光案内所もかねた売店があって、のみもんをかったついでにまちのみどころやごはんがたべれるとこをたずねる。きれいなおねえさんが応対してくれて、まち案内の地図をだして楽集館(がくしゅうかん)っていうなまえの図書館のうえに資料館があることや、町民会館にパイプオルガンがおいてあること、食堂のばしょなんかをいっしょうけんめいにおしえてくれる。えきからまちまできょりがあるのかってきいたら、まあひとりのおねえさんが駅舎のそとにでて、「あの歩道橋をわたって、あのしろいはしをわたったとこがまちですよ」っておしえてくれる。礼をいってまちあるきにむかう。
みのしらかわまちあるき
白川口(しらかわぐち)のえきまえによこたわる国道41号線をまたぐ歩道橋をあがって、飛騨川にかかるしろいはしをかくにん。あのはしをわたると美濃白川(みのしらかわ)のまちだ。
しろいはしからすぐかわしもに、あおいはしもみえる。
歩道橋をおりきるとこで、美濃太田(みのおおた)いきふつうがでていくのがみえる。下油井(しもゆい)からここまでのってきた列車だ。
歩道橋をおりたとこからみなみにちょこっとあるいて、しろいはしのにしづめにとうちゃく。はしは歩行者専用のがっちりしたつくりのつりばしで、白川橋っていうなまえがついとる。
白川橋をひがしにわたるとちゅう、ひだりにかわかみをみる。
みぎにかわしもをみる。あおいつりばしがうつくしい。
進行方向みぎ45度にめをやると、飛騨川に直角に合流してくるかわがあるのがわかる。これが白川(しらかわ)っていうかわで、美濃白川のまちはこの白川の両岸にひろがる。合流地点ひだりがわにさくら。
白川橋のひがしづめで、いきなりみちのりょうがわにたてもんがたちならんどる。旅館やみせだ。
白川橋からつづくみちがすぐにT字につきあたって、ほの正面に河股神社(かわまたじんじゃ)っていう神社がある。どういうわけかいしがきのうえのたかいとこに社殿があって、急ないしだんをあがって、おまいり。
T字をみぎにいくと、すぐにはしをわたって白川の南岸にいくだけど、T字をひだりにいって、みちなりにみぎにまがっていくとおりをすすんでいく。白川の北岸を、白川と平行にひがしにすすんでいくかたちだ。便宜的にとおりのなまえを「きたどおり」ってする。
きたどおりをすすんでいく。りょうがわにみせがたちならんどって、ひだりに銀行や白川町やくばもある。あいとやいっぷくしていかあっておもっとった、やくばのとなりのカフェはやすみ。
みぎに、みせとみせのあいさから白川のながれがみえる。
みぎに郵便局。
しばらくいって、みぎに河岐橋(かわまたばし)。漢字表記こそちがうけど、さっきの神社も「かわまた」神社だった。白川のりょうがわにまたがってまちがあるで「かわまた」なのか。はたまた、白川が飛弾川にまたがるとこにまちがあるで「かわまた」なのか。このあたりがまちのひがしのはずれになるみたいで、こっから白川のみなみがわにわたることにする。
河岐橋をわたるとちゅう、みぎにかわしもをみる。清流の両岸にさくらがさいて、まちがひろがる。
はしをみなみにわたってすぐの白川中学校前交差点から、にしむきに「なかどおり」をみる。白川のみなみがわにはかわに平行して2本のとおりがあるだけど、便宜的にかわにちかいほうのとおりを「なかどおり」、かわからとおいほうのとおりを「みなみどおり」ってする。なかどおりにも商店街の街路灯がたちならんどる。
白川中学校前交差点からほのままみなみにいくと、みちなりにみぎにまがって、ほのままみなみどおりになってにしにすすんでいくだけど、進行方向がにしむきにかわりきるへんで、おじさんがこえをかけてくれる。軽トラックをみちのわきにおいて、しごとぎをきてあるいとったおじさんだ。筆者が愛知県からきたっていうと、「あっちにけしきのいいやまがある。こっちにふるい神社がある」っていろいろおしえてくれる。クルマできたじゃないっていうと、「みなみどおりをにしにいった、つきあたりのやまがみはらしがいい」っておしえてくれる。ごはんをたべるとこをきくと、「あっこのバローでべんとうをかうぐらいか」っていうこたえ。ほいから、「むかしは温泉もあっただけど、いまは中国人の経営にかわったみたいで、ようわからん」ともおしえてくれる。
