にいけてんてこまつりにいってかってきたにいけ八幡社おたうえ神事由来がきょうみぶかく、一部を紹介する。
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愛知県指定無形民俗文化財 清和天皇悠紀斎田旧蹟伝説地 熱池八幡社御田植神事由来 愛知県西尾市熱池町 |
てんてこまつりは愛知県の無形民俗文化財に指定されとるだ。にいけは漢字で熱池ってかく。
祭神 | 誉田別尊(即チ応神天皇) |
鎮祭 | 愛知県西尾市熱池町神田 |
祭典 | 陰暦正月3日ノ御田植祭ナリシモ1961年ヨリ太陽暦1月3日午后1時ヨリト改ム |
宝物 | 棟札5札 |
てんてこまつりはまいとし1月みっか午后1時から開催。
清和天皇859年大甞会悠紀ノ地ニ創メテ社殿ヲ造営シ八幡大菩薩大明神ト敬称シ奉レリ、其ノ后神社二菩薩号ハ許サレザルコトトナリ八幡宮ト改称奉り更二宮ハ許サレザルコトトナリテ今ノ八幡社ト改称シ奉レリ |
859年清和天皇大嘗祭悠紀斎田の地に八幡大菩薩大明神ができた。のちになまえが八幡宮、八幡社ってかわっていまにいたる。
1.碑 | |
表面 | 清和天皇悠紀斎田旧蹟伝説地 |
裏面 | 1928年9月6日|指令社兵第247号|愛知県許可 |
にいけ八幡社境内にたしかにこのいしぶみがたっとる。
1.期日 | 新暦1月3日(午后1時) | |
2.調度品 | 1.飯ひつ | 白米2升ヲ炊キひつニ入レテ蓋ヲナシ赤キ風呂敷様ノ布切ニ包ム |
2.鱠 | 大根ト魚肉トヲ鱠(なます)ニシタルモノヲ蓋付ノ魚船様ノ容器に入レタルモノ | |
3.生魚 | 両身ヲ削ギ取リ鱠ニ用ヒタル残骸ヲ〆縄ニ吊シタルモノ | |
4.神酒樽 | ||
5.藁灰 | 早朝神殿ト鳥居トノ左側中間ニテ藁ヲ積ミ之ヲ焼キテ灰トシタルモノ | |
6.門松 | 正月朔日鳥居前ニ立テタルモノ | |
7.男根 | 大根ニテ作ル | |
8.竹箒 | 青笹、青竹ニテ作ル | |
3.奉仕員 | 1.太鼓を持テル者 1人 | |
2.飯ひつヲ担キ行ク者 1人 (左手ニテ肩ノ辺二捧ク) |
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3.神酒樽ト鱠トヲ負ヒ行ク者 (笹付ノ青竹2本ヲ根ト先トヲ互ヒ違ヒニ並ベテ束ネタルモノヲ棒トシ神酒樽ヲ前荷、鱠ノ容器ト生魚トヲ后荷トス) |
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右3人ノ服装 赤キ衣服ヲ着シ赤キ布片ニテ覆面ヲナシ白足袋二草履ヲ穿チ腰部(尻の上部)二大根ニテ作リタル男根ヲ付ク |
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4.竹箒ヲ持テル者 | ||
右3人ノ服装 前ノ3人ト同様ナレトモ只腰部ノモノヲ省キタルノミ (笹竹、赤色ノ衣服、男根等ハ上古最モ神聖ナルモノトシテ多ク神事二用ヒラレタルモノナリ、今尚ホ上古ノ儘ヲ用ヒ居レリ) |
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4.行列ノ順位 | 1.塩導 | |
2.神職 | ||
3.区長 | ||
4.氏子総代 | ||
5.太鼓ヲ持テル者 | ||
6.飯ひつヲ担ク者 | ||
7.神酒樽ヲ負フ者 | ||
8.竹箒ヲ持テル者 | ||
5.行事 | 各員社守ノ宅ニテ準備ヲナシ神社ニ至ル、其途中鼓手ノ打ツ太鼓ノ拍子(テンテン テンテン テンテコ テンテン)二合セテ腰ヲ振リ腰部ノ男根ヲ躍ラス | |
社守ハ鳥居前ニ之レヲ迎へ神職祓式ヲ行フ、秡終ツテ一同拝殿二着席礼拝シテ神酒ヲ戴キ奉仕員一同ハ拝殿ヨリ降リ竹箒ヲ持テル者ハ予テ設ケ置キタル藁灰ノ傍二佇立ス、他ノ者ハ鳥居ノ左柱(向ツテ)ト藁灰トヲ中心ニシテ左回リ二太鼓ノ拍手ニ合セテ腰ヲ振り男根ヲ躍ラセツツ回ルコト3回半回リ終ルヤ此ノ3人拝殿ニ昇ル、是レヲ合図二竹箒ヲ持テル者箒ニテ藁灰ヲ四方ニ蒔キ散ラス(肥料ヲ施スニ凝シタルモノナリト伝フ)終リテ一同再ビ拝殿二着席全員礼拝ス |
やくおとこのあか装束やしりにつけただいこんちんぼにめをうばわれるてんてこまつりだけど、あか装束もだいこんちんぼも「上古最モ神聖ナルモノトシテ多ク神事二用ヒラレタルモノ」なだ。
塩導を先頭ににいけ八幡社にむかうおたうえ神事の行列。
〔2023年1月みっか入手〕
【にいけてんてこまつり】
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(以下原本写真)
- 以上 -