あるいていけるわけじゃないけど、ふりかえって、白川中学校の校舎ごしに白山(はくさん)の山頂だけをかくにん。
軽トラおじさんに礼をいって、また、みなみどおりにしにすすむ。きたどおりやなかどおりとちがって、クルマもいっぱいとおるひろいとおりだ。河岐トンネル北交差点っていうおおきな交差点からむこうは、バローもふくめて左右にみせがいっぱいたちならぶ。
ほの交差点からちょこっといったとこで、ひだりにある楽集館(がくしゅうかん)っていうなまえの図書館にはいる。JAめぐみの美濃白川支店の2階にあって、ほんとにここに図書館があるのかってかんじだった。図書館のうえにある資料館にいきたくてきただけど、うけつけできいたら、申請書をかかされたうえでおくにとおしてくれた。図書館のおくまでいってエレベーターで3階にあがったとこで、資料館。ひとりでかってにみていく方式だっただけど、常時開放じゃなくてもうしでをしたひとにだけ見学をゆるすだ。
(※ あとでわかったことだけど、じつは資料館は土日祝祭日だけの開館だって、筆者がおとずれたもくようびはやすみのひだった。見学できんくて当然だっただ。ほれを、遠来のたびびとっていうことをくんで、申請書をかくっていうてつづきをふむことでとくべつに見学させてくれたもんだった。あしざまにかいちゃったことをおわびし、とくべつに見学させてくれたことにお礼もうしあげる)
ひとりで資料館を見学。展示はじもとの偉人が中心で、筆者にはちょっととっつきにくかった。印象にのこったのは、幕末にイギリスのつくったにほん地図ぐらい。「美濃白川ってこんなとこ」っていうかんじの展示があるとうれしかった。うけつけで礼をいってかえるときに、どっかごはんをたべるとこがあるかきいてみる。じつは楽集館にはいるまえに、むかいのバローのとなりのうなぎやさんもていきゅうびのかんばんがでとることをたしかめとって、ひるごはんにありつけるか不安だっただ。親切におしえてくれた。みなみどおりをちょこっとにしにいったひだりがわの、ちょっとおくまったとこにゆう太っていうみせがあるとのこと。
ゆう太にとうちゃく。ろばたやきのみせがひるごはんを提供しとるだ。はいったときは筆者ひとりだったけど、つぎからつぎにきゃくがはいってきて、みせはいっぱいになった。注文したのはいとよりのしおやき定食。いや~、うまかった~。たいにみえるけど、しらべたらたいのなかまじゃなかった。
また、にしにあるいて、みなみどおりはトンネルにはいっていく。トンネルのうえのやまが、軽トラおじさんがおしえてくれたみはらしがいいっていうやまだ。このやまのむこうがすぐ飛弾川になるだけど、やまにのぼるのはやめといて、トンネルのてまえのみぎにある町民会館にパイプオルガンをみにいく。
町民会館は、職員のひとが親切にパイプオルガンを案内してくれた。ホールのなかにパイプオルガンはあるだけど、さいしょあいてなくて、うけつけでもうしでたら案内してくれただ。ほれも、筆者ひとりだけを。音楽にくわしくない筆者にはまったくのねこにこばんなだけど、いっしょうけんめいに説明してくれる。おまけにパイプオルガンをひかせてさえくれる。やっとのことで「さいたさいたチューリップのはなが♪」をひいたよ。パイプオルガンって国内にほんなにあるもんじゃなくて、名古屋から練習しにくるひともおるっていう。もちろん岐阜県内のひとも。練習しとるひとがおったら、ほれをきくこともできたっていう。このひはたまたま練習のひとがおらんかったみたいだ。いや、じぶんでひくより、ちゃんとしたひとがひくのをきいたほうがよかったな。さらに4階の会議室にあるこぶりのパイプオルガンまで案内してくれる。 美濃白川はパイプオルガンの聖地だった。製造する会社があって、スペインのなだかいパイプオルガンを修理したこともあるっていう。やくば主催の大会があって、優勝者にはパイプオルガン留学の特典までつくっていう。
町民会館からほのままきたにぬけて、なかどおりにつきあたったとこで、ひがしむきにとおりをみて、商店街の街路灯がたちならんどるのをさいかくにん。
なかどおりをにしにあるいて、天神橋のみなみづめからきたに白川をわたっていく。はしのむこうに、まちあるきのさいしょにおまいりした河股神社がある。ぐるーってまちを一周してきただ。
天神橋をわたっていくとちゅうで、すぐかわしもで白川が飛騨川にながれこんでいくのがみえる。
かわかみに白川の清流とほの両岸にひろがるまちをみおさめて、美濃白川の地をあとにする。
◇ ◇
〔かんそう〕
よう整備された線路を高性能で豪華な車両でいく高山線のたびは快適だった。美濃太田まではこれまでにものったことがあって、線路状態がいいってことはしっとっただけど、ほのさきはまっと線路状態がわるいもんだって想像しとっただけに、うれしい誤算だった。ただし、美濃太田からさき、ふつう列車が1日に15本しかないのはいただけん。改善をのぞむ。また、沿線のふうけいもすてきだった。めずらしい景観の峡谷やうつくしい鉄橋、うつくしいダムをみることができた。
美濃白川のまちも、清流白川の両岸にこぢんまりとまとまったすてきなまちだった。ひなびたまちを想像しとっただけど、ほんなことはなく、じゅうぶんに活気のあるまちだった。ほれと、観光案内所のおねえさんも軽トラおじさんも楽集館のうけつけのおねえさんもパイプオルガンの案内をしてくれた町民会館のおにいさんも、みんなとっても親切だった。いとよりのしおやきもとってもうまかった。
さくらの季節の1日、すてきなたびをした。
(さんこう)
- 乗車記録 - 2019年4月よっか、もくようび、平日
- 美濃白川(みのしらかわ)のパイプオルガン - あきひこのいいたいほうだい|2019/04/10
- 岐阜県は美濃白川(みのしらかわ)ってとこにパイプオルガンがある。2019年4月よっかにおとずれて、みてきた。
- 1860年にイギリスのつくったにほん地図 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2019/04/10
- 美濃白川楽集館(みのしらかわがくしゅうかん)に、幕末もおしつまった1860年にイギリスのつくったにほん地図が展示してある。
- 高山線っていうより…|いわせあきひこ|フェースブック|2019年4月7日18:01
- 高山線っていうより多治見本線の高山支線っていうべきか。
- もくようびに高山線の白川口(しらかわぐち)ってとこまでいってきただけど、運行本数のすくなさにびっくり。高山線は鵜沼(うぬま)からのっただけど、ほっからのふつう列車の1日運行本数をみてみる。美濃太田どまりが11本で美濃太田のさきまでいくのはわずかに10本。ところが、美濃太田から分岐する太多線(たいたせん)にのりいれて中央線と接続する多治見までいくのは16本もある。
- 美濃太田始発でも高山線高山方面、太多線多治見方面の列車はあり、さいどふつう列車の1日運行本数をかくにんしてみると、高山方面は15本で、多治見方面は38本。いやいや、まったく岐阜から美濃太田をへて多治見にいたる線が本線っていうべきで、美濃太田から高山方面にいたる線は多治見本線の高山支線ってかんじだ。
- 鵜沼駅の時刻表 - 美濃太田、高山方面 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2019/04/07
- 名鉄で新鵜沼まで - 2019年4月よっか - あきひこゆめてつどう|2019/04/07
- 中濃(ちゅうのう) - あきひこゆめてつどう|2019/03/15
- 高山線全線再開! - 2018年11月21日 - あきひこゆめてつどう|2018/11/24
- 美濃町のたび - 2.鵜沼から美濃太田まで - あきひこゆめてつどう|2018/05/18
- ぜんかいのつづきで、こんかいは鵜沼(うぬま)から美濃太田までの高山線区間のようすについてしるす。
- 8時23分、名鉄電車で新鵜沼にとうちゃく。鵜沼空中歩道をとおって高山線の鵜沼に移動。8時37分の多治見(たじみ)いきふつうにのる。車両はキハ75-3208-キハ75-3308の2両編成。のるひとがじぶんでボタンをおさんととびらがひらかんってのは、やっぱりとまどう。
- キハ75は快速みえにもつかわれとる車両で、車内はちゃいろい転換クロスシートにベージュのカーテンもついた豪華な仕様。はんたいからくるワイドビューひだのおくれで、定刻の2分おくれで鵜沼をしゅっぱつ。木曽川の北岸を中山道にそって東北方向にすすむ。キハ75はエンジンの性能もたかくて、単線ではあるけどよう整備された線路をじつになめらかにはしる。気動車なだけどまるで電車だ。
- 高山線に臨時急行♪ - 2017年5月 - あきひこゆめてつどう|2017/03/11
- 高山線全線開通80年 - 2014年10月25日で - あきひこゆめてつどう|2014/04/25
- 高山線がことし2014年10月25日で、岐阜から富山までの全線開通80年となる。岐阜がわからは、1920年11月ついたちの各務原(かかみがはら)までの開業からちょこっとづつ線路をのばし、1933年8月25日に飛騨小坂(ひだおさか)までの108.8キロが開通。富山がわからは、1927年9月ついたちの越中八尾(えっちゅうやつお)までの開業からちょこっとづつ線路をのばし、1933年11月12日に坂上(さかかみ)までの59.2キロが開通。この時点では、どっちがわからもまんだ高山まで線路はいっとらん。高山をふくむ、のこる飛騨小坂から坂上までの57.8キロが1934年10月25日に開通して、こいで岐阜から富山までの全線225.8キロが開通だ。東海道線の名古屋-岐阜間30.3キロとあわせると、256.1キロの線路で伊勢湾と富山湾がつながったことになる。
- ゆきの 高山線 - あきひこゆめてつどう|2012/12/13
- きのう 2012年 12月 12日、高山線に のった。
- 連絡 階段で 高山線 ホームに うつって、まぢかに 2両 編成の 高山 いき ふつう 列車を みて みると、ほの ふるめかしさに おどろく。気動車 ゆえの がらがら 音も いかにもって かんじだし、のりおりぐちに おおきな ステップが あったり、シートが ボックス シートだったり するのも むかしの 列車の とくちょうだ。デッキが キャビンと しきられとるのは、寒冷地を はしるが ための 配慮か。
- 列車は ぐうぐう うなりを あげて はしる。まくらぎは コンクリートで、最高 速度は 90キロ ぐらい。とちゅう 名鉄 各務原線 (かかみがはらせん)を くぐりながら、しばらく いって 長森 (ながもり)。まわりには なんにも ない。岐阜から 鵜沼 (うぬま)まで 高山線と 各務原線とは ならんで ひがしに むかうだけど、高山線は 各務原線に くらべて 駅間が ながい。
- 各務原線の 電車と すれちがって、鵜沼に 到着。定刻の 13時 41分より 4分 おくれの 13時 45分。定刻に 到着したと すると、岐阜から 鵜沼までの 17.3キロを 所要 時間 26分、表定 速度 時速 39.9キロで はしった 計算に なる。
- トイカが つかえる 区間 - あきひこゆめてつどう|2012/11/28
- 飛水峡 - Wikipedia
- 白川茶 - Wikipedia
- 白川橋 (飛騨川) - Wikipedia
- いや~、おんなのひとのえがおって…|いわせあきひこ|フェースブック|2019年4月12日0:54 〔ついか〕
- いや~、おんなのひとのえがおってすごいわ~。おれが時間かけてちまちまかきあげた電車のブログ記事より、1枚のきれいなおんなのひとの写真のほうが、よっぽどひとのこころをとらえるもんな~、、、ってなことをふとおもってみたり。
- 美濃太田駅の時刻表 - 高山方面 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2019/04/14 〔ついか〕
- 特急10本
(富山4本、飛騨古川0.5本、高山5.5本) - ふつう15本
(猪谷2本、飛騨古川2本、高山6本、下呂2本、飛騨金山1本、白川口1本、下麻生1本)
- 特急10本
- 白川口駅の時刻表 - 岐阜方面 - おぼえがき(ゆめてつどう)|2019/04/16 〔ついか〕
- 特急4本
(名古屋4本) - ふつう14本
(岐阜3本、美濃太田11本)
- 特急4